- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784796664233
作品紹介・あらすじ
宇宙の95%は正体不明。古代インドの宇宙観から、宇宙をめぐる宗教裁判、相対性理論、最新・ブレーン宇宙論まで。
感想・レビュー・書評
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サイモン・シンの筆になる『宇宙創成』は汗臭くって、本当に眠れなくなる。
佐藤先生の本書は穏やかで静か、かつ滑らかな語り口で、じつは能く眠れる。
静かな心にこそ宇宙の神秘は流入してくるようにおもいます。
寝入りばなの微睡んだ数瞬間、宇宙に秋波を照射してみませんか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み始め…15.5.10
読み終わり…15.7.19・オットの本棚より・
オットの大好きな、もしかしたら宝物的バイブル本なのかも ??という本です。オットが同じ本を繰り返して読んでいるところを少なくとも二度ほどは見た記憶があります。きっとまたいつか読み返したいと思っている本なんだろうなと思います。
著書のタイトルにしても表紙の絵にしても、加えて中身の挿絵にもどこかしら読者に優しく問いかけてくれそうなほど フレンドリーでとっつきやすそうな雰囲気を醸し出しているのです。そのあたりがな~んにもわかっちゃいない頭固すぎ~のこんな私にももしかしたら優しくお相手して頂けるかも..?? なんて大きな期待。ちょっといいかもしれないですよね。^ ^
実際 とても優しく語りかけてくれました。
月や星、宇宙にはギリシャ神話や12占星術(星占い)といった迷信じみた話が存在することも含め、 宇宙の成り立ちについて太古から伝わる昔話を引用して説明してくださり、最終的には歴史上の物理学者たちが研究に研究を重ねその結果、宇宙の成り立ちについての答えは二転三転を繰り返しながら現代にもその研究は続いている。。といった内容を 一日の終わりに床について眠る前のベッドの傍らで優しく語りかけてくれる。。そんなお話になっていました。
で、結局現在(2008年NASAが発表)のところ..
宇宙の95パーセントは正体不明なんですって。。
古代地球は平らだった..と考えらていた時代から現代に至るまで 有名な物理学者〇〇〇が〇〇論を唱えて何とやら~..といわれても その物理学者さんたちの名たるや理論たるや、数たるや。。寝る前のわずかな時間に語りかけられてもなかなか、、どうして、、、右から左へ受け流すだけで精一杯。眠れなくなるどころか数分で眠くなり...(笑)
でも優しかったのは確かです。この本、きっと天体好きだったら小学生の少年少女にも読みやすいのではないかしらと思います。私には少し難しかっただけ..。だけど最後まで投げ出さずに読み切れたのはやっぱり優しかったからじゃないかな。
月や星そして宇宙について
機会があったらまた臨んでみたいと思います。 -
この本を手に取るきっかけとなったのが、「宇宙の地図」という写真集のような図鑑のような本でした。
星空にロマンチックな気分になるのは、少女漫画などに育まれた乙女ゴコロなんだろうが、宇宙にロマンを感じるのは、そのむかし読んだ「ソフィーの世界」がきっかけな気がする。
あれって哲学の本だけど、最後のほう宇宙のはなしになるんだよね。
哲学って自分や他人や周りの世界とは何ぞやということを考える学問だから、フロンティアとして宇宙を目指すのは当然の成り行きだったわけですね。
だから、この本もはじめのほうは哲学的な宇宙のはなしで、歴史のロマンも感じるわたし…(笑)
理系知識は義務教育レベルもあやしい文系女子には、??で脳内が埋め尽くされるような理論もあり、特に最後のほうは意味不明だったけど、世界史的知識を掘り起こしつつ、じっくりじっくり読みました。
ほんともうスケールが大きすぎて気が遠くなりそうですが、本当にこんなことが事実だと解かっていること自体もすごすぎて、人類の英知にただただ脱帽です。
さらっと発見しましたとか考えましたとか書いてるけど、そこに至るまでの苦労や情熱や知恵を思うと、半端ないね。
とにかく、知れば知るほど知らないことが増えてきて、世界は謎と不思議に満ちている、と。
創作より現実のほうがミステリーでファンタジーかも。そして、ロマンチックだ。
毎晩、寝る前に読んでいたんだけど、各章の終わりにある「それでは、今晩はこの辺で。おやすみなさい」を読むと、気持ちよく本を閉じて寝られたのもよかった。千夜一夜物語みたいーとちょっと楽しい気分になれましたし。 -
宇宙について、古代の考え方から今に至るまでがまとめられていて、分かりやすい。古代人は宇宙が生活とかなり近い存在であった事、宗教との関係なども興味深い。宇宙は神話として語られていたが、古代ギリシャ人は合理的に考え、地動説や地球説が生まれた。常識にない、新たな考えを世に出す時は、批判があった事は、今も昔も変わらないのかなと思った。それでも屈せず、自分の思いを信じる事は大事だと感じた。既成概念に捉われない生き方、考え方を持つ人が、新たな世界を作る。
個人的に好きな部分
人間は基本的に合理的に考えたがる生き物。古代ギリシャ人は自分の頭で、合理的に思考を積み重ねて、この世界の真実を探ろうとした。つまり人間は本来、合理的に物事を考えようとする性質が備わっている。 -
このタイトルなんですが…すみません、二、三回寝落ちました………。
違うんです!面白いんです!
