夜がどれほど暗くても

著者 : 中山七里

• 角川春樹事務所 (2020年3月14日発売)

感想・レビュー・書評

[飴南瓜さんの感想 · 2020年12月13日]

ドラマのCMを流し見して、容疑者となって死亡した息子の汚名を晴らす為無罪の証拠を集めていく雑誌記者親父の話だと思って読んだ。ら違った。
最初だけ面白かった。あとは全然釈然としない。勝手に勘違いした私も悪いけどさ。

[psycheNさんの感想 · 2020年10月11日]

ゴシップがメインの雑誌の副編集長をしている男性の息子が、殺人犯！？というニュースに世間は彼ら両親への非難を心置きなく開始する。今までゴシップを明らかにするほうだった彼の心境は……。後半のほうが面白かった。女の子つええ。

[ちゃろちゃすさんの感想 · 2020年9月11日]

皆さんの評価がわりと低いけど、私は最初からぐいぐい引き込まれた。
面白い本て、最初から引き込まれるんだよね。

確かに加害者家族が被害者家族と関わるなんて現実的ではないし、ラストの展開も、だけど、まあ小説だから。

犯罪というと被害者側ばかりプライバシー明かされているけど、やはり加害者側も同じなんだということがわかった。
わかったというか、それはある意味仕方ないと思ってしまうところもあったんだけど、もちろんそうではないことも多いんだってことを再確認した感じかな。

本節とは離れるけど、
過去の出来事に囚われてる時は鬱みたいな文章があって、あ！自分鬱がち！と思った。

[motchmama09さんの感想 · 2020年8月15日]

主人公は大手出版社、有名な週刊誌の副編集長をしている志賀、妻と一人息子の大学生・健輔の三人家族。健輔は大学に入り家を出て一人暮らしをしている。日々仕事におわれるが充実した毎日を送っていた。そんな志賀に突然息子が殺人犯として二人を殺し、自身も自殺するという現実。マスコミとして追う立場から追われる側に…加害者家族として多くの悪意に晒され、仕事もままならず、これまでの自分まで否定したくなる。
中山さんの作品はいつも今の世の中の問題定義が含まれているように思う。今回はネット社会の問題点、コロナ禍でもみらた善人の悪意、そういったものが今回描かれているように思う。この作品を読み、自分を顧み、強く感じ入るものがあった。そしてやはり大どんでんの中山作品、どうか志賀に安寧の日々がやって来ますようにと願いたくなったラストだった。

[gakiqugakiquさんの感想 · 2020年8月7日]

夜がどれほど暗くても。
中山七里さん。

スキャンダルを追って、容赦なく記事にする。
出版社の副編集長。
彼の息子が、ストーカー殺人犯になり、
自殺。
追っていた立場から、
追われる立場になる。

加害者家族。
被害者家族。
そして、無関係の人達からの、
書き込みや嫌がらせ。

怖い。

一寸先は闇。　

怖いなぁー。

[しりうす☆さんの感想 · 2020年7月7日]

最近の作品は雑さが気になります。

[ハルめめさんの感想 · 2023年11月30日]

大手出版社勤めの志賀。大学生の息子が殺人を犯しその場で無理心中したとして被疑者死亡のまま書類送検されたという。加害者の父としてメディアから追われる立場となる。追う側から追われる側へ、かつて自分がやってきたことが容赦なく己を襲う。記者として息子の事件を追うのかと思っていたら、ちょっと違ってた。加害者家族の生きづらさと同様の生きづらさを被害者家族も味わっていることに、とても悲しい気持ちになった。

[泰泰さんの感想 · 2023年10月9日]

ストーリーは良かったけど、無理矢理感が否めない…

[RINさんの感想 · 2023年10月7日]

志賀さんが暴走しすぎて死んでしまわないかハラハラしていたけど最後はハッピーエンドで終われてよかった！菜々美ちゃんの境遇を考えると苦しいけどそれ以上に菜々美ちゃんの強さに感動した！

[Jackyさんの感想 · 2022年10月28日]

いろんなテーマがずーんと重たい。
でも一気に読み終えた。
最後がなぁ。どうなっていくのかなぁ。
一筋縄ではいかなそうだ。

著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい！」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲（ルビ：ソナタ）』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲（ソナタ）』『追憶の夜想曲（ノクターン）』『恩讐の鎮魂曲（レクイエム）』『悪徳の輪舞曲（ロンド）』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司～贖罪の奏鳴曲～（ソナタ）」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」