- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794971845
作品紹介・あらすじ
誰にも言えない悩みは、みんなで話そう。
坂口医院0円診察室、開院します。
「悩み」に対して強力な効果があり、
心と体に変化が起きる「自分でつくる薬」とは?
これは戯曲? エッセイ? 自己啓発?
鬼才坂口恭平、ついに医師になる。
あっという間に読めて、不思議と勇気づけられる!
2019年に実際に行われたワークショップを誌上体験。
「いのっちの電話」では、なぜ電話をかけた人たちが楽になり、
元気になれるのか。いったい何がそこで起こっているのか。
その秘密とは。全部教えます。
▼こんな方にぜひ読んでほしい!
・漠然とした不安がある
・やりたいことが見つからない
・やめられないことがある
・仕事がつらい
・人間関係で悩んでいる
・何をやってもうまくいかない
・誰とも理解しあえない
・話相手がいない
・人生に絶望している
・好奇心がない
・日々に関心がなくなった
・悩みで頭がいっぱいになっている
・何かやってみたいんだけど一歩が踏み出せない
・書きたいけど書けない作家
・作りたいけど作れない創作家
・アイディアが枯れてしまったプランナー
▼コロナ禍が蔓延している現代日本に向けて、
「非日常につける薬――あとがきにかえて」
も書き下ろし掲載。
【目次】
0:「自分の薬をつくる」ワークショップのための準備
1:オリエンテーション
(1)はじめに
(2)薬=日課
(3)しおり
(4)自分の薬をつくる――実例:私の場合
(5)つくるということ
(6)みんなアウトプットの方法を知らない
2:ワークショップ「診察」
▼企画書を書くという薬
▼「否定する力」の使い方
▼相談してみる
▼将来の夢は今すぐ叶えてみる
▼職業の枠を取っ払っていく
▼気持ちを深く汲み取れるのは特殊能力
▼やりたくないことをしない
▼声になっていなかったものを声にする
▼個人の悩み、なんてものはない
▼研究する
▼健康の証
▼適当なアウトプット
▼アウトプットについて、もう少し
▼自分にダメ出しをするということ
▼「自閉」という方法
▼書けないとき、つくれないとき
▼聞いてくれるひと、見てくれるひと
まとめ――私たちにとって最良の「薬」とは
非日常につける薬――あとがきにかえて
感想・レビュー・書評
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昼間に続いて坂口恭平さんの本を読了。こちらは年末から少しずつ読んできた。彼の本は本質的にはいつも同じようなことを言っているようなのに、語り口のせいだろうか、読み飽きないし、また同じこと言ってら、ということもない。不思議。相談すること、アウトプットをすること。いろいろ大事なことを再認識出来ました。
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多目的ホールで仮想病院の一室を作り、個室の内容は他の人にも聞こえる、そこで坂口(ここでは医者の設定)先生と診察する。というワークショップの内容。
一人ずつ悩みを打ち明け、それに坂口先生が薬をつくるというもの。
自分の悩みは皆自分の問題で、自分では大問題だと思っているが、壁の向こうで聞いている人からすると「それだけ?」と感じてしまう。人の話だと思って聞いた瞬間にそんなことで悩むんだとなる。つまり、それだけのことだと自分では気付かない。
人の悩みに耳を傾けることによって、ほとんどの人が同じようなことで悩んでいて、自分だけではないということに気づく。
やりたくないことをやらなければならないと頑張りすぎている人が多い。
勇気を出して相手に言ってみる、嫌われることを怖がらない、ことが大事。 -
自身が躁鬱病と戦いながら、いのちの電話ならぬ「いのっちの電話」を開設。日々様々な人からの相談を受ける電話をなんと無料で何年も続けているという著者・坂口恭平さん。その方がその場で数十人の悩みを聞いて解決するというワークショップを実施した様子から、様々な自身の考えを綴っている。
全体を通じて私が感じた要点は下記3点
① 質は問わない、適当でも良いから何か形にする、アウトプットすることの重要性
② 何でも話せる人を一人は作る(ただし、自身の言うことを否定しない人に限る)
③ やりたくなかったらやらない。辛いと思ったらすぐに逃げる、自閉する
