- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480066107
感想・レビュー・書評
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東大と東大ローの入試問題の解説。
ロジカルライティングに関しては、MECEとかピラミッドストラクチャーを解説したビジネス書で十分。
あくまで入試の参考書。
前半で価値観ではなく、構造を理解し記述せよとあったのに対し、後半のある問題で価値観ばりばりの謎解答があったのだけ気になったが、全体的には至極まっとうな参考書である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東大の国語入試問題を例に引き、まずはロジカルに「読む」ことがなければ「書く」ことはできないということで、「読む」題材が3つほど続きます。流石に東大の問題は良くできた問題で、引用された問題文の面白さにも惹きつけられました。このように考えながら読むということの重要性を想起しました。目次、各章ごとのまとめは参考になると思います。例えば「論理とは言い換えに過ぎない」「理解できない場合は先送りする」「芋づる式にして理解を助ける」など。「社会的背景から日常を読む」の中で思考パターンはマルクシストだが政治信条は保守という人物の紹介が出てきましたが、確かにそのようなことはありうるということを感じました。
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東大入試問題を事例に論理的に問題を解くことで、その論理を解き明かす書。
実際に問題を解いてみると東大入試なのでもちろん答えを書くのは難しいが、プロセスを学ぶ場なので、文書の読み取り方が見える。
それを経てタイトルにあるライティングができるということだろうが、
書き方に注目して読む読者には肩すかしくらうだろう。 -
数年前の受験の頃に買って全く手につけていなかった本をふと手にとって読んでみました。
受験参考書みたいな内容か、ビジネス書のような内容かのどちらかだろうと手をつけていなかったわけですが、
受験参考書のように小手先の受験テクニック指南というわけでもなく、
ビジネス書のように社会人受けの良いツール言語を並べ立てたような本でもなく、
正しい議論のあり方について日常言語で書ききっている点に著者の力量を感じます。 -
東京大学および法科大学院の入試問題を題材に、文章の論理構造を把握し論述するための方法を学ぶことのできる本です。
一般の読書人向けというよりも、受験参考書に近い内容の本だと感じました。ややテクニカルな側面についての解説がなされており、とりあげられている文章についての解説にも、予備校本的な臭みがあります。
もうすこし一般的なロジカル・ライティングの本だと思って手に取ったので、やや期待外れに感じてしまいましたが、意欲的な高校生やロースクールの受験生にとっては、良書なのではないかと思います。 -
・文章の要旨=「問題+解決」の内容を簡潔にまとめる
※大変深い内容だが、一読するぐらいではロジカルな文章力は身につかない。自ら書きつつ何度も精読する必要あり -
東大の入試問題を題材に、ロジカルな文章を書くとはどういうことか、丁寧に論じてくれる。入試問題だし、東大だし、さらにはロジカルだし、っていうことで、ややこしく感じるところはあった。スラスラ読み飛ばせる感じではない。それでは、そもそも丁寧に、とはいえないしね。一回読んだだけで本書の内容を咀嚼できた、とも思えない。でも、あれこれ刺激にはなったな。本書自体の論に加えて、入試問題として出てきた文章も、けっこう面白く、あれこれ考えさせられた。入試って、もう関係ないと思っていたけど、実はけっこう面白い問題もあるんだね。
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内容は決して簡単ではなく、高度。
でも話の進め方が非常に論理的で「ん?」とつまるところがほとんどないから理解しやすい。
本書自体が、本書の提言するロジカルライティングを体現したような本。