今やる人になる40の習慣

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800209092

感想・レビュー・書評

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  • すごく真新しいことではないのだけれど、生きていく上で大切なことがたくさん書いてある良書。

    へぇ〜林先生はこんなことを考えて生活しているんだな、私も生き方のヒントにしてみようと素直に受け入れることができました。

    ドラマの相棒が好きだというのは初めて知りました。なんだか勝手に親近感(笑)

  • 著者が自身の経験を踏まえて、今やる人になるための知恵と工夫を記した書である。読者が思ったことを直ちに行動に移すようになることで、大胆に勝負し、時には失敗することを経て、可能性を広げ、新たな領域へ踏み出してほしいという願望が込められている。

    本書を通して勉強になった内容は下記の通りである。
    一つ目は、失敗した後に、そのミスを取り返そうとして〇〇したというコメントは美しく聞こえるが、よく考えてみると取り返すことはできないということである。次回から改善はできるが、失敗をした相手、条件、時間は改善後のそれらとは異なっているため、常に取り返すことはできないという意識を持つべきなのである。次取り返せばいい、そのあと取り返したからいいと思うことで、失敗の反省、原因究明が疎かになるきらいがあるため、上記のような考えは自分の成長を妨げる危険を孕んでいるといえよう。
    仕事量が多く、省みる時間がないことも多いが、今後特に初めてのことを行ったときや何らかの事業を行ったときは、自分の計画や進め方にミスがなかったか、改善すべき点はないか振り返りたい。また、もうその時には戻れないという意識を常に抱いて、業務に取り組んでいきたいと思う。
    二つ目は、長引く不況でどの会社もギリギリの人員で運営しているのが常であり、皆が少しずつ無理をしているという、そもそもミスが出やすい状況であるため、そういう状況で人々は無意識に他者との関わりを定型化して、できるだけ負担を減らそうとしているということである。したがって、相手にミスが生じたときに、相手を責めるのではなく、そのミスが自分の非定型的な動きから生じたのではないかと自分の行動を振り返るべきなのである。
    勤めている会社の立ち位置として、仲介役であることが多く、連絡はするが提出先は別という通知を送ることがあるが、相手が提出先を間違えて自社に送ってくることがしばしあって困っていたところである。相手方のミスが自分に起因している可能性があるため、今後は分かりやすい説明をを心がけていきたい。なお、「長引く不況」がミスの出やすい状況の原因と記されているが、人口減少による労働生産人口の減少と文明の発達による利便性・画一性を追求することによる不規則な事態への対応能力の低下の方が主たる原因なのではなかろうか。著者にとっては、言うまでのない当然の話であるのかもしれないが、珍しく少々乱暴な書き方であったように思われるため、付言しておく。

  • ☆若いうちは、イヤなヤツと一緒にいる時の方が緊張感もあって得られることが大きかった。人間関係で「偏食」しないこと。ただし、「「「志の低い人」」」からは得られるものがないので離れた方がよい。志の低さは伝染する。努力もしてないから。そういう人は反面教師に。
    →人付き合いの大切なエッセンスが入った項目だと思う。

    ☆新幹線のグリーン車にたまには乗ってみる。高いと思うかもしれないけど、「実際にその料金を払ってる人がいるということは、そこに払うべき価値を見出してるから。
    →ビジネスや社会の流れとしてとても大事な感覚だと思う。


    ・日曜日の午後に、来週の1週間のシュミレートや点検をしておく。起きそうなミスやトラブルをあらかじめ入念に想像しておく。そうすると、全く想像しないトラブルは少ない。慣れてくると入浴中に大体できるようになる。
    →1週間の想定をすることはなかなかない。あと、来週の仕事のことを日曜日のうちから考えたくないってのもあるかも。大事なのはわかるんだけどね。

    ・土曜日は全く別人になろう。普段とは全く別の集まりに参加するのが精神の活性化になる。同じ職場というのは、考えが画一的になる。集まり以外にも、本や映画といった世界に没頭するのもいい。
    →子育ての中でどのぐらいできるか。だからこそ、少しぐらいその時間を大事にしないといけないのかな。

    ・サラリーマンはいちいち報告するくらいでちょうどいい。そんなに報告しなくていいからと怒られるぐらいの方がミスするよりマシ。こまめに連絡すれば最終段階で自分の責任を軽減できる。
    →一回怒られるだけで済むなら、さっさと言った方がよいよね。

