- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492371190
感想・レビュー・書評
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セドラチェックの考えは面白かった。
借金をして成長することの意味?
経済の躁鬱、強いことは怖い、神話歴史と経済詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
未来社会や生き方など発想の転換につながりそうな内容だった
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経済学者の安田洋祐と世界経済のトップランナーたちとの対談でNHKで放送されたものが元になっている。ノーベル経済学賞受賞のスティグリッツ、24歳でチェコ大統領の経済アドバイザーになったセドラチェック、ベンチャー投資家のフォードの3人が本書の主人公である。
スティグリッツは、不平等の拡大・拡散を懸念しており、政府の政策転換、具体的には「テクノロジー、インフラ、教育への投資を増やし、経済構造の転換を促し、不平等の是正に取り組む」ことが大切だと断じる。セドラチェックは、経済学と他の分野の英知を統合することが大切だと説く。そして、現在の経済学は成長に取り憑かれていると警告する。成長は大切だが最優先事項ではないという言葉は今後の社会を考える上で大切だろう。フォードはイノベーションの大切さを語っている。「ぼくたちが考えるのは、大きな市場を獲得し、大きな収益を生み出し、客をハッピーにすることだけなんです」という言葉は楽観的とも受け取れるし、短絡的だとも感じられる。いずれにせよ、これからの社会を考える上でこれら3人の考えは間違いなく参考になる。 -
最先端の意見は必ずしも一致しないが、おぼろげな方向性を指し示しているか。
◯余った資産を活用するための政策転換
→地球温暖化対策、インフラ、きょういく、テクノロジーなどに対する膨大な投資ニーズと過剰貯蓄過剰貯蓄
◯投資の調整機能は金利ではなく需要の拡大
◯イノベーションは本当に社会に貢献しているのか
→既存市場の奪い合い、既存法の目をかいくぐった短期的優位の可能性は?
◯経済の好況不況は躁鬱病
→ともに危険
◯成長資本主義ではなく、資本主義
◯利子はお酒
→節度を超えると二日酔い、ツケはいつか支払う
◯供給側を減らせばいい
◯オンデマンド需要の拡大
◯羨望、嫉妬、貪欲
◯「ほしいものが、ほしいわ」の捉え方