遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣
- ダイヤモンド社 (2016年2月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478068571
作品紹介・あらすじ
「なんでこんなに読むのが遅いんだろう…」「以前はもっと本を読めていたのに…」というすべての人へ。積ん読、解消!! 月20冊があたり前になる。なぜ「1ページ5分」の遅読家が年600本の人気書評家になれたのか? 音楽を聴くように本を読む――さあ、「フロー・リーディング」の習慣を始めよう。
感想・レビュー・書評
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「ここで1つの結論めいたことを言っておけば、つまるところ、遅読家というのは能力の有無ではなく、読書の捉え方に由来しています。『本を速く読める人』と『遅くしか読めない人』がいるのではありません。『熟読の呪縛から自由な人』と『それにとらわれている人』がいるだけなのです」(扉表紙の裏側にあるリード文)まぁそうなのでしょう。特別な事は書いていない。
私の関心は、この人はどのように本を選んでいるのか、ということぐらいだな。メモを書きながら読めば、数時間で読み切り、書評も書けるだろう、と見通しを立てる。
読み進めるうちに、反感ばかり覚えてくる。著者は反感を覚えるような本は読まなくていいという。でも、ここまで読んで書評を残さないのも何だし、書評を残すならばきちんと根拠を示すのが礼儀というもんでしょ?著者は9割は「速く読める本」を選べという。でも、それは著者の書評家生活に特化する理由だ。あんたの生活に合わせる理由が私にはない。「速く読む必要がない本」はエッセイ、小説などらしい。根拠は「筋が重要だから」。バカ言ってんじゃない。小説は文体こそが重要なのだ。或いは細部こそが重要なのだ。この時点で、価値観がまるきり違うことが判明する。LGBTを生産性がないから不要だと言った政治家を思い出した。
あとは冒頭のかなり詳しい目次を見たら、この人の書いた内容の大体は分かった。半分くらいは既に私が実践してることか、実践したいと思っていることであり、半分は私とは関係ないことのようだ。この時点であとの2/3は読むのよを止める。ここまで書きながら読んで掛かった時間は30分である。流石、素晴らしい!この調子で読めば、この人のように年間700冊は読めるかな(笑)。
(追記)何でこんな本を選んだかというと、ブクログ書評を読んで興味を持ったため。直ぐに図書館に予約しました。印南さんじゃないけど、そういう本の選び方は重要だと思う。-
私自身「遅読家」なためこちらの本の内容が気になったのですが、どうやら読む必要はないですね。レビューを拝読してスカッとしたのでどうしてもコメン...私自身「遅読家」なためこちらの本の内容が気になったのですが、どうやら読む必要はないですね。レビューを拝読してスカッとしたのでどうしてもコメントをしたくなりました。読んでもないのに批判をするのは公平じゃないですが、ビジネス書やハウツー本と小説やエッセイを同じ視点で扱うことに疑問を感じました…2019/08/04
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2019/08/04
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読みたい本は沢山あるのに読むのが遅い、読んでも頭に残らない、という悩みがあり、飛びついた本。
著者もおおむね同じような悩みを抱えていたようだけど、ネットの読書レビューの仕事を引き受けてから変わらざるを得なくなり、年間数百冊を読むまでになったとのこと。
考え方としては、一冊の本の1%の良いところだけ自分の中に残れば良い、それを年間数十冊、数百冊読むことで、色々な考え方の良い部分を自分の中に積み上げていけばよいのだ、というもの。
読書をテンポよく読むために読書環境を整えたり、要所要所をかいつまんで読む方法の紹介や、その本の良い部分を記録してモチベーションを上げるノートの作り方などを紹介している。
最近自分も本の全てを記憶しようとか、著者の意図を全て理解し取り込もうとか言う考えはやめて、少しでも良い部分が読めたらいいやぐらいに変わってきたタイミングでこの本と出会った。
色々な方法については斎藤孝さんの速読本に書かれていることとあまり大差なく、以前そちらを読んでいた自分としてはあまり参考にはならなかった。
ただ、1%だけでも良さがわかればよい、という考えでもいいんだ、と思えたことは良かった。 -
最近積読と読了の割合が合わなくなりどうやったら解消出来るかなと即購入。購入した日に読了したのは初めて。
基本的には熟読を意識していたが、良い意味での流し読みは腑に落ちた。確かに重要な部分もあるが、そうでないと部分もある。読むスピードを変えたりするのは自然としていたし、こうやって読了後は必ず250字程度でレビューし、感想を交えつつ引用もし、読了後に見返している。このアプリを始めたのがその目的だったので、目的は十分果たしている。
1%にめぐり合う。引用する。冒頭、目次を読む。ギアチェンジ。覚えない読み方。 -
読むの遅いし、あげくに内容覚えないし…と悩んでいた時、本屋で見つけて購入。
がっつりゆっくり読む本や、さっと流してもいい本、ただ楽しく読む本、読み方がいろいろあるのに、全部統一してしっかり読むって考えるから駄目だった。
もっと気持ちを楽にして、本に向き合う、あぁしなきゃ、こうしなきゃって、そういう強迫観念みたいなものは仕事や生活だけで充分で、せめて読書の時くらいは、ゆったりした気持ちで文字に向かいたいものだ。 -
「何かのための読書」なんてつまらない!!
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読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。(33ページより)