①③はこれまでの本でも感じていた部分ではあるが、②は自身にとって良い気付きだった。改めて考えてみれば、今本当に本音で話せる人は家族、親友含めてもいないなと。これが一人でもいたら…確かに少し自身の状況、心持ちは変わっていたかもしれないと思う。
ただ私のような人は少数派ではなく、そういう人たちのために、自身がその一人になってあげようと「いのっちの電話」を続けている著者には本当に頭が下がる思いだ。本当に困ったら私もこの「いのっちの電話」を利用してみようと思う。 -
躁鬱の夫が坂口恭平に興味を持ち、私もTwitterをフォローし始めました。もともと才能豊かな方なのだと思うけど、苦しかっただろう鬱との付き合い方を自分なりに探求して、実践して、惜しげもなく披露してくれて、毎日感心してしまいます。
この本も、分かるところもあれば、うーん、あとでもう一回よく読んでみようかなというところもあったりするけど、坂口さんがサービス精神旺盛に語りかけてくれる感じがして、どんどん読めてしまいます。
悩みは人に話してみると、その人個別の悩みというものはなくて、だいたいどの人も同じことで悩んでいる、つまり普遍的な悩みなんだと気づくことで、楽になる。だから、悩みはどんどん口に出した方がいいよ、ということや、やりたいことだけやろうとするより、やりたくないことはやらない、という方が早いよ、とか、そうだよなあ、とたくさん思いました。
また少し時間をおいて読んでみたいし、他の坂口さんの本も読んでみたい。そして、私は、誰の目も気にせず、やりたくないことはやらないで、やりたいなと思ったことは脈絡なくやろう、と思いました。 -
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workumaさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
頭で考えず日課を淡々とこなしていくという行動が精神や体調が安定する日々...workumaさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
頭で考えず日課を淡々とこなしていくという行動が精神や体調が安定する日々を作っていくことにつながるんだなと思います。
おっしゃる通り、簡単そうで持続するのは難しいことだとおもいます、、。
坂口恭平さんの著書は、はじめて読みましたのでworkumaさんの本棚を参考にさせていただき、他の著書も読んでみようとおもいます。
ありがとうございました。2023/02/19 -
omjさん
せちがらい世の中ですが、よい本からエネルギーを補給してもらいながら お互い 生きていきましょ~( ´ ▽ ` )ノomjさん
せちがらい世の中ですが、よい本からエネルギーを補給してもらいながら お互い 生きていきましょ~( ´ ▽ ` )ノ2023/02/19 -
2023/02/19
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同じような体験をした人が身近に居てくれるような、そんな感覚になれる本。
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「0円ハウス」からずっと気になっていた存在。気がつくたびに「いのっちの電話」とか躁鬱病とか熊本Uターンとか、小説とか絵とか、びっくりする変化。ほんの少し言葉を交わした人が、坂口さんを神のように讃えておられたのも覚えている。
「いのっちの電話」すごすぎて、どう表現していいかわからない。やはり神か。
この本を読んでいろいろヒントをもらった。また、今まで聞いたり読んだりしたこととの共通点も見つかり、こういう心持ちで過ごせばいいのだなぁと何度も気づいた。 -
いのっちの電話ってどんな感じでやってるんだろうっていう興味から読んでみた。
人が悩んでいる事はたいていの人も同じような事で悩んでいる、だからそれは風邪の症状のようなもので、それを知るだけでラクになる本だった。
何にも興味が出ないというのは、アウトプットしたがってるという事。
アウトプットの質に拘らず、思うがままに、ラクに、やる。
ちゃんと、しっかり、という言葉がどれだけ気持ちを窮屈にしているかという事を、改めて知って、しかもそれはワタシにも当てはまる気がしてなんだか笑えた。