    ☆漫画を読んでなかったらもっと他の本を読めたと思い、読めただろうリストを付けたら漫画を離れた。
    「人は、その人のしなかったことも、実はその人の一部」になる。自分がしなかったことを記録することで自分に向き合える。
    →確かに、時間は有限。他にこれができたと考えるのは良いこと。


    ・嫌いな事をやってお金をもらっているのに、いい加減にはできるはずもない。そう考えてできるだけの準備をして授業に望んできた。そういう「プライド」を持ってやってきた。
    →プライドがあれば、自尊心を保てる。確かに、それすら

    ・コンビニは社会の競争のよう。コンビニの棚に自分の居場所を確保した商品が歴戦を勝ち抜いた勇者。トッポやガリガリ君は尊敬されるべき存在。
    →確かにコンビニはすごい。

    ・そこにいる人の親しさと一緒に飲む時間を反比例させよう。気心の知れた仲間と飲むのは楽しいが、そこには「惰性」が働いている。一流は一軒目で帰る。親しくない相手のときこそ、誘いに乗っとくのが大事。ただし、誘われた瞬間すぐに行きます!ということ。
    →休息としての飲み会か、攻めの交流としての飲み会かの違いかな。

    ・人に「もう」やってくれたのと言わせる。反対は「まだ」やってないの。もうこの言葉を言われたら終わり。
    「心はかたち。」人は感情の動物。
    →感情は大事。

    ・ぐちや不満を言っている姿は美しくない。不満はボールペンに不満があった人が四色ボールペンを作ったように、外向きな形で出す。
    →なかなかむずかしいけど、あまり言わないようにはしよう。跳ね返ってくるし。

    ・ぐちの内向きな解決法は、なんでこれに不満があるのかとことん考えてみる。
    →一瞬冷静になってみよう。

    ・いつも自分を批判する自分をもう一人おいとく。クレーム処理で想定されるクレームを普段自分自身で用意しておくことで、いざその局面でも冷静に対処できる。
    →これがむずかしいのは、自分で答えが用意できないときに、周りに聞くと嫌な顔されることがあるっていう。


    林先生の著書の読了2冊目。生活習慣から仕事の心構えやノウハウまで、人生の指南書になる一冊。非常に文章構成が良くて、頭にすっと入ってくる。例え話が上手いのもあって内容自体は聞いたことがあるのも多いけど、他のより読みやすい気がする。
    「権威トレンド」は林先生の根幹にある考え方なのかな。前回に引き続き出てきた。

  • 「『いつやるか?今でしょ!』を噛みしめるために」

    著者がTV業界でブレイクするきっかけとなったこのキャッチーな名台詞は老若男女,学生社会人問わず,多くの人に引用,アレンジされ,お茶の間から校長先生の挨拶,飲み会の席まで,多様な場所で使用されたことだろう.
    前著『いつやるか,今でしょ!』を読了する前の自分にとって,林修という人間は,あまり評価の高い人ではなかった.東大出て塾講師やってる,何やりたいのかわからない先輩.
    前著で,その評価は一転している.
    林修先生という人間は,ものの道理をわきまえ,物事の本質をよく見抜いている人.
    本著はそれを確実なものにしている.

    林先生の言葉には,なるほど,と思わされるものが多い.
    「努力はベクトル量である」
    つまり,取るべき方向を間違えると,いくら絶対値が大きくても,ゼロになったり,はたまたマイナスになりうる.努力を効率的に活かすためには,その方向をぴったり一致させることが肝要である.
    「ホウレンとソウは全く別物である」
    報告と連絡は絶えず,行うこと.相談は全く異質なもので,問題に打ち当たらなければ,行う必要もない.しかし,綿密な報告と連絡は欠かさないことが肝要.速さをアピールすることは自分の情熱をアピールすることに他ならない.千田先生も言う通り,仕事への情熱はスピードでのみ表すことができる.

