精神科ナースになったわけ (コミックエッセイの森)

著者 :
  • イースト・プレス
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本棚登録 : 698
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781615288

感想・レビュー・書評

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  • 精神疾患の方の特徴がわかりやすくまとめてある。実際にそういった方と接するときに活かせそう。

  • よかった


    人は本当は何を考えているかわからない

  • とても心動かされる内容でした。素晴らしかったです。ですが!
    確認しなかった私が悪いのですが、主人公は実在する人物ではなく
    漫画家さんが精神科の看護師さんに取材して作り上げた架空の人物です。あとがきまでそれを気づかせない演出で、あとがきを読んだあとの虚無感がすごい…
    これコミックエッセイじゃないよね…

  • 精神科の話しですが、自傷行為の裏側に本人の思いがあるのが、深い仕事だなと思いました。

  • この本に出てくる太田さんは母親を失って茫然自失、自分の精神が心の病と紙一重の状態ではないか、と感じたことで精神科ナースを目指し働いている。
    最初のエピソードの帽子をとれない女性、そういうことか、と納得できた。否定しないこと、と聞いたことはあったが、認めつつ少しずつこちらのことも聞き入れてもらう、これなのか、と。
    寂しさから自傷行為をするのは、一番理解しやすいけど奥にはこんなに沢山の理由があるのか、と思った。
    精神科は体力的に大変だろうし、心療内科はもっと看護師側の心が削られるだろう。
    ボーダーの人は接する時間を決める、入りすぎない、病院を出たら忘れる、冷たいようだけど、そうしないとすぐに離職に繋がるのだろう。それは患者にとってもっと辛くなる。

    かつてカウンセラーにかかっていた時、長期間経っても変わらない私に業を煮やしたのか、ある時、急に離職されてしまい、ひとり取り残された気がした。
    それからも辛い時期が続いたので別のカウンセラーを探そうかと思ったが諸事情で叶わず今に至る。
    本当は今こそカウンセラーがいてほしい。
    病棟で過ごす方にとってはナースこそ同じ役割の方だろう。
    精神科ナースに限らず、どのナースも医療従事者も、大変だと思いますが、長く続けてください。

    この仕事に興味があってもなくても、一読をおすすめします。

  • 自分には知らないこういう世界があるのだと感じた。不可解な行動をするのも、自傷行為を行うのもその患者には、それを行う理由が心の中にある。閉じ込めた自分の感情を、自分の言葉で誰かに発することができれば、それが心の病気の予防や治療になる。

  • ハートネットTVやNHKスペシャルで精神科の入院病棟や患者さんの様子を断片的に目にすることはあっても、その中の看護師さんのことを気にすることは今までなかったなと読みながら思いました。
    色んな看護師さんがいらっしゃるのでしょうが、こんな風に患者さんに寄り添うような方は珍しいのでは、と何も知らない者は思ってしまいましたが実際はどうなんでしょうか…。

    「生きたいから生きづらいと死にたくなるんだよ」
    この言葉は自分にもスッと刺さりました。
    そう、そうだよね。思わずそう呟いてしまいました。

  • N740/ミ

  • 心の状態が目に見えない分、辛いなあ…看護師も患者さんのメンタルに振り回されそうだし。患者さんの行為にも理由があるのだろうが、その人らしさを見つけてあげてもなかなか改善しない心の病。精神科は難しそうだ。

  • ずっと以前に、雑誌で連載されていたときにも興味深く読んでいた。
    精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。
    こういうことは日常、なかなか知ることができない。この作品でその一端に触れることができた。
    看護師も医師も普通の人だし、精神科にいる患者さんも(この作品の中にいる人という範囲では)普通の人の域を出ないように思えた。そういう意味では、精神科と日常の世界というのはほとんど境界のないものであり、いつ、誰がどちらに行ってもおかしくないようにも思えた。

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著者プロフィール

神奈川県生まれ、東京在住。2014年に「あたふた研修医やってます」(KADOKAWA)でデビュー。
主な著書に『こころのナース夜野さん』( 小学館 )、『私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記』(文藝春秋)、『男との付き合い方がわからない』(大和書房)、『精神科ナースになったわけ』(イースト・プレス)、『32歳で初期乳がん、全然受け入れてません』(竹書房) 、『まどか26歳、研修医やってます!』、『コミュ障は治らなくても大丈夫』(KADOKAWA)等。

「2023年 『僕は春をひさぐ~女風セラピストの日常~(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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