後悔と真実の色

著者 : 貫井徳郎

• 幻冬舎 (2009年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[春風ろくさんさんの感想 · 2012年6月1日]

津市芸濃図書館。
同じ作者の「灰色の虹」が椎名桔平（伊賀市出身）主演のTVドラマが読みたかったのだが・・・

[Kazumiさんの感想 · 2012年5月26日]

警察内部の衝突や、刑事達のキャラが癖があり面白かったが、ミステリーとしては犯人すぐ分かるし、都合の良い正義感の主人公に好感が持てない。ホームレスまで普通即落ちるか？それでも最後まで飽きさせないで読ませるのは流石に上手いんだな。警察小説としてはとても面白かった。

[せいさんの感想 · 2012年5月13日]

後味が悪いけど面白くて読んでしまう!

[koutsuyoさんの感想 · 2012年5月11日]

警察小説。
貫井さんの筆力、後味の悪さは一級品！
それがイイ。

[さかみちさんの感想 · 2012年4月19日]

犯人は比較的早くわかったんですけれども、
主人公の転落人生っぷりがなんとも酷かった。
普通、職を辞して離縁することになったとしてもすぐにホームレスになるかよ、と思ってしまいました。
もう少し普通に考えれば幾らなんでもお金はもう少し持ち出せるだろうと。
プライドが高すぎるが故のことだったのかもしれませんが。
それにしても、恋人に対する作者の仕打ちはやや酷すぎるのではないか、という思いもしました。
慟哭をいささか思い出してしまったのは、傾向として似ているからでしょうかね。
それでもまだ此方の方が救いがある、と信じてはいたいですが――、
事件を解決した後、主人公は果たして如何するのでしょう、という疑問だけを残して舞台の幕が降りた印象が与えられました。

[balisachikoさんの感想 · 2012年4月13日]

内容（「BOOK」データベースより）
あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。若い女性を襲い、死体から人指し指を切り取る連続殺人魔「指蒐集家」が社会を震撼させている。警察は、ネットでの殺人予告、殺害の実況中継など犯人の不気味なパフォーマンスに翻弄され、足がかりさえ見えない。その状況下、捜査一課のエース、西條輝司はある出来事を機に窮地に立たされていた―。これは罠なのか?被害者たちにつながりはあるのか?犯人の狙いは何か?緻密な構成で不器用に生きる男たちを活写する傑作長編。

[pinkmimozaさんの感想 · 2012年3月6日]

貫井作品２作目。受賞作品を読んでみる。タイトルがなかなか内容を言い当てているようだ。主人公の今後の人生を知りたいと思ってしまうのは・・・私だけだろうか。かなり警察物として面白い！！

[anagramshiさんの感想 · 2012年3月3日]

重厚な警察小説でもあり、サスペンス要素もあって飽きさせずに読ませる。
悪人の描き方がステレオタイプなところが少し気になった。

[norimotokさんの感想 · 2012年3月2日]

相変わらず上手いけど救いがない。読み飽きさせない魅力はあるのだから、少しでも読んでよかったと思えるような愛があればどんなにいいことか。

[llllls_nlllllさんの感想 · 2012年1月13日]

大した数は読んでないけど、わたしの中で、今まで読んだ警察ものの中ではピカイチだった。じわじわと迫る感じ、焦る感じ、二転三転、真相は最後の最後までつかめない。終わりの方のページめくる手が震えた。怖いからじゃなくて、結末から題名の意味することが伺え、なんとも言えない切ない気持ちになったから。

著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第４回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり（上）（中）（下）』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」