日本人としてこれだけは知っておきたいこと (PHP新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569648446

感想・レビュー・書評

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  • 途中までしか読んでないんですが、

    なんというか、すごくのめりこんで読んでます。

    この人の作品ほかのも読んでみたい

  • さまざまな文献を読めば読むほど、日本は「負けた」ということがよくわかる。「負けた」日本は、さて、どうしようね?今さら明治や昭和初期には戻れない。このまま大正ロマンで、いつかどうしようもない大風が日本国民全員を吹き散らすまで柳のように揺れながらいくのだろうか?(2008.1.15)

  • [ポイントメモ]

    そもそも日本とはどんな国なのか?

    なぜ我々はあいまいな日本という印象を持たざるをえなくなるのか → 「戦後」

    「歴史認識」=太平洋戦争をどう見るかに一点集中させられてしまっている

    GHQによる日本弱体化戦略 日本人を精神的に弱体化させる 神道指令(昭和20年)→ 神道、皇室、歴史教育の全面否定 歴史を社会科として教えているのはおかしい 社会科とは民主主義・個人主義を注入しよき市民を作り出す教科。

    歴史教育は他国では非常に重要視されている教育。

    戦後の嘘
    終戦→敗戦 進駐軍→占領軍 自衛隊→日本軍 自主憲法 憲法九条が平和を守った 戦後の民主化が高度成長を促した→西側陣営に属して有利な輸出市場を持った、農村人口が30%を割り急激な消費文化になった

    戦後日本は社会主義の実験場だった

  • タイトル買いした一冊だが、戦争責任や天皇制そして日本文明(≠文化)などから日本のアイデンティティが説かれている。これらのテーマから察せられるとおり、ベタベタの右寄りの本。とはいえ、著者の極端な解釈に至るまでの記述は、史実の要点がまとまっていおり、自分なりの立ち位置で読む限り、日本人として知っていて損のない内容。---2009.02.05

  • 0612

  • 江藤淳 忘れたこと、忘れさせれたこと S20年代の前半 歴史洗脳 真実はかうだ 侵略戦争非難宣伝計画

  • 戦後からどのようにして今の日本になったかが垣間見える本.

    アメリカと日本

    宗教と日本

    天皇と日本

    様々な角度から見ている.

    意見を持つことの大切さをしみじみと感じた.


  • 日本の近代史の勉強 その?

  • 戦場に散った兵士の多くは真面目で優秀なヤツばかりだった。生き残った者たちはそのことを一生悔いていまも生きている。だからモーレツに日本は経済復興を遂げた。まるでその後ろめたさから逃げるようにして。これはひとつの事実で側面であるような気がする。戦争のことは二度と思い出したくない。そう言って会話を避ける老人たちの中には単に戦争の悲惨さを避けているのではなく生きている自分にずっと罪を感じている。これは本人たちにしかわからないことであって日本人として知っておくべきこと。

  • 高校を卒業する時に、校長閣下がお薦めになったご本。安倍首相のブレーンの書いたこの本の中身は、僕にとって危険極まりないものとしか思えなかった。それに文明の分け方とかはハンティントンぽくて拙劣ではないか?

  • 戦後の自虐史観にどっぷり染まった方々は
    この本を見なさい。
    この本の揚げ足をとる人は「もうその時点で」戦後の自虐史観そのままの反応をしていると思ってよろしいです。
    あなたはどう反応するでしょうか?

