パレード

著者 :
  • 平凡社
3.45
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感想 : 168
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  • Amazon.co.jp ・本 (84ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582829969

感想・レビュー・書評

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  • この本は「終わってしまった物語のよすが」らしい。そんなことも知らず、最初に読む川上弘美さんの本としてたぶんふさわしくなかったんだろうけど、美しい言葉をもつ作家さんだということはちゃんと伝わってきたので、他も読んでみたいと思った。

  • センセイの鞄のサイドストーリーと知らず読んでしまった…。面白かっただけにショックを隠せない。そしてセンセイの鞄を読まなくちゃ!と思ったくらい味がありました。短編なのになぁ。イラストが妙にあっていて絵本気分で読めちゃった。こういう不思議なお話は好き。

  • 『センセイの鞄』のサイドストーリー。
    センセイとツキコさんのあいだに流れる空気が、とてつもなくいとおしい。
    夏に畳に寝そべって読みたいような本です。

  • センセイの鞄の続きの生活。

    おそうめん食べたくなります。

  • センセイの鞄の続編。夏の暑い日、センセイとツキコさんはそうめんを食べつつ、ツキコ
    さんの子供の頃の話をする。小学生のツキコさんの前に、小さな赤い天狗が二匹現れたお話。ささやかだけれどちょっと不思議なお話は、いかにも二人が話題にしそうで、前
    作が好きな人には堪らない。

  • 『センセイの鞄』のツキコさんとセンセイの組み合わせ。
    読み終わるとそうめんが食べたくなります。

  •  冒頭の素麺についての描写がとにかく印象的だった。難しい言葉を使わずに巧みに情景を描いたり文章を印象づけたりするのにかけては川上さんは天才だと思う。そういえば林さんの初夜にも涼やかな素麺描写があった気がする。

  • センセイの鞄番外編?こういう雰囲気の話とか構成たまらないです、なんか。

  • センセイの鞄番外編。センセイの鞄が大好きなのでちょっと期待しすぎた。でもセンセイの鞄よりもいつもの川上さんっぽい。

  • センセイの鞄のサイドストーリー。和室の良さと日本の夏を感じる。

  • 『センセイと鞄』の番外編というか「外伝」のような物語。こぼれはなし、というのが一番しっくりくるかもしれない。特に大きな事件があるわけではなく、センセイと私の何気ない日常の一こまがさらりと描かれている。それにしても、川上弘美の物語は、料理の描写が、くどくど説明していないのに本当においしそうだ。『センセイと鞄』のときも湯豆腐が食べたくなったけれど、今回も猛烈にそうめんが食べたくなった。

  • この人の本は素直に好きだ面白いと言えない何だか。奇をてらいすぎてる感じがする。

  • 天狗

  • 図書館で借りて読んでみた。
    センセイとツキコさんの夏の日の午後って感じですごくよかった。
    「センセイの鞄」+「龍宮」って感じかな。
    ちょっと絵本っぽくなっててかわいい。

  • 「センセイの鞄」の続きというか、続きじゃないな、あれはセンセイが亡くなった後まで書いてるから。えーと、「センセイの鞄」には書き切れなかったツキコとセンセイの一コマ。そんなお話。短いからすぐよめちゃう。絵本みたいな感じだからさ。川上弘美は「センセイの鞄」という作品に愛着をもっていたんだろうね。
    わたしとしては別に「パレード」までは必要なかったけれども。

  • 2005.7.11. センセイと月子さんがまた出てきてくれて、すごく嬉しかった。てんぐ…。何かがデジャ・ヴュする光景。月子さんもセンセイも前と変わらず淡々としてて、なんだか懐かしい感じがした。センセイは、きっと、月子さんの心の中でずっと生き続けてるんだろうな。

  • センセイの鞄の続編っていうか番外編。さいごは何だかほんとうに淋しい気持ちになった。いなくなることってやっぱりどう言っても淋しい。

  • センセイの鞄の続きのようなそうでないようなお話。

  • 「センセイの鞄」の続編と聞いて即買い。でもセンセイが生き返るわけじゃないし…ウワァーン。

  • 「センセイの鞄」のまた別の物語らしかったけど、あんまり関係はなかった。
    (2005.4.17)

  • 「センセイの鞄」のサイドストーリー。とはいえまったく違うテイストの話。前作は恋愛小説だとしたら、こちらは絵本といった感じ。ふわふわと不思議な雰囲気を漂わせる作品。悪くはないが、そこまで面白くもない。

  • 月子さん春綱先生。

  • これは「センセイの鞄」の番外編なんですけど、番外編から先に読んでしまいました…
    センセイとツキコさんの会話がものすごくいいです、そうめんの描写もものすごく好き。

  • センセイの鞄の続きのようなそうでないような。直接的ではない物言いや空気がやっぱ好きだわ

  • まず「パレード」という題名が好き。パレード、なんて可愛らしい響だろう。丸くまとまったおそうめん、何気ない風景。なんて可愛らしい日々だろう。

  • センセイの鞄とはまた違った不思議な感じのする話。どちらかというと『神様』に近いと思う。この話を読むとおそうめんが食べたくなる。もちろん、薬味はたっぷりで。

  • 「センセイの鞄」を読んで再読。

  • センセイの鞄の続編として読み始めると痛い目に。川上さんが書いているようにパラレルワールドのお話、あの世界とは違う世界の話と思ったほうがいいかも。今ひとつ乗り切れませんでした、はい。

  • 残念ながら、私には天狗はいなかった。

  • 帯より『ツキコさん、昔の話をしてください。 夏の午さがり、ツキコさんがセンセイに物語る、幼い日のできごと…。 「センセイの鞄」のふたりが過した、遠いこだまのような時間、もうひとつの物語。』

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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