要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 (サンクチュアリ出版)

著者 :
  • サンクチュアリ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801400740

感想・レビュー・書評

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  • 自分の仕事のやり方に何かしらのムダを感じることは多い。
    他の人と比べて、自分を卑下することも多い。

    でも、誰にだって弱みはある。

    自分なりに、色々工夫して、以前よりもうまくできるように改善してみよう、
    という本でした。

    タスクを細分化し、手順化する。
    ミスをしない自分を目指すのではなく、ミスしない仕組みづくりを考える。
    自分の集中できる時間や場所などを記録して、自分を知る。
    報告の第一声をテンプレ化する。
    会話の返事の第一声は肯定的な一言を。
    周りの人のいいこと探しを。「ありがとう」を大事に。

    改めて見ると当たり前にも思えるけど、実際できていないことが多い。
    1つずつ、意識して要領よく仕事をこなしたい。

  • 私事になるが、私も「周りの人はみんなできるのに、自分はできない…」と、劣等感と自己否定とうつに苛まれながらも、自分なりに工夫して会社員人生を20年サバイブしてきたひとりである。

    あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!な… 何を言っているのか わからねーと思うが、驚いたことに、その「自分なりに工夫」してきた手法の多くが、ここに網羅されているんだぜ…?

    「おぉ、それな!わかる!そうそう、そうすると良いんだよな〜。わかるぜ…!」と、言語化できることへの嫉妬と、特定の傾向のある人としての「共感」しか無かった。

    時を戻そう。生き延びるためにやってきたことがわかりやすく分析・メソッド化されていて、「ああ、当時の心が折れた自分に、こういうやり方で指導してくれる先輩や上司、同僚がいたら、うつ病にはならなかったかもな〜」と思った。これは価値のある知見の共有だ。

    転ばぬ先の杖で、この書籍の内容は確実に価値があり、特定の認知傾向を持つ人には、自尊感情を高めるきっかけになり得るであろう。

    一方で、この書籍をさほど困っていない状態で読んでも、いまいちその価値はわかりづらいかもしれない。(名著「問題解決大全」も同様だった)

    その意味では、困った時に備えてこの書籍の存在を覚えておくのは、「悪くないだろう」、ヒュ〜。

    以下、メモ

    8章:コミュニケーションが苦手
    9章:メンタルが弱い

    が特に参考になった。

    ▼出だしを公式化する:
     出だしの公式:〇〇の件について 報告 or 連絡 or 相談 です。今よろしいでしょうか?

     聞き手の立場で考えると、
      ・報告=聞くだけ
      ・連絡=聞くだけ
      ・相談=聞く + 判断する
     なので、聞き手側も心構えができる=趣旨や、話の意図が総合的に伝わりやすくなる。


    ▼伝える内容は、判決文を参考にすると良い。

     ・判決文的な情報伝達の公式=「まず結論、続けて、なぜならば~という理由」

    ▼★職場での人間関係の距離感を縮めるには「進捗報告」が最適。

     ・距離感を縮めるには「自己開示」が有効だが、ハードル高め。
     ・★進捗報告=実は、小さな「自己開示」。
     ・報告:こういうことを担当します。先日のこれが解決しました!など。
     ・相談:こういうことで行き詰まっていて、相談に乗って欲しいです。
     ・共有:〇〇なのですが、役立つかもしれません。私から、ご紹介しましょうか?

     → 共有されると、人は嬉しくなる=距離感が縮まる。

    ▼雑談が苦手な場合、「インタビュー形式」にすると良い。

     ・人に「教えてもらう」のは鉄板。
     ・あなたのおすすめのラーメン屋さんは?=インタビュー形式。
     
     ・「教えてもらう → ありがとう!」のサイクルは、相手の承認欲求を満たす
     
     ・インタビュー形式の事例
      ・おすすめのランチのお店教えて~
      ・おすすめの本はありますか?
      ・役に立っているアプリある?
      ・最近美味しかったお店は? → あそこ、行ってみましたよ!
      ・今の仕事の、どこに魅力を感じますか?
      ・映画で、すきな分野は?
      ・この前おすすめしたアレ、どうでした?
      など。

    ▼お願いすることが苦手:

     ・お願い事が上手な人は、普段からお礼や褒めることが上手。
      → 行為を持ってくれている人のお願いには「喜んで!」となりやすい。

     ・先に相手を喜ばせると良い。
     ・「ありがとう」を口癖にする=いわれると嬉しい=承認欲求を満たせる
     ・「褒められる」と、相手は嬉しい。褒める量を増やす。
     ・あなただから頼みたい…とお願いする=あなただから…の特別感は相手へのご褒美。

    ▼なんだか調子が良くない

     ・自分が疲れているサイン。
     ・疲れへの特効薬は、「たっぷり眠る」
     ・疲れや怒り、イラつきなど、普段の生活に入り込む「小さなサイン」に気づきやすくなると、体調やメンタルを整えやすくなる。