  • これもひとつの考え方として、受けとめる必要あり。全面的に信じてしまうと、それは宗教みたいなものになってしまいます。

  • 知らないことが多くて新鮮なのだが、確信となる証拠(史料・資料)が掲載されていないのが残念でならない。

    読んで損は無い一冊ではある。

  • こういう類の本を読むのは久しぶりで
    最初はなかなか読み進められなかったのだけれど
    途中からぐいぐいひっぱられた。

    文体もわりと砕けた感じで、読みやすい。

    少し右よりな気もして、
    警戒感を抱かせたりはするものの
    なかなか面白かった。

  • 考えさせられる内容でした。
    日本人とは本来こうであったということを、教えられた感じです。
    もちろん、この本が全てとは言わないけど、大東亜戦争での日本人の姿に対しての考え方が変わりそうです。良い方向に。

    しかし…やはりこういう本を読むとつくづく思いますが、ロシアは怖いです……

  • 安倍元首相のブレーンとされる中西氏の著書。超右翼(笑)
    内容は非常に偏っているが、国民の今までの価値観を根本から変えようとする強い意志が感じられるし、安倍元首相の政策の礎となっていたものも理解できたと思う。

  • 戦後GHQの戦略により、いかに日本が骨抜きにされたかが分かった。天皇制についてはあまりしらなかったのでとても参考になった。他の読者から右寄りと指摘されているが、左とか右とかはあくまで相対的に決まるものであり確かに日本基準で言えばそのとおりである。

  • 後半になるにつれて右に傾倒していってしまったが、全体としては読みやすく最後まで飽きずに読めた。新聞にしてもテレビにしても現在のメディアは左に寄り過ぎている感があるので、本書の内容が事実かどうか別にしても、こういう考え方もあるのだと知っておくだけでも良いと思う。

    読者によっては、母国である日本に愛着を持つきっかけになるかもしれない本。

  • 知っておいたら役に立つ。

  • 右寄りな人による、日本人の常識。実際、どうなのよ。

  • 戦後教育による歴史観の歪み、戦争観の歪みを知るきっかけになる。
    右寄り。
    学校教育と違う考えが得られる良書。
    ただ、天皇云々の話は現代っ子には分かりづらい。

  • 勉強になり、おもしろかった。一歩間違えれば今頃日本は共産主義になっていたのか、など。日本を改造するにあたってアメリカ以上にソ連が関与していたことには本当に驚いた。自分達が受けていた戦後における歴史教育がいかに大雑把であるかが垣間見えた。最後の「誠」と「和」の部分も個人的に好きな考え方。ああいう精神は大切にしなければな、と。でも第三章、四章はちょっと話が飛躍しすぎかな、って感じだった。ちょっと根拠ないのに右より発言しすぎだろって部分が目立った。でもまー全体的にはいろいろ知識がつけられたし満足です。

  • 話が飛躍するけど、言いたいことは分かる感じ。国家の品格読んだこと無いけん、何ともいえんけど、同じジャンルの感じがする。

  • 気になった点をいくつか。

    ひとつめは、議論の進め方が不親切だなあ、と感じてしまう。読んでいても、いったい誰を批判しているのか、何を根拠にそんなことを言っているのかよくわからない。著者の言うところの「「戦前」」を「全否定」する「奇妙な歴史観」をつくったのは、「左派の歴史家」だという主張だけど、「左派の歴史家」って誰のことを指しているのだろう。誰のどの議論を批判しているのかはっきりさせておかないと、議論の相手が何を言っているのかをちゃんと知ることができない。それこそ著者が国際関係で重視すべきと主張する、聖徳太子も言っていたという「対等」(p148)な関係を作るべきだという理念に反するんじゃないだろうか。まあ、これはあくまで国際関係上での教訓であって、「左派の歴史家」との個人的・学問的関係では「対等」の原則は適応されない、ということなのかもしれないけれど。

    それから2点目。僕は歴史を勉強していながらトインビーもハンチントンも真面目に読んだことないのは恥ずかしい次第でしょうがないとしても、たぶんこの本を手にする大半の人も読んだことがないと思う。なのに「文明史」「文明」の説明が無いのはちょっと不親切なんじゃないだろうか。日本は独自の「文明」を持ってます、「美意識―穢れに敏感な道徳意識」(p222)あるいは「心」がそれです、と言われても、そもそも「文明」の定義が説明されていないから、その「心」が文明としてふさわしいかどうか判断できない。

