恋のゴンドラ

著者 :
  • 実業之日本社
3.33
  • (101)
  • (340)
  • (512)
  • (126)
  • (26)
本棚登録 : 3477
感想 : 404
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536958

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 恋愛について考えさせられる一冊だった。付き合うというのは軽い気持ちでするものではないと改めて感じた。あと浮気は絶対にしてはいけないものだと思った。4.5節に別れた短編集に思えたが、結局は7.8人の男女が通して登場しており、話がすべて繋がっていた。最後の最後ですべての話の伏線を回収するストーリーができていて、正直最後はゾッとして、見たくなかった笑 最後さらっと見た。


  • 自分はスノーボードが好きなので、細かなスキー場の描写が手に取るようによくわかり、景色が目に浮かびました。各短編がまったく別ものではなく、登場人物が複雑に絡み合っているのも斬新でした。さすが東野圭吾作品です。
    凄く読みやすかったし、ハラハラする展開が最高でした。スノーボードをやられてる方は凄く読みやすい本だと思います。あっ、スノーボードをやらない人にも十分楽しめるスリリングな本だと思います。

  • 短編連作って感じ。展開が面白かった。

  • この恋の行方は天国か地獄か
    真冬のスキー場にやって来た男女。日常を離れた大雪原を舞台に彼等の恋は走り出し、やがて思いもよらない結末を迎える!? 東野圭吾が“恋愛"という永遠のミステリーに真っ向から挑む短編集。『SnowBoarder』他掲載を単行本化。
    (2016年)
    --- 目次 ---
    ゴンドラ
    リフト
    プロポーズ大作戦
    ゲレコン
    スキー一家
    プロポーズ大作戦 リベンジ
    ゴンドラ リプレイ

  • 東野さん、ミステリーしか読んだことなかったけど、こんな本も書くのですねー!

    こんなにうまく知り合いの輪が偶然に繋がっていくことはないような…と思いましたが、コミカルな感じでサラッと読めました。

  • それぞれの章で、登場人物を苗字で呼んだり、名前で呼んだりしていて混乱してくる。

    ラストも腑に落ちない感じで終わった。

    ハラハラしたりする場面がなく一辺倒で、読んでいて正直退屈だった。

    東野圭吾はミステリーでないと面白くないのかもしれない。

  • 彼女と同棲しているのに、別の女性と一緒にスノボに来た
    という話から始まる

    ゴンドラ内に同棲している彼女が乗っている事に気付く
    バレないように必死
    コミカルな感じがたまらない

    で、ゴンドラが到着
    すぐに降りるが一緒にスノボしに来た女性が同棲している彼女に一言
    「あ、久しぶりだね!」
    ファーwクッソやられたw面白すぎる展開w
    そこで1章は終了

    次の章を読み進めると先程までとは全く異なる登場人物
    なるほど短編集か
    さっきみたいな面白すぎる展開が何作も読めるのか
    楽しみすぎる
    2章もやはり面白い

    で、更に次章を読み進めていくと、さっきの登場人物が出てくる
    おっとこれは短編集ではないぞと判明
    短編ではあるが、それらが全体で大きな一つのストーリーとしてつながってくるという感じ

    これサイコーでした
    東野先生サイコーでしたよw

    ただ、何故星4つなのか
    終わり方が、、、

    登場人物が大体ペアに収まっていって最後に残ったのが不器用であまりモテない男性
    でもスッゴイいいヤツっていう現実にも結構いそうなタイプ

    この男性と友人でゲレコン(ゲレンデコンパ)に参加
    いい女性と巡り合う(この女性も前半で既に物語に登場している女性)が、やっぱり不器用で玉砕
    しかし、終了後に友人がその女性にホテルの食事券をプレゼント
    食事に来たところに男性がいる
    男性と友人はホテルマンで自分の職場の食事券をプレゼントしたのだ

    ゲレンデではマイペースで冴えなかったがホテルではキリッとしていて、女性はギャップにやられてしまう
    その後もギクシャクするが、女性はある事に気付く
    この男性にリードさせるのではなく自分がリードすれば良いんだと

    その流れで最後はペアになれば良かったのだけども、、、明確にはペアにならずに終了

    個人的には最後はすべてキッチリとペアになって終わってほしかったのだけど、、、東野先生はあえてキレイには終わらせなかったんでしょうね
    ここまで書いてきて初めてそう思った
    男女の関係ってそう割り切れるばかりでもないから
    そこを表現したかったのかも知れないなと思いました

    もう一回読もう
    とりあえず星は4つのままで

    絶対読むべき作品だと思います

  • 東野さんのウィンタースポーツへの愛があふれる一冊。浮気相手とスノボ旅行に行った先で同棲相手と鉢合わせとか、殺人のない連作短編集。ラストはやっぱりダメだったのかな?なんてついついいい人日田さんに肩入れしてしまうくらい、面白かったです。

