ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.17
  • (312)
  • (312)
  • (122)
  • (19)
  • (8)
本棚登録 : 4222
感想 : 330
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478108345

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • プレゼン資料を読んでいるようで、非常に読みやすい。外資系コンサル出身の著者が、いま必要なのはコンサル的人材ではない!と言い切っているのがおもしろい。
    モノが過剰になり、正解がコモディティ化していく世界においては「問題を解決する人」より「問題を発見する人」が希少で価値があるという論旨に納得。

    個人的には、最適化しすぎると次の瞬間には時代遅れになるが心に響いた。システムや仕組みや業務で思い当たるものがたくさんある。最適化と柔軟性はトレードオフ、心に刻む。

  • 近々講演があるので事前知識として手に取った。分かり易いが、実際どう行動すればいいのか?腹落ち度が中途半端なので、講演も含めてもう少し考える事にしよう。

  • オールドタイプとニュータイプの行動思考様式の違いがわかりやすく価値観を刷新していく重要性を感じた。
    生産性の向上を追い求めても幸せは追求出来ない。経済衰退を余儀なくされている現状で昔ながらの価値観にしがみつく事の危うさを痛感した。
    自分の目で観て考え判断する事を習慣づけていきたい。
    問題を解決する能力より新たな課題を見つけ出す能力がこれからは必要になる。自分でも身近な課題を見つけたい。

  • 超鋭い視点の持ち主、山口周さんの本です。この人のいうことって往々にして真理っぽくてなんでも納得させられちゃいます。山口さんは美意識の本が有名でしたが、私はこちらを購入しました。

    この本はもうその古臭い考えやめてこう考えなよ?って本です。自分の年齢が高くなってきたり、頑固だったりする人にはほんとにいい薬になる本だと思います。とくに日本人には耳が痛い内容が多いんじゃないでしょうか。日本の全管理職に読んでほしい本です。

    ■よかったフレーズ
    ・「未来がどうなるか」ではなく「未来をどうするか」を考える

    ・部下が使えないことを嘆くのではなく、部下を動機付ける意味が与えられないことを嘆くべき

    ・世の中をかえたい、こういうものを作りたいと考えてこなかったオールドタイプは自分がどうしたい、何を作りたい、何のために生きているかを考える機能が低い

    ・意味にフォーカスを絞ることで独自のポジションを獲得するニュータイプは「グローバルxニッチ」という「さわやかなブルーオーシャン」を自らの居場所にする。

    ・まったく意味のないと感じる仕事こそが最も過酷な労働環境

    ・ビジョンに最ももとめられるのは共感できること

    ・過剰なものと希少なもの:正解/問題、モノ/意味、データ/ストーリー、利便性/ロマン、説得/共感、競争/共創

    ・重要なのはなんの役にたつかわからないけど、なんかある気がするもの(偶然性)

    ・グーグルは社是に「邪悪にならない」という一文がある。(ルールだけにしたがうと決定的なあやまりを犯す)

    ・キャリア形成につながるような「良い偶然」を引き起こすには自分のエイドス(外観)にしたがって選り好みをしない。

    ・専門領域以外には口出ししないという当たり前の遠慮が全世界の進歩を妨げる

    この本も読み返しでしたが、改めてやっぱりすごい本だなと思いました。一見読みにくそうに思える本ですが、フレーズフレーズが真理にみえてがんがんささるので、すらすら読めちゃいました。

  • 一連の山口周さんの著書の原点的のような1冊
    少々読み進めづらい部分もあるが、具体的事例を織り交ぜ、工夫を感じる構成でした

  • 2022/05/18 読了

    「オールドタイプ」と「ニュータイプ」と言っているが、私の見方としては「世間の雰囲気=オールドタイプ」、「現状を変えようとする人=ニュータイプ」という感じ。
    昔ながらの人、新しい価値観の人、というわけではないと思った。

    今は大企業であっても、創業時の人の気持ちは、この本でいう「ニュータイプ」だと思う。
    つまり、どの時代においても成功する人は同じ思考をしているのではないか、というのが本書を読んだ私の意見である。

    著者のいう「ニュータイプ」の思考は成功すると思うが、それは今に始まったことではなく、昔から変わらないことだと思った。

  • ●問題を解決し、ものを作り出す能力から、問題を発見し、意味を創出する能力へとシフトしている。

  • ニュータイプの思考様式を紐解いた本。


    1番最初に、
    問題解決能力よりも今は、問題を探す能力の時代だ。というのが書いてあり、ソレはそうだと思うが、問題を探す能力の重要性はずっと前から大変高かったのではないか。という気持ちが拭いきれず、どうしても腑に落ちきれなかった。

    あと人を二分で分ける思考は、どうしても粗が目立つ気がする。

    - 予想 より 構想
    - 生産性を上げる ではなく 遊びを盛り込む
    - KPI より 意味を与える
    - ルールに従う => 自らの道徳につながる
    - 計画より、試してみる
    - 経験より、学習能力

    という部分は わかりみが深かった。

    コレからは、デザインというかアート的なものの重要性がどんどん上がっていく気がした。

    I君レコメンドありがとう。

  • マーケティングのパラドクス

    正解、定石がある故に答えが同じになり、差別化できない。
    マーケティングは方法論であり、howである。

    Whyから始めよう

  • この点ではニュータイプ、ここはオールドタイプだな、など自分に当てはめながら読んだ。
    今後はニュータイプの時代なんだろうけど、オールドタイプは淘汰されるだけなのかな。

著者プロフィール

1970年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻、同大学院文学研究科美学美術史学修士課程修了。電通、ボストン・コンサルティング・グループ、コーン・フェリー等で企業戦略策定、文化政策立案、組織開発等に従事した後に独立。現在は「人文科学と経営科学の交差点で知的成果を生み出す」をテーマに、独立研究者、著作家、パブリックスピーカーとして活動。現在、株式会社ライプニッツ代表、世界経済フォーラムGlobal Future Councilメンバーなどの他、複数企業の社外取締役、戦略・組織アドバイザーを務める。

「2023年 『新装版 外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口周の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×