    3点目は、「日露戦争が大東亜戦争の原因となった」という説を、「結果から見て、勝手に意味を後付けした議論」(p109)として厳しく戒めている。日露戦争原因論の正否はここでは措いておくとして、後付はよくない、という意見はその通りだと思う。でもそのあとに幣原の「軟弱外交」を散々に叩いているのは、結果からみた批判じゃあないのかなあ?1927年の「クリスマス・メッセージ」で、英中が接近したことを喜んだ幣原を、「英米コンプレックスの強い人でした」の一言で片付けているのは、「喜んだ幣原」という結果から、「英米コンプレックスが強い」という原因を導き出しているように読めてしまうのだけど、どうだろうか。仮に幣原が英米コンプレックスの強い人間だったとするなら、その根拠を明記してくれないと、僕のようなものの知らない人間には「本当かなあ」、という気になってしまう。

    あと幣原が出たついでに、幣原や松岡の外交政策を戦略的見地を欠いていた点において批判するのはいいとしても、中国やその他諸外国との関係で重要なのは対等の精神で、それは聖徳太子が煬帝に送った手紙を見習え、というのはちょっと乱暴にすぎやしないか。それだったら、適切な外交政策が遂行でき戦略的見地を持った人材を養うための組織や機関を充実させたほうがいいような気もする。それこそ、日本を上回る戦略を見せたソ連を見習うべきなんじゃないのかなあ(皮肉です)。

    というわけで、「わかりやすい文体で書く」という最初の表明は僕もいいことだと思のだけど、全体としては文体はわかりやすいけど、自説の主張の根拠や批判の相手が省略されている部分が多いので、本当かなあ?という気になってしまう。そんなもん自分で調べろ、あるいは「常識」だからわざわざ明記するまでもない、ということなのかもしれないけれど、「多くの日本人に読んでもらわねば」(p11)というならば、やはり典拠はいちいち明確にしてほしい。そうでないと、単なる「煽動」の謗りを受けかねないんじゃないかなあ。

  • 戦争責任、戦後について、日本人にとっての天皇、日本文明とは何か、について書かれている。
    戦争や皇室に関して知らない(隠された)ことが多すぎる。やはり日本人として読んでおくべき一冊。

    私が、天皇報道時にいつも思っていたこと、
     ・天皇制は廃止すべきでは?
     ・天皇って何の仕事をしているの?
     ・天皇のために税金を使いすぎでは?
    の、疑問を解決してくれた。

    聖武天皇から約2000年つづく天皇制は今後も守り続けていくことが必要ではと感じた。

  • いまじゃあ安倍首相も影響してか、すっかり保守派の論客として定着した感がありますが、おっしゃることは至極まっとうだな、と思わせますね。面構えで勝負。

  • ふむ。実はこのおっさんってちょっとおかしい人だと思ってたんだけど、おかしい人を演じているってことなんだろうなきっと。アマゾンレビューで、「保守派の広告塔」という言葉を使ったのがあって、おそらく自らこれを引き受けているんだろう。中身は真っ当なことがつらつらと書いてある。これ売れてるみたいだけど、どういう人が買っているんだろう。左派はこれ読むとなんて言うんだろう。あと『国家の品格』以降、口述筆記(講演録&ゴーストっぽいのを含む)的な新書が増えた。読みやすくていいんだけど、お得感がない。口述のリズムで文章が書けない人にとってはアリだけど、書ける人は真似してほしくない。本の乱造につながる悪い習慣だと思う。

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著者プロフィール

1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学教授を歴任。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(1999年、2005年)受賞。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。主な著書に『帝国としての中国――覇権の論理と現実』(東洋経済新報社)、『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『国民の文明史』(扶桑社)。


<第2巻執筆者>
小山俊樹(帝京大学教授)
森田吉彦(大阪観光大学教授)
川島真(東京大学教授)
石 平(評論家)
平野聡(東京大学教授)
木村幹(神戸大学教授)
坂元一哉(大阪大学名誉教授)
佐々木正明(大和大学教授)

「2023年 『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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