- Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344017382
感想・レビュー・書評
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読了。若い女性を殺害し、指1本を切り取る連続殺人。犯人はネット上で「指蒐集家」と名乗り、警察の捜査をあざ笑う。前半は刑事(警視庁捜査一課)が多数登場し、誰を軸に物語を進めるのかが分かりにくい面もあったが、後半は一気に読めた。単に犯人探しという点では物足りなさも感じてしまったが、もっと主人公と対立する刑事のやり取りが欲しかった。
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警察物です。
推理小説として読むには簡単かもしれません。
でも、謎解きだけの話でないと思えば、楽しめる作品でした。
警察内部のドロドロとか人間描写は
ドキドキさせられ、一気に読んでしまいました。
終わり方も綺麗事じゃなくて良かったと思う。 -
部外者にとっての警察をかなりリアルに感じることができた。(当事者にとってどうかはわからないが)当然様々な個性あふれる人間も緻密に描かれていると思う。
ミステリーのだいご味の謎解きは、途中である程度は判ったが、それでも全く興味を損なうことなく先へ進めた。構成がしっかりして読書欲を刺激してくれた。
おもしろかった。 -
貫井さんは文体で面白いかどうかが分かる気がするんだが、それで言えば面白い方。相変わらずラストはけしてハッピーエンドと言えないけども…。
大きいどんでん返しという訳でもなく、展開はいまいちだったなぁ。事件も西條近辺の事も色々詰めすぎた感が否めない。いや必要だったとは分かるんだけども。ただ登場人物が魅力的だった。飄々とした村越やら皮肉屋な三井やら良い味出していたと思う。 -
地味な警察内の話。
警察組織を詳しく書けば書くほど地味になるのか。 -
刑事ものミステリー。出てくる刑事たちの心理描写は秀逸だし、それなりに楽しめた。でも似たにおいの小説が同じ著者であったきもするが・・。斬新などんでん返しが評判の作風なので、普段はなにも考えずによむのだが、今回は犯人を予想しながら読んだところ、あれって言うくらいあっさりどんぴしゃり。もう少しひねりがほしかった気がしなくもない。この手のミステリーとしては、展開とかもトントン進んで面白かった。
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指蒐集家かあ。乙一の作品で腕蒐集家ならあったぞ。
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2作目の貫井作品。初めて読んだ「慟哭」に、砂糖をほんのひとふり分の甘さを追加した感じ(その甘さも苦みに変わるが)。ただ、読後感としてはこちらの方が良い。いずれにせよ、作者の心髄が滲み出ているような作品(でも実際の本人は、こういう作品を書くようには全く思えない、明るい人らしいけど)。