ただ私に天体の動きなどを想像する力が昔からないので…考えているうちに混乱して思考停止に…。
そんな私でも最後まで興味を持って読めました。
読みやすい文章で、図もわかりやすい(ついていけないところは私の問題…)。
読み終えた後、世界がそれまでとちょっぴり変わって見えるような気がしました。 -
文庫版を読みました。天文学の入門書としては良いと思います。ただ天文学関連の本を読みあさっている人には、既知の内容もあってちょっともの足りませんね……後半に載っていた最新の宇宙論の話はとても面白かったです。ちょっと突拍子な理論だなぁとも思ったので個人的にはもっとつっこんだ話がほしかったと思う反面、量子論、天文物理学を全く知らない人がゼロから読むにはちょっとしんどそうです。
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人間による「宇宙観史」、という
ありそうで無かった、理文一体型の本です。
人類の世界観の歴史に、
物理の世界での発見の歴史を交えて
縦軸で、分かりやすく読みきかせてくれるような
優しく面白い宇宙の本。
宇宙自体の成り立ち・歴史や
宇宙に関する物理学の教えをまとめたもの、
宇宙を美しく写した写真本なんかは多くあったけれど、
人間が宇宙、もとい世界を、「地球が中心」に
「丸だと思っていなかった」頃から丁寧に辿って、
最終的には、ニュートンや、アインシュタインに辿りつきます。
「万有引力の法則」と、「相対性理論」の関係が分からず
それぞれ独立したものだとw思っていた私にとっては
手取り足取りで、驚き楽しみながら読み進められました。
これは寝る前に読んだら眠れません!w -
天文学の歴史から最新の宇宙論まで分かりやすい言葉とコミカルな絵で語られていて、宇宙初心者にもお勧めの本。とてもインフレーション理論を提唱した筆者のものとは思えないほど説明がやさしい。天文学=哲学であった古代ギリシャを一度この目で見てみたい。そして様々な先人と宙を語り合いたい。
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子供の時宇宙はどうなっているんだろう?とか宇宙の果てって?と考えると怖くってしまった経験がある人には、是非読んでほしい。
古代の人々が宇宙をどのように考えていたのか?天動説にも色々な考えがあって、そう考える理由が存在することなど読んでいて面白い。
望遠鏡や写真の発明によって、発見される宇宙の世界は、読んでいてわくわくする。
しかしここに出てくる天才たちは、よくこうも素晴らしいことを考え付くものだと感心する。
因みに、人類が解明出来ている事は5%にも満たないらしい。 -
眠る前にベッドの中で一話ずつ読むというスタイルが、とってもふさわしい気がする本。
わかりやすい言葉で広大すぎる事象について話されるので、考え出すと眠くなくなるか、すごく眠くなるかだと思う。
まだまだ研究途上(というよりはじめの一歩を踏み出した感が強いけれど)のことについて、その時点で最新の研究成果を知ることができるのはとても面白い。
出版されたのは2008年だから、そこから3年経過している今はまた何か新しいことが見つかっているのかもしれないなぁ。