1日10分のときめき  NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫 え 10-04)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575527261

感想・レビュー・書評

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  • キーワード「津村記久子」さんの新刊情報で知った本。
    図書館に早くから予約しておいたので、早目に借りられた。ありがたい。

    他に既刊の同シリーズ本が3冊あるようで、本書はシリーズ第4弾とのこと。

    8名の作家さんの8作品それぞれを象徴するイラストが表紙になっている。
    そういうパターンは好きである。

    このシリーズは世界各国の言語に翻訳してラジオで朗読された作品集とのことだが、日本語でもなんだかちょっと意味不明の作品がいくつかあるので、他の言語でちゃんと理解してもらえたのかなぁ?と少し心配。

    津村記久子さんの「給水塔と亀」は「浮遊霊ブラジル」に入っていたそうだが、あの本はあまりちゃんと読んでいなかったので、全く記憶に無かった。
    それにしても、津村さんは以前から「うどん」について書いていらっしゃったということだ。

    恩田陸さんの「私と踊って」は、読み始めてどうも違和感を感じ、あのパターンかな?と思ったらやはりそうだった。(ネタバレになるので、ここではなく非公開メモに残しておく)

    本書には、私はもうこの作家さんの作品は(単独では)読まないことにしている方も含まれているのだが、やっぱりその方の作品は本書でも捉え所がなかった。

    面白い作品もあったが、どうも「ときめき」は感じられなかった。

  • アンソロジーを読むということは、よく知らない作家を知るいい機会なのだけれど、この作品は大御所が多く、できすぎた物語ばかりだった。
    その中で森絵都さんの「太陽」が一番楽しめた。「代替ペイン」をめぐるどこかふわふわした、温かい物語。

  • 野性時代2009年4月号石田衣良:出発、オール讀物2012年1月恩田陸:私と踊って、季刊真夜中2011EarlySpring(2011年1月)川上未映子:アイスクリーム熱、新潮2013年6月号津村記久子:給水塔と亀、中央公論新社2016年12月おばちゃんたちのいるところから松田青子:愛してた、徳間書店1992年5月刊現代の小説1992宮部みゆき:決して見えない、小説トリッパー2020年夏季号(2020年6月)森絵都:太陽、双葉社‎2011年5月刊家族の分け前から森浩美:父の背中で見た花火、の8つの短編を2024年2月双葉文庫刊。1日10分シリーズ4作目。松田さんの不思議さが心地よい。森さんの歯科医が素敵で面白い。いずれのお話も楽しさがありました。

  • なんでこのタイトルなのかナゾ。
    10分では読めないし
    ときめきって感じでもない。
    でもどれも読みやすくて
    面白かった
    特に森絵都さんは
    ミステリーチックなのに
    心温まるストーリーで好き

  • 選ばれた8名の作家さんたちが読んでみたい方ばかり。この方々の短編を一気に読めるなんてNHKさんに感謝。しかも世界の言語に翻訳された名作ぞろい、なんと贅沢な!

    #1日10分のときめき
    #NHK国際放送選
    24/2/14出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

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  • 宮部みゆきさんの短編がホラーっぽくて好き。ほかはほのぼの系のアンソロジーだった。確かに、10分で読めるのでスキマ読書にぴったりです。

  • タイトル見てときめく話が入ってるのかなと思ったら、違った…。8名もの作家さんの短編集。
    不思議な読み味、というか自分には難しめのお話が多かったかも。

    一番好きだったのは森絵都さん「太陽」。
    こんな歯医者さんがあると良いな。
    ほんわかしつつも自分の中にもあるかもしれない傷みにも目がむく。

    宮部みゆきさん「決して見えない」
    ときめきどころか、ホラー。
    短編でもさすがのリーダビリティ。

    恩田陸さん「私と踊って」
    切なさがあって、自分には少し難しい。
    こちらの恩田陸さんか。

    川上未映子さん「アイスクリーム熱」
    不思議な読み味。
    プツッと切れて、幸せなのか不幸せなのか…少し怖い。

    松田青子さん「愛してた」
    不思議だけど、ユーモラス。
    こういうのは好き。

    津村記久子さん「給水塔と亀」
    夕焼け。うどん。再読。
    日常を綴る中にそこはかとないおかしみがある。
    津村さんも自分には難しい時があるのだが
    ちょっとそっち寄り。

    石田衣良さん「出発」
    分かりやすさはエンタメの1要素だなと思う。
    身につまされるが前向き。

    森浩美さん「父の背中で見た花火」
    こちらも分かりやすい。
    良い話風だし前向きな終わりだけどもなんか色々身につまされてしまった。
    しんどくても生きていかねばならない。我々は。
    家族は厄介でありがたい。

  • ホラーっぽいのもあるけど普通の話が良いかな。

  • 人気作家たちのサクッと読める短編集。
    読ませる長さの人とサラッと書く著者のバランスが絶妙で、読みやすかったです。
    父と息子の再出発、家族の温かさ…というありふれたテーマながら石田衣良氏の作品に思わずグッときました。作者の五十音順と思われますが、この作品がトップなのもまた良いです。

    この本を手に取ったのは、津村記久子さんの作品が収録されていたからなのですが、すでに読んだ作品でした…!
    が、再読でもほぼ覚えていなかったのもあり再び楽しく読めました。津村さんの作品は何度でも楽しめる…!

    題名にケチを付けさせてもらうなら、「ときめき」よりは「ほんわか」とか「ほっこり」かな〜と思いました。

  • 図書館の本⑨

    タイトルの「ときめき」というワードに惹かれて手に取ったが、ときめく要素はあまり感じられなかった。
    しかし、短編集なので隙間時間に切りよく読むことができた。

    印象的だったのは、「アイスクリーム熱」。

    ◎うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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