サヨナライツカ ― Sayonara, toujours pres de moi (世界文化社)

著者 :
  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418015016

感想・レビュー・書評

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  • 男性のロマンチシズムの本
    全然共感できない。
    身体と心は違うって?ないわ

  • ドキドキして、手を止めながら読みました。
    最後まで高揚感でいっぱいの作品です。
    社会で自立して生きる女性のさびしさや虚しさに苦しくなります。
    でも純愛!!!

    【鹿児島大学】ペンネーム:かーい
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    鹿大図書館に所蔵がある本です。
    〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=11111050993
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  • 後半は殆ど泣きっぱなしで読み終わました。悲しい。
    いかにも男の人が書いた恋愛小説、って感じで、好青年のずるさに不快な気持ちになりつつも、リアルな気もしたり。
    映画は豊の内面の葛藤がわかりづらかったけど、原作はさすがよく描かれているなと思いました。

    しかし、この作品の映画化は30年後が描かれているだけに無理があったんじゃないかと改めて思いました。
    ふたりの老けメイク、ひどかったもんなあ…。

  • 大袈裟ではなく、自分の人生観を変えた本です。
    タイトルにもなっている、作中に出てくる詩を読んで、じっくりと考えさせられました。
    本来は恋愛を主体に考えたものなのですが、僕自身は恋愛だけに限らず、人間関係・物などにも当てはめて考えた時、大きく考え方が変わりました。

  • うーん・・・私はダメです。全く共感できなかった。要は浮気(不倫)を正当化しているというか、キレイに書いてあるだけのように感じました。いかにも男性が書いた恋愛だなーと思った。冒頭にあった詩はなかなかステキだと感じたんですけどね。

  • 女性にとってはなんだかつらくなる結末かなぁ。

  • 棺おけに入れてほしい本。
    好きすぎて読んだことがない人には買ってプレゼントしちゃうほど

  • バンコク、タイなどを舞台とした作品です。

  • 映画は駄作だけど、原作は良いと聞き読みました。
    映画に比べて、豊の気持ちが詳しく描かれていて、人間味を感じられました。

    ただ、豊に全く魅力を感じません。
    とても魅力的な女性である沓子が、一瞬にしてなぜ彼を選んだのかが、最大の謎です。

    忘れられない人と25年ぶりに再会、彼女は重い病におかされていて…という展開が、何だか韓流みたいです。
    あの手紙のやりとりも、あまりピンときませんでした。
    作者が自己陶酔しているようで、ちょっと気持ち悪い。


    好きなのは、バンコク市内の描写です。
    オリエンタルホテルのサマセットモームスイートもいいし、トゥクトゥクなど、タイっぽいものや熱気を帯びた町の雰囲気がたくさん登場します。
    一時期だけの忘れられない恋愛をした舞台がタイという設定は好きです。

  • 『日本沈没』を読んで重い気持ちになってしまったため、気分を変えようと恋愛ものを読んでみました。
    これは映画化され、タイトルが心に残った作品。
    辻仁成の本は初めてなので、どんなものかと思いましたが、人目を引く美しい男女に贅沢で豪奢な日々、リゾート地でのアバンチュールなど、予想通りの脱日常的なアイテムがふんだんに盛り込まれていました。

    アジアの高級ホテルで繰り広げられる、刹那の愛の物語。
    ひと時だけの恋のはずが、別れてからもお互いを忘れられず、25年の時を経て再び再会したという話。

    二人の間に流れる、消えることのなかった愛は感動的ですが、ありきたりなストーリーという印象がぬぐえません。
    どこかで読んだことがあるような展開です。
    男性視点からの話になっていますが、彼の小ずるい行動パターンが読めすぎて、特に驚かされることもありませんでした。

    男性にとって、とてもいい展開の話のように思えます。
    積極的な美女との恋に酔いしれたのち、堅実で家庭的と結婚する、挙げ膳据え膳的ないいとこ取りの主人公。
    人からは「好青年」と呼ばれているとのことで、人間関係に対するそつのなさが伝わってきます。

    「愛し合っていながらも長年離れて暮らし、再会する」という展開は、『冷静と情熱のあいだ』(未読)と一緒ですね。
    男性の筆によるものだけに、もっと男性の心理描写が生き生きしたものかと思いましたが、割りとどこにでもいる普通のタイプで、特に魅力を感じませんでした。

    センチメンタリズムと恋愛描写の濃さのバランスがうまく取れていない感じ。
    最後にヒロインを死なせるのも、悩んでばかりの主人公のために安易に決着を付けさせる手法だと、シビアに取ってしまいます。
    今まで作家に抱いていたイメージから、自分には合わないだろうと、これまでなんとなく敬遠していましたが、実際に作品を読んでみても、やっぱり思った通りだったという印象を受けました。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

辻仁成の作品

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