    ▼★良かれと思ってやったことが、否定されてしんどくなる

     ・先回りして気を利かせたことに、お礼がないと不安になる
      → 相手からのお礼などの「見返り」を求めているから。

     ・★こうなっているケースは、往々にして「やりすぎている」状態。

      → 「おまけに・ついでにやっておいたよ」程度に捉えると良い。
        多くの見返りを求めなくなるので、しんどさが減る。

    ▼他人がお壊れているのを見ると、メンタルが削られる

      → 「スポ根ドラマが始まった」程度に考える。
        自分とは切り離して考えることが大事。

    ▼きつい言い方に、メンタルが削られる

      → 「にこやか」に接する。

    ▼突発的なトラブルが起きると、テンパってしまう

      → ★うぉ、マジか!この状況、しびれるなぁ~と爆笑する。
      
      → 目の前の問題と、一旦距離を取る手法。
        ★距離が取れると、客観性が生まれて冷静になれる。
     

  • 想定読者
     要領がよくないと思っている人
     新入社員

    最近ケアレスミスを起こすことが多々あったので、一度仕事のやり方を見つめ直すため購入しました。

    仕事ができる人が日々頭の中でやっていることを、紙やエクセルに書き出してひとつひとつやっていこうという方法が紹介されています。
    手順書を自分なりに作ってみる方法は、ケアレスミス防止にも役立ちそうです。

    他にも仕事術が見開き1ページで書かれており、非常に読みやすい構成でした!

    明日から活用して仕事頑張りたいと思わせてくれる一冊です!

  • 著者の一人、小鳥遊さんはADHDをお持ちとの事。
    過去には仕事でメンタルを病み休職までされたそうだが、今ではタスク管理の習得サポーターとしてもご活躍されている。当事者目線で書かれた本書は同じ障がいで日々苦労されている方にも、診断はされていなくても仕事が上手くいかなくて悩んでいる方にも薦めたい。

    内容的にホワイトカラーの職種の人だと書かれている事がイメージしやすいかもしれない、でも根本は同じなのでどんな職種でも応用は利くと思う。
     
    個人的にはこれは当り前の事では…?という内容が多いと感じたが、だけどもし社会人になったばかりの頃の自分が読んでいたらこの本は大きな助けとなっただろう。
    そういえば元々私も要領が悪く、鈍臭く、トロい人間であり、周囲を呆れさせ怒らせ、わからない事も先輩が恐くて聞けず職場に居辛かった事を思い出した。
    今ではいつの間にかそんな事を忘れて本書の内容を自然に実践できている。
    自分で悩んで考えて、時には周りが助けてくれて、知らず知らずの内に成長していたらしい。
    社会人歴も15年以上の今、やっとこさそれなりに何とかやれている(多分)。その事に感謝したい。

    “段取りが苦手”、“優先順位がつけられない”、“先送り癖”、“ケアレスミス・物忘れ”、“集中力がない”、“整理整頓ができない”、“コミュニケーションが苦手”、“メンタルが弱い”、“メモ、メールが苦手”…これはこの本の各チャプタータイトルだが、仕事が辛い人あるあるだと思う。
    本書で紹介されているちょっとしたコツでこれらは大幅に防ぐことができる。
    いいなと感じたものを実践してみるとよい。

    要領の良さ=才能ではなく、やり方の問題なのだ。
    コツさえわかれば大丈夫。
    (とはいえやっぱり色んな人がいるからどうしてもメンタル削られる時もあるのだけど。)

    そしてもし、ちょっと要領の良くない(と思い込んでいる)同僚や部下と仕事をする事になれば、自分も同じ事で悩んでいた頃の気持ちを忘れずに接しなければと強く思った。

  • 分かりやすい、本当にそんな小さなことが知りたかった

  • わかりやすい

  • ちょっと簡単すぎることが多いかも

    ■小さなタスクは瞬殺せよ
    「1つ1つはすぐ終わるんだけど溜めてしまって••••••やりたくなくなってしまった・・・・」という焦りや迷いがほとんどなくなり、サクサク仕事が進むようになります

  • 仕事に忙殺されている時こそ読み返したくなる本。
    見開きでほぼ内容が完結されているのでとても読みやすく、読み返しやすい。

  • 当時の自分がこの本を買った理由は不明。

    17,18歳の頃に購入したので社会に出て仕事はしていないが、物事を深く考えすぎて効率が悪いのは自覚があったため購入したと考えられる。

    早めに読んだ方が得策と考えられるため早いうちに読もうと思う。

  • ◆ポイント
    ・手順書を作成する
    ・手順書作成方法
    ①タスク名を決める
    ②手順を細かく書く
    ③納期を書く
    ④一つずつこなしていく

    ・人は慣れないことよりも、慣れたことから始めてしまう⇒なので、優先順位間違いなどが起こる

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