- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334744649
感想・レビュー・書評
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少女を殺したのは誰なのか。
家族の独白形式で進んでいくけど、皆言ってることが違うから最後まで翻弄された。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったのですが、複雑で・・・え?え?え?・・・??
・・・で、だから何なん!?みたいな感じでした~~~w
暗くて、コワくて、スッキリしなくて、どよーんとなりました。。。 -
すごい読むのを楽しみにしてた作品。
聡子の妹である幸子の娘である直子がフウゼンカズラの木の下で死体となって見つかった。
話が二転三転するけれど、結局は落ち着くとこに落ち着いた感じで終わってしまった。
唯一驚いたのは、聡子の娘が←名前ど忘れした、も事件に関わっていたこと。憎み合いは怖いね。 -
妹から姪を預かった聡子は苛立っていた。カルチャーセンターに行くと言っていたが、それは嘘に違いない。妹は浮気をしているのだ。片棒をかつぐような真似はしたくないと思いつつ、またしても断ることができなかった聡子は、少しの間なら大丈夫だろうと姪とボケが始まっている舅を家に残し、自分の娘を歯医者に連れて行った。しかし帰ってきた聡子を待っていたのは、姪の変わり果てた姿だった。庭のノウゼンカズラの木の下に埋められていた姪は、一体誰に殺されたのか?
章によって語り手が違うのだが、誰もが少女を殺す動機をもっており、皆が怪しげな行動をとっている。大きな嘘をつくわけでもないのに、独白ごとに新たな真実が見えてきて、実は連鎖によって少女が死に至ったことが明かされる。その中に子供まで入っていたのには驚いたし、それによってさらに物語は悲惨さが増すのだが、読み物としてはとてもうまく、感心させられた。 -
二、三ヶ所震える場面があった。まだまだ何かあるぞと先が気になって、手が止まらなかった。
しかし、しっちゃかめっちゃかに終わったなぁ。
色んな要素がありすぎて、また基本のトリックが不安定で「これについてはどうでもいい。あれもどうでもいい。」と考える内に、ほとんどどうでもよかった気になり、面白かったかどうかもよくわからなくなってしまった。 -
読み始めるなりページを捲る手が止まらなくなって一気読みした……(が、むごい話だった。小さな子が大人たちのエゴの犠牲になる筋なので、その手の話は読みたくないという方は要注意)
これは現代版「藪の中」だなと思った。人は自分の見たいものしか見ない……。 -
最初は不自然に思えるそれぞれにとっての事実・真実が少しずつ繋がり…読み進むにつれて解けてくる謎。最後は少し不完全燃焼感あり、かな。
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とある夏の日。姪である直子をあずかって、彼女と舅を残し歯医者に行って帰ってくると・・・・直子は何者かに殺害され、庭に埋められていた。
フーダニット的なミステリではなく、なんていうか、登場人物の心の裡を一人ずつ少しずつスポットをあてていって・・・という。二転三転する物語の真実がなかなかに面白い。それぞれの犯行動機を独白している中、一体だれが直子を殺したのか?
なんとなく直子を台風の目のようにして、登場人物の思惑がいろいろとうずまいているというか。みんな思うところはそりゃあるんだろうけど、結局のところ投影されている直子は本当の意味での被害者だよなあ、と。いろいろ言ったところで彼女に罪はないわけだろうし。ちょっとしたボタンの掛け違え的なことも積み重なると・・・ということでしょうか。なんとも哀しい・・・
と思って読んだら最後で・・・うーん。 -
『告白』『独白』を多用した傑作。
主観で語られる内容が、真実とは限らない…とても面白い!
少女は何故死ななければならなかったのか?
最後の真相には、だいどんでんが待っている。再読