後悔と真実の色

著者 : 貫井徳郎

• 幻冬舎 (2009年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kuroshiba0508さんの感想 · 2013年2月4日]

若い女性を襲い、死体から指を持ち去る指蒐集家。
その捜査にあたる警察官たちのドロドロ。

面白くないわけじゃない。
でも読んでいてきつかったです。
同僚のことを使えるか使えないかでしか見ていない節はあったけれど西條の身におこったことはあまりにも不運としか言いようがなくて。


交互にかたられる指蒐集家の言葉にはいちいちゾッとさせられました。
特に最初の方で言ってた言葉。

[＊mai＊さんの感想 · 2013年1月27日]

【若い女性を殺し、人差し指を切り取る「指蒐集家」が警察を翻弄していた。捜査一課の西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立つ。これは罠なのか? 連続殺人鬼vs刑事の執念。熾烈な攻防は驚愕の結末へ…】
再読

[mika22さんの感想 · 2013年1月19日]

久しぶりの貫井さん。若い女性を狙った連続殺人事件の捜査にあたる警察が舞台。
読みやすく面白いは面白いんだけど、なんだかメリハリがあまりなく。最後の最後でちょっとだけ動きが。グイグイ引き込まれて一気に読めるものではなかったかな。
某キャラの転落ぶりはお見事。でも本人の思う考えと行動ではああはならないのでは？なんだかリアリティがなくて微妙だった。
ちなみに連続殺人事件の犯人はかなり早い段階でわかってしまった。動機も読み進めるうちに想像したとおり。ちょっと残念だったかなぁ。

[wblackさんの感想 · 2012年11月12日]

読了！★★★☆☆　新刊で買ったのにすぐに文庫版が出る・・・

警察内部の確執が前半〜中盤で、ちょっと長くて食傷気味になってしまった。
犯人とのバトルを期待していたので、なかなか読み進めなかった。
犯行予告をそのまま信じたらダメでしょ〜。

それでもさすが貫井徳郎。ラストへの怒濤の展開。
この人は、詰めが甘いという言葉のまさに反対。詰めが凄い。
容赦が全く無しでトコトンの向こう側まで行く。
予想しても推理しても全然追いつくことができない。

ここまで人間味溢れるキャラクター達をたくさん使いながら、
それぞれの個性が生きている話になるのが凄い。

[vanille0914さんの感想 · 2012年11月4日]

猟奇殺人、警察内部での足の引っ張り合い、エリート刑事の不倫の末の転落人生・・・「慟哭」同様、後味の悪さが残る。それでもどうして貫井作品に手を伸ばしてしまうのだろう・・・。

[ryotabklgidさんの感想 · 2012年9月4日]

かなり前に読んだものの登録忘れをサルベージ。
正直大まかなことしか覚えていないが、確か相変わらずの貫井さんだった気がする。
主人公がボッコボコにされる展開で進み、結局ボッコボコで終わった話。ある意味安定していて好感が持てるぜ…（泣）

[ぴよのぶさんの感想 · 2012年8月11日]

あの“慟哭”を彷彿とさせる空気感と、大技一本のドンデン返し。一人一人の人物もよく描かれていたと思うし、伏線もしっかり張ってあって、フェアなドンデン返しだと思う。やや冗長に感じる部分もあったが、高い水準で楽しめる本だと思う。

[ionanthaさんの感想 · 2012年7月24日]

貫井徳郎『後悔と真実の色』読了。女性をめった刺しにし指を切り取るという連続殺人事件が発生。それを追う刑事たちの人間模様と犯人の闇とは。『慟哭』や『空白の叫び』などを想像して読み始めたら毛色の違う警察小説でちょっと驚いた。しかし誉田哲也などとはまた違う著者独特の感性がやはりある。

[satostarさんの感想 · 2012年6月25日]

面白かった！
けど直前に犯人わかっちゃった☆

ストーリーは面白かったけど、やっぱりもうちょっと救いがあっても良かったかな。

途中からかなり入りこんで読めた。

[ushinobさんの感想 · 2012年6月8日]

西条にはかっこよくいて欲しかった

著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第４回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり（上）（中）（下）』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」