夜がどれほど暗くても

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.37
  • (19)
  • (97)
  • (135)
  • (23)
  • (4)
本棚登録 : 785
感想 : 101
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413473

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 評価が低いみたいだけど私は好きだった。
    下劣な野次馬根性とか、陰湿な加害者家族はの嫌がらせとか、中学生のいじめとか、格差とか、読んでて辛い部分は確かにあったけど、それだけで終わらなかったのは嬉しい。
    宮藤さんは相変わらずかっこいいし、葛城さんもいい人だし、名前は出てこなかったけと、円ちゃんも頑張ってるみたいで嬉しい。円ちゃん、待ってるよ。


    容疑者の段階で名前を公表するのは重大な人権侵害で、こんな国、日本くらいだって聞いた事あります。隠してもマスコミやネット住民が特定に忙しく動き回るのかもしれないし、人違いで酷い目に遭う人も出てきてしまうかもしれないけど、そもそも一般の人が匿名をカサにきて容疑者周辺に嫌がらせするのが間違ってる事だし、こんな状況での匿名性は担保されず厳罰に値する状況をしっかり作って、改めてもらいたい。

  • 大手スクープ週刊誌の副編集長志賀の大学生の息子が大学講師夫婦をストーカー殺人、そして自殺。編集者と取材対象の立場が逆転、職場では左遷、世間からの誹謗中傷、逆風にさらされ精神をすり減らしていく…。だが被害者の娘奈々美に襲われたことをきっかけに新たな展開が。被害者家族はもとより加害者家族の悲惨さに心痛むが、クライマックスからの真相究明、エピローグが救い。

  • 被害者と加害者の家族というあまり注目されない被害者の状況に着目し、誹謗中傷や残酷さを鋭く、わかりやすく描写。被害者の娘さんが少しずつ心を開いていく様子が心地よい。後半が正に急展開すぎる感はあるが、本作ではポイントではないとも言えるのでしょう。一気に読んでしまう良作です。

  • 読み始めたら一気に読めてしまうが、どんでん返しが弱いかなぁ

  • 全体的には面白かったです。
    難しい、知らない言葉が多く勉強になりました。

    加害者家族は、こんなにも糾弾される必要があるのだろうか、と考えてしまいました。

    ただ、終盤の火事のくだりは、さすがに素人がつっこむのは無茶だろう。。と思ってしまいました。

    最初から、息子は被害者だろうと分かっていましたが、これは読者全員思いますよね??

    奈々美がどんどん心を開いていくところが、良かったと思います。

  • 読んだんだけど、もう忘れた。
    悪く無かった気もするが、覚えてないからその程度だろう。

  • はい、ハズレなし・安心の中山さんでした。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    人間の不幸に底はないのか?水に落ちた犬は叩かれ続けるのか?息子の殺人疑惑で崩れ去った幸せ―。スキャンダルとネットの噂に奪われた家族。だが男は諦めなかった―。

    偶然だが、「薬丸岳の告解」と同時並行で読んでいたので、これも息子がやらかしたか~?と追い詰められた気持ちがした。しかし、こちらの最後は意外とあっけなく・・最初からも少し念入りな捜査してよ。と思わす心の声が漏れ出した。

  • 「他人の不幸は蜜の味」とはよく言ったもので、人は他人の転落を(それも成功者の)望む下衆な存在らしい。自覚のない悪意ほど恐ろしいものはなく、しかも何の根拠もない正義の名のもとにその悪意を振り撒く。
    怖いなぁ。しかも自分でも気づかずにやってるんだぜ。きっと。

  • 夜がどれほど暗くても、夜明けは必ず訪れる。
    奈々美をいじめた同級生にも罰を与えて欲しかったな。

全101件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山七里の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×