お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

著者 :
  • 幻冬舎
3.81
  • (395)
  • (490)
  • (366)
  • (102)
  • (31)
本棚登録 : 6175
感想 : 627
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344032156

作品紹介・あらすじ

「資本主義」を革命的に書き換える「お金2.0」とは何か。2.0のサービスは、概念そのものを作り出そうとするものが多いので、既存の金融知識が豊富な人ほど理解に苦しみます。その典型がビットコインです。あまりにも既存社会の常識とは違うので「今の経済」のメインストリームにいる人たちにとっては懐疑や不安の対象になりやすいといった特徴もあります。そして、それこそが全く新しいパラダイムであることの証でもあります。本書ではまずお金や経済の仕組みから、テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のカタチ、最後に私たちの生活がいかに変わるか、の順番に解体していきます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書の発行年度は2017年であるが、今でも十分進歩的であると思える部分が大量にあり、改めて佐藤氏の先見性に頭が下がる。お金に対する考え方が今後も変化してゆき、相対的価値が薄れてゆくと言っている部分は興味深い。貨幣経済一辺倒から評価経済という考え方が加わり、貨幣のあり方もビットコインをはじめとするトークンがその価値を認められる時代がやってきた。将来肉体労働はロボットに任せ、知的労働もAIに取って代わられるだろう。失業者にはベーシックインカムが支給され最低限の生活は保障される。働かなくてもお金が手に入るようになると、金銭獲得に対する意欲が薄れ、お金の相対的価値が薄れてゆくと言うロジックだ。資本主義を標榜する我々の国で、夢のようなベーシックインカムが実現する日が本当に来るのだろうか?と言う疑問は残るが。

  • 期待した展開ではなかった

  •  非常にエキサイティングでした。逼塞する資本主義を嘆く本は今まで数多く読んできました。しかしながら一体我々は次にどんな社会システムを目指せば良いのか、という問題にここまで妥当且つ具体的なビジョンを明示してくれたのは本書が初めてかも知れません。

     本当にこんな社会が有り得るのか、実現可能なのかは議論の余地があるかとは思いますが、自分は前向きに支持したいと思えました。

     比較的若い方の書かれた本ということもあり、五十代六十代の偉い学者先生からは出てこない斬新な発想だと思います。

     半ばSFの世界を髣髴とさせるような未来予想図ではありますが、一方で現実的な面も確かにあります。資本主義に代わる、否、資本主義をアップグレードした価値主義の世界はもう既に到来しつつあるのかも知れません。

  • 最近、いや生まれてから、物心ついたときから、大人は「お金、お金」うるさかった。そう仕向けている社会の風潮のせいではあるが、この本を読んでいるときは、お金から解放された気分になった。
    この本が発行されて6年ぐらい経つが、まだお金社会は継続中である。一足お先に抜け出したいものだ。

  • みうさん推薦

  • https://cool.obirin.ac.jp/opac/volume/934833

    多摩にもあります。

  • 既存の経済から新しい経済へ……
    言われてみれば確かにそうだなぁと思う事が多い本でした。
    これからもどんどん変化していくでしょうから、置いていかれないようにしたいものです。

  • ▪️読むきっかけ
    お勧めされた。

    ▪️筆者「佐藤航陽」とは?
    福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に
    株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。
    2011年にアプリ収益化支援事業を開始。
    世界8拠点に事業を拡大。
    2013年より決済サービスを立ち上げる。
    2015年に東証マザーズに上場。
    累計100億円以上の資金調達を実施し、
    年商100億円以上のグローバル企業に成長させる。
    フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、
    AERA「日本を突破する100人」、
    30歳未満のアジアを代表する30人
    「30 Under 30 Asia」などに選出。
    2017年には時間を売買する「タイムバンク」の
    サービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を
    目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。

    ▪️この本について
    「資本主義」を革命的に書き換える「お金2.0」とは 何か。2.0のサービスは、概念そのものを作り出そうとするものが多いので、既存の金融知識が豊富な人ほど理解に苦しみます。その典型がビットコインです。あまりにも既存社会の常識とは違うの で「今の経済」のメインストリームにいる人たちにとっては懐疑や不安の対象になりやすいといった 特徴もあります。そして、それこそが全く新しいパラダイムであることの証でもあります。本書ではまずお金や経済の仕組みから、テクノロジーの進化によって生まれた「新しい経済」のカタチ、最後に私たちの生活がいかに変わるか、の順番に解体していきます。

    テクノロジーによって変わる
    これからの経済をつかむ必読書。

    ▪️要約(印象に残った部分)
    P.220
    ▪️今の日本の現状
    ・少子高齢化と人口減少で経済縮小
    ・ものやサービスは飽和状態
    ・古くからある企業が強いまま
    →20.30代が競争していくのは相当「分が悪い」

    しかし!
    人間の内面的な価値に関しては、現在の
    資本主義の枠組みでは上の世代が認識しにくく、
    このには大きなチャンスが存在している。

    P.229
    ▪️この先高める必要のある個人の価値
    ①スキル・経験のような実用性としての価値
    ②共感や好意のような内面的な価値
    ③信頼・人脈のような繋がりとしての社会的な価値

    ▪️感想
    これからは個人の価値の有無によって、
    お金無しに生きる事ができないこの経済社会では
    生き方がかなり左右される時代なので、
    日々自分の生き方について長い目で見つめるよう
    意識し、その生き方をする為の戦略を立てる事
    (上記のような①②③)が大切な事だと学べた。

    ▪️聞いてみたい事
    身の回りに個人の価値をしっかり見出して
    生きている人はいるか?
    その場合、その人の特徴について知りたい。

  • 社会の変化を、鋭く分析されている本。GAFAをはじめとするビックテックが、VRやAIなど次のプラットフォームを取りに行く理由がよく分かる。

全627件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2015年に東証マザーズに上場。フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」、30歳未満のアジアを代表する30人「30 Under 30 Asia」などに選出。2017年には時間を売買する「タイムバンク」のサービスの立ち上げに従事。宇宙産業への投資を目的とした株式会社スペースデータの代表も兼務。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(幻冬舎)で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2018」リベラルアーツ部門賞を受賞。

佐藤航陽の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×