  • 連作短編で読みやすいです。
    ひとつひとつが長くはないのに
    あっと驚く展開になって楽しく読めました。

    最後、ハッピーエンド期待したんだけどなぁ…笑

    スキー、スノボーをしたくなってきました。
    シーズンまだまだですけど。

    ジャンル的に恋愛なのかそうじゃないのかちょっと迷う感じです(笑)

  • 図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」

    クラブ・サークル名 スキー部

    請求記号:913.6/Hi
    所蔵館 2号館図書館

  • 話の筋は途中から明確だったけど、さすが東野さん!男女のいざこざをまるでミステリーのように書いてしまう!
    個人的には日田さんに幸せになって欲しかったので、最後がすごく残念でならない。きっと女性陣はみんな、広太は地獄に落ちろーと思うだろう。笑

  • リゾートスキー場で連鎖する奇縁な人間関係。
    欲望から出発したゴンドラは
    絶望まで緊張を運ぶ。

  • 「恋のゴンドラ」
    スキーシリーズ。


    東野圭吾はスキーが好きですね。「白銀ジャック」「疾風ロンド」に続くなんか表紙デザインが似ているスキーシリーズ。ジャックは爆弾、ロンドは生物兵器とサスペンスミステリー調でしたが、今回も同様か?と思いきや、恋がらみのはらはらドキドキもの。


    ゴンドラ、リフト、プロポーズ大作戦、ゲレコン、スキー一家、プロポーズ大作戦 リベンジ、ゴンドラ リプレイ、と7つの短編が1つの長編に仕上がっている恋愛濃度100%な小説です。表題にあるゴンドラが最初と最後の舞台になります。


    登場人物は、結構沢山いるのですが、主要メンバーを紹介すると、水城直也、日田栄介、月村春紀、木元秋菜、土屋麻穂という同じホテルに勤務するホテルマン・ホテルウーマンになります。彼らに「ゴンドラ」で主役を張る広太と美雪、桃実が後々絡んでくるといった構図。


    この中で読者、特に男性陣が真っ先に感情移入し、応援団に入ることになるだろう人物は、日田栄介だと思われます。日田栄介とは、誠実で実直な性格であり職場では誰からも好かれる男。しかし、女性からは良いお友達止まりが定番となってしまっている男である。社会人としては高評価、でも異性としては低評価な彼は、良い感じの関係(とはいってもいきなりプロポーズは早いんじゃないか?)になっている女性に壮大な振られてしまい大きな傷を負ってしまったのだ。そんな彼が新しい恋を掴むことを応援しない男はいないだろう。


    そして水城直也は、逆に多くの男性陣から不評を買う男になると思われます。性根は良い男でありながらも口から生まれてきた様な男であり、恋人がいながらも浮気相手を探すような野郎なのです。そんな水城直也は、何故か友情には厚い男であり、日田の新たな恋の優秀なアドバイザー兼サポーターになるのですが、ここで一つひっかけられることになります。


    さらに忘れてはならないのが、「疾風ロンド」と「白銀ジャック」に登場する根津も良い役で参加していること。もはや影の主役でしょう、この人。


    個人的には最後は意外な展開でした。物語が進むにつれてカップルが1つ、また1つ出来上がっていくのですが、最後の一組のカップルが出来上がる迄は分からない。物語としては一番目の短編「ゴンドラ」で生じた伏線を見事に回収することになるのですが、私としては既に”日田と桃ちゃんが上手くいくのか!?”に気持ちが持っていかれていたので、こんな形での回収は望んでいなかったw


    しかしながら想像するに2人は鎌倉に行ったのでしょう。だって、桃実ちゃん、凄い良い感じの子でしたから。パーティや合コンにいたらきっと一番人気だ。

  • 図書館で何となく借りた本やったけど、短編がいくつかあって、それがどっかで繋がってくるから、重くもなくスラスラーと読めて面白かった。 ある意味スリリングで「あっ」て声出たとこもあり。笑

  • 面白いけど・・・・
    あまりに内容が薄っぺらいかなー。
    連作短編とはいえ・・って感じ。

  • 軽い読み物。
    なんだかなぁ、な展開にイライラする。
    こんな人とは付き合わないわ(笑)。
    そうは言ってもいろんな人がいるから刺激的で楽しいのだろうけどね〜。

  • 1つ1つの章が短くて読みやすい。一番最初の章がなんかリアルに有りそうな修羅場で面白かった。こんな密室なグループ交際なんてないと思うけど。

  • 根津がホテルのコンシェルジュになれそうなくらいのアイディアマン。洗練された動きを身に付ける必要はあるけど。

  • 雪山シリーズなのかと思いきやタイトル通り恋愛もの。
    若い男女の恋愛が絡み合う。
    雪山シリーズのパトロール隊根津さんがちょっぴり出演。どうぞお好きに楽しんでくださいませ、の読後感。
    東野さんとしては物足りない。

  • すいすい読めるし話の繋がりがすごい!

全404件中 101 - 120件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×