- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408537160
感想・レビュー・書評
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時代に翻弄されながらも「友へ、最上のものを」届けようとする雑誌編集者。主筆がかっこいい。熱い思いに、胸の中がふつふつとしてくる。読み終えてすぐ、人に興奮を伝えたくなる。
一方的な憧れから、二人の思いが重なっていくのが追えなかった。あと、書籍の天面(?)の裁断が不揃いなのは仕様ですか?
2021/08/05 ↑天アンカットを知らない馬鹿な私でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここにレビューを書こうと思うだけで涙が出る。
間違いなく今年いや近年でも一番良かった作品。
小さい頃「なかよし」「りぼん」の付録や切抜きをきれいなクッキー缶に大事にしまってた。女の子だもの。きれいでかわいいもの大好き。
「友よ、最上のものを」
このことばは一生大切なことばになると思う。
わたしの大切な友にこの本を贈ろう。 -
これまでの伊吹有喜さんの著作もとても好きですが、それらとは一線を画す現時点での代表作だと思います。著者のご経験が、またとない題材に巡り合い、最高の形で昇華し、この物語に結実したのでしょう。映像や音が浮かぶよう、 軽やかなのに力強い! ワクワクと読み進みました♪ 伊吹ファンにはぜひ! 少女雑誌ファン、少女漫画ファンだった方にもぜひぜひ!
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戦前から全国の少女たちの憧れだった「乙女の友」、その編集部で働くことになった貧しい少女のシンデレラ・ストーリイ。
簡単に言ってしまえばそうなのだけれど、でもこの小説はそれだけでは終わらない。
物語の柱に、戦中の統制の厳しさにも屈せず「最上のものを」求めて雑誌作りを続ける人たちの信念があるからだ。美や夢は人の生きる糧である、という信念。その揺るぎなさは、どんな花やリボンよりも美しい。 -
戦中の混乱の中で少女雑誌を作る人々のお話。途中までの展開はハツの素直な性格であるけれど猪突猛進で突き進む様を面白く読んでいたのだけれどだんだんと失速、後半は切ないがちょっとだけなぁと
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一つの朝ドラを見終わった気分。
切なく、苦しく、美しく、清々しい。
心がギュッとなる。
一気読み。 -
少し元気を貰えます。ありがとう。
泣いているのは、あなたが悲しい人だから。泣き止まないのは、それでもそんなあなたが好きだから。さすが、美蘭先生です。