明日を支配するもの: 21世紀のマネジメント革命

  • ダイヤモンド社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478372630

作品紹介・あらすじ

ビジネスの前提が変わった!かつて例を見ない変化の時代にあって、組織とそこに働く人々に何が起こっているのか?時代の本質を見通すドラッカーの最新作。

感想・レビュー・書評

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  • ドラッカーが、1999年にマネジメントと経営基盤の変化から、チェンジリーダを唱え、情報と知識労働の台頭を解説した書。以後、ドラッカーの書は、チェンンジリーダ、イノベーター、ネクストソサエティーと、変貌する社会をテーマとするものになっていく。

  • ドラッカーというひとは、観察が独特ですごいのか。

  • 最も印象的だったのは「やめる、指標を定めて改善する、成功を追求する、ことにより変化のための仕組みをつくる。」「自らをマネジメントすることと、チェンジ・リーダーになることの本質は同じで、進化である。」です。20年前の書籍とは思えません。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/481176

  • ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 )

  • 古い本だけど、今にしっかり通じるものがある。経済学にあまり興味がないので、ドラッカーの本の中では苦手な内容だった。もう少し易しく書かれているものの方が、私にはちょうど良い。

  • 13.7.22
    落合氏 紹介 チェンジリーダと並行して読むと良い 

  • 何度でも読み返したくなる。

  • 18年も前の著作なんで、もはや常識と化してるか時代遅れになってるかどっちかだろうなーと軽く斜に構えながら読み始めたんだけど、今更ながら結構ノックアウトされた。
    特に中盤からの、成功の炙り出しと理由の追及とかはやったことなかったわーと。いつも駄目だったことはオートで落ち込んで反省するんだけど、できたことはできて当然というか(何をもって成功とするかにもよると思うけど)あまり考えたことなかったので目から鱗。無理矢理ポジティブシンキング!じゃなくて更に上を目指すための冷静な視点が、あ、これならちょっとやれそうかも、と。あと「戦略的廃棄」ってこれ断捨離じゃんブームとか見えていたんでしょうか慧眼だのう。

    そしてこんだけ時間をかけて未来の成功について語ってるのに、「知識社会では、成功が当然のこととされる。だが、全員が成功するなどということはありえない。ほとんどの人間にとっては、失敗しないことがせいぜいである。」とかひっくり返しちゃう所が「マジですかー!」ってオチ。えぇそうですよ「失敗しないことがせいぜい」の「せいぜい」をウロウロと探し求めているのですよ。(だから第二の人生を持てという教えなのですが、第一の人生でさえフラッフラなのにどうやって第二をねじ込むのかが分からずそこは保留)。

    発売当初に読んでいたら人生変わったかもなーと思う。当時ベストセラーなのは知ってたけどオッサンの礼賛率が高くて何か食わず嫌いしていた自分の馬鹿馬鹿。(当時の自分に中身の価値が分かったかどうかはまた別)。これから実践できるかどうかもまた別だけど、ちょうど新年なので少しくらいは自分の生活に取り込んでみたいと思う。「本書は行動への呼びかけである」って書いてあるし。そしてうちの前近代的な社長にもぜひ読ませてみたいもんだとひそかに思う。

  •  毎回思いますが、ドラッカーって凄いですね・・・。トップマネジメントからセルフマネジメントまで網羅できる所がすごい。でも、だからこそ、今まで自分は読んでは挫折を繰り返してたんだよなぁ。

    気になった文章

    ~世界情勢~
    p71. 「それにもかかわらず、今後数十年にわたって、保護主義の波が世界を覆うことになる。なぜならば、乱気流の時代における最初の反応は、外界の冷たい風から自らの庭を守るための壁づくりと相場が決まっているからである。」

    p73. 「しかるに、政治的な国境はなくならない。それどころか、EU、NAFTA 、南米のメルコスールなどの地域経済共同体の成立が、国境の意味を減ずることはとうてい考えられない。国境を超越することはさらにありえない。」

     2016年、英国の欧州連合離脱、米国のトランプ大統領当選を1999年の段階で見通しているかのよう。

    ~仕事~
    p94. 「今日、ソニーがリーダーとなっている家電製品のすべてが、テープ・レコーダーの成功から始まったといって過言ではない。しかし、テープ・レコーダーを発明したのはソニーではなかった。
     同社では、最初のテープ・レコーダーに新しいものを付け加えて次の製品を生み、その製品の成功にさらに何かを付け加えて、その次の製品を生んできた。一歩一歩は、それほど大きくはなかった。もちろん、すべての一歩が成功したわけではなかった。
     だが成功の追及においては、一つ一つの製品が大きなリスクを伴うことはない。成功しなくとも損害は小さくてすむ。こうして成功した一つ一つの製品の積み重ねが、ソニーを世界一の、しかもつねに成功を続けていく電子機器メーカーにした。」

     小さな一歩からチェンジ・リーダーへの道が拓ける。それにしても、あぁ、ソニー・・・。

    p163. 「さらに最後の仕上げとして、それらの動作に必要な道具をつくり直す。仕事を分解してみれば、何千年も行なわれてきた仕事でさえ、それまでの道具がまったく適当でないことが明らかになる。テイラーが最初に研究した鋳造所で、砂をすくう仕事に使われていたシャベルがそうだった。形も大きさも不適切であり、柄も不適切であった。同じことは、外科医のメスについてもいえた。」

     輝ける国鉄・JR150年の歴史の中で、戦前における蒸気機関車の投炭作業の改善は、まさにこれが当てはまります。ある機関助士が片手で投げ入れていた時、燃費が良いことが判明し、最終的には片手で投炭するのに最適な形状にスコップを変更したことがあります。当初において良好な結果を残したこの施策も、石炭の質の悪化や機関車の大型化、更には労働運動の激化により形骸化してしまいました。成功した施策こそ、常時見直しと再設計を必要とする教訓といえます。それにしても、この話、蒸気機関車ファンしか知らないのは、もったいなさすぎる。

    ~自己~
    p227. 「第二の方法は、パラレル・キャリア(第二の仕事)、すなわちもう一つの世界をもつことである。二〇年、二五年続け、うまくいっている仕事はそのまま続ける。週に四〇時間、五〇時間を割く。あるいは、あえてパートタイムとなったり、コンサルタント的な契約社員となる。しかしもう一つの世界をパラレル・キャリアとしてもつ。多くの場合、非営利組織で働く。週一〇時間といったところである。」

     期せずして、自分自身も月2回程度、地元の郷土資料館で解説ボランティアをしています。その方向へ導いてくれた母校と恩師に感謝です。ボランティアなんて、好きなことで社会に貢献するくらいに思えばよいと、私は思います。

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