    林修先生の書く文章は,味わいがあると,自分は感じる.ビジネス書というのは,基本的には成功者が上から説法という感覚で,理路整然と飾り気なしに書くのが一般的かと思う.林先生はデスマス調を用いながら,主張を理路整然と述べ,言い切りをもって権威を押し付けなくとも説得力に満ち溢れた語り口である.
    これは,先生の書いている内容が核心をつく,深い洞察に基づいていることが何よりの要因であろう.味気ない文章ではなく文章の整然さを害さない,過不足ない修飾で文章を味つけている.
    また,林先生の書く文章のみでなく,引用も素晴らしい.
    「陰徳あれば陽報あり」「平常心を失うと『運』を持っていかれる」 "Not a failure, but a low aim, is a crime."など,先生の引用は多岐に渡り,温故知新というか,先人の教えをよく取り入れ,よく咀嚼し,自分のものと化している様子がその語り口から伝わってくる.でなければ,この文章は書けない.

    今,すぐやる人とは,人生を制する人である.
    今,行動できるのは,生きることに対して,情熱,尊敬の念を常々抱き,自分の人生を大切にしているということ.
    すぐ始められる人は溢れる行動力を駆使することができ,自身を制御できている人間である.
    そんな人こそが今を,果ては今の連続である自分の未来を決定づけて,正しき方向に歩んでいけるのだろうと感じられる.
    思えば,『いつやるか?今でしょ!』は,そんな自分を厳しく律している人こそが発する極めて能動的な言葉,というのが本質であり,「芸能界デビューのネタとして食い物にした一言」と勘違いしていた自分があまりにも浅はかで恥ずかしい.
    林修先生という人間を「本著」を通して一部を垣間見ただけでも,わかるほどだ.

    教訓として自分も大事にさせていただきたいのが,最後の章で述べられる「人生のアイウエオ」.
    「人を愛して,運を逃さず,縁を尊び,恩を忘れず」
    手始めに,この本との巡りあいを尊び,林修先生が教えてくれた素晴らしい考えへの恩を忘れずに生きていくこととする.

  • よい本だったけど、ほぼ同時期に読んだ、林先生の
    「仕事原論」に感銘を受けすぎてこちらは印象薄い。

  • ◆1 すぐやるための習慣
    05 ホウレンとソウは分ける
    上司は報告を待っている

    15 自分の仕事にプライドを持っている
    自分の仕事はお客様の対価に見合うものだといえるプライドを持っている

    16 陰徳あれば
    陰徳あれば陽報あり

    自分ができるよいことであればやってしまえばよい
    損得か投げずにやってしまえば行動力のある人だから陽報が返ってくる

    時を超えて読み継がれてきたのはそれだけ価値があると人々が思ったから

    ◆2 今を決断するための習慣
    18 仕事を選ばない 仕事が自分を選ぶと思っている
    修行中の身で選ぶなんて10年早い

    よし自分はこのジャンルの仕事ができると思われているのだからやってみよう
    可能性を自分で閉じ込めてしまうことになるかもしれないから

    一段上のギアを引き出す

    22 土産の活用方法をわかっている
    モノを贈るか心を贈るかの違い

    人はうれしい気分になると相手に好意をもってしまう

    24 人を乗せていい気分にさせることができる
    人たらし

    思いがあるならそれを拡大した言葉に変えて伝える

    ・人たらし
    1 誇張して
    2 褒める
    3 特別扱い

    ◆3 今やる人できる人の習慣
    36 ピンホール効果を利用できる
    普段は隠れている世界に何かの拍子で穴が開いて突然視野に入ってくる衝動

    その人に対する一種の潜在意識としてその後を大きく支配

  • 意識が高まる。
    志の低さは伝播するというのは完全に同感。

  • 林先生の誠実なあり方が伝わってくる。
    一流の人とはどういうものか、1つからでも始められる。

  • (07.13.2017)

    毎日の生活を見直し、努力しなければと思わせてくれる一冊だった。読みやすい一冊。

  • 仕事が楽しそうに見える人は、出来るから仕事が楽しくなって来ている。
    ⇨成功体験を促す

    集中する時間を作る
    ⇨自分が集中できる時間を把握し、集中できる時間通しで仕事の出来具合を比較する

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著者プロフィール

1965年愛知県生まれ。東進ハイスクール、東進衛星予備校現代文講師。東京大学法学部卒業後、日本長期信用銀行に入行。その後5カ月で退社し、予備校講師となる。現在、東大特進コースなど難関大学向けの講義を中心に担当。テレビ番組のMCや講演など、予備校講師の枠を超えた活躍を続けている。

「2016年 『林修の仕事原論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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