いわゆるA級戦犯 ゴー宣SPECIAL

  • 幻冬舎
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感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344011915

感想・レビュー・書評

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  • 第二次世界大戦とその後処理について大いに関心を高められた本。極端な論調に感じるため、別の見方も取り入れることを勧める。
    城山三郎の落日燃ゆなどは併せて読むとよいと思う。

  • 図書館で目についたので借りてみた。
    小林よしのりは前々から気になってはいたが、
    彼の作品を読むのは今回が初めて。
    感想としては呆気無いの一言に尽きる。
    「一度、東条英機という人物を、偏見を持たず、美化もせず、淡々と描写してみせる必要がある。」
    と本文にはあるが、実際には偏見に満ち溢れた史観である。
    前評判通りの内容であった。
    但し、自分の知識の無さに落胆させられた
    という面もあるため、この評価にしておく。

  • A級戦犯ってこんなに沢山いたことを始めて知った。
    漫画だから簡単に理解できるかな?と思って読み始めたけど
    詳しい歴史を知らないので、難しかった。
    もっと詳しく戦争のことを知りたいと思った1冊。

  • 小林よしのりの戦争論などの、XX論というのはずっと買っていたが、なぜかこの本はずっと読んでいなかった。多分本屋で選ぶときに文字が多いからやめたのだろう。漫画を読むつもりで字を読むのはしんどい。図書館にこの本があって借りてみたのだが、A級戦犯は国内法では犯罪者ではないことを初めて知った。ならば靖国神社にこのいわゆるA級戦犯が祀られていても特に問題はないと思う。A級戦犯の人物像をこの本を通してみたが、東条英機氏などはずっと戦争に反対し、かなりの人格者だが、戦時の首相だというだけで裁かれた不幸な人であることがわかった。戦争に対して人を裁くということはあまり意味が無いが、ただひとり裁かれるに値する人がいるとすれば、開戦の原因を作った近衛文麿である。彼は自殺という逃げ方で戦争責任を放棄した卑怯者だということがわかった。彼の八方美人さ、自分の意見の無さなど鳩山由起夫そっくりである。

  • 太平洋戦争に対する日本人の自虐史観について警鐘を鳴らしてきた小林さんがA級戦犯に的を絞って書いたもの。

    「いわゆる」A級戦犯とあるのは、戦勝国が一方的に事後法によって裁くというのはおおよそ裁判の体をなしていないという考えのもとである。

    そもそも、A級戦犯=悪という考えが新聞などで終戦記念日や靖国問題、歴史問題などで特集されているが、私たちは太平洋戦争についてどれほど理解して議論しているのだろうか?

    A級戦犯と呼ばれている人は本当に悪い人間だったのだろうか? そもそも、その選ばれ方はどのようなものであったのでしょうか?
    開戦に踏み切った時の日本の状況についての理解なしに、一概に悪と決め付けられない部分もあるのではないでしょうか?

    東京裁判の詳細が本書にはマンガというわかりやすい形で描かれています。
    もちろん、言い過ぎている部分もあります。
    連合国側で唯一の全員無実を主張したパール判事。
    彼の綴ったパール判事も読んでみたい。

    歴史問題などについて議論する前に、何があったのかを知らなくてはならないなぁとつくづつ考えさせられました。

  • 図書館から
    はじめての小林よしのり作品
    無知な私にもわかりやすく、これをキッカケにいろいろ読んでみようと思えた一冊。

  • ・7/6 今度は上野で衝動買い.やっぱり靖国関連は難しいね.
    ・7/9 読了.真相はどうあれ日本には統一見解が必要だね.日本が一枚岩じゃないところがだめなところなんだ、きっと.やはりA級戦犯の方々には犠牲になっていただくしか、ないんだろうなぁ.きっと.

  • 読んでいくうちに泣きそうになってしまった。同時に、小中高で学ぶ歴史はいつも近代・現代史が駆け足であったことを思い出した。この手のものは本書も含め、1人の作者の説だけを鵜呑みにしないよう複数冊読むべきだと思うが、8〜9割がた漫画の本書はやはり読みやすいので、この時代を学ぶことに苦手意識をもっている人もとっつきやすいのではないだろうか。日本の未来のためにも、学校では近代・現代史の学習にもっと時間をさいてほしいと願わずにいられない。

  • いまや国際的には常識となりながら、当事者である日本人が忘れている「東京裁判は法的根拠の無い、勝者による日本への復讐と見せしめのためのショーであり、そもそも裁判として成り立っていない」という事実。その裁判にいわゆる「A級戦犯」として起訴された人々はいかにして選ばれ、裁かれたのか?そもそもいわゆる「A級戦犯」とは何なのか?いわゆる「A級戦犯」となった28人一人ひとりに焦点をあて、当時の時代背景とともにその人物像や思想に光をあてた一冊。当時の日本人が何を思い、何を次の世代(我々)に伝えようとしたのかを忘れてはならない。東京裁判で判事をつとめたパール氏の「東京裁判の影響は原子爆弾の被害よりも甚大だ。」という発言を忘れてはならない。東京裁判についての事実を知り、整理し、今の時代に生きる我々が何をすべきかを考えるために最適な一冊。

  • 「A・B・C級戦犯」という言葉に対してあまりにも無知すぎた自分が情けない。

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