かばくん (こどものとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
3.59
  • (110)
  • (124)
  • (255)
  • (30)
  • (3)
本棚登録 : 2736
感想 : 192
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000818

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 推薦してもらわなければ手に取らなかった絵本。娘が、どハマりして驚いた。
    子供の目線の絵で、とにかく3歳の頃の娘は虜になっていた。親の先入観だけで絵本は選んじゃいけないなぁと痛感した一冊だ。

  • かばくんの一日を描いた絵本です。
    内容はとてもユーモア感があり、美しい絵に惹きこまれます。かめくんも登場するので大きさの大小(サイズ感)感じることもできます。のんびりのと過ごす、かばくんの日常にとても癒され、優しい気持ちになる絵本です。★テーマ★どうぶつ・かいじゅう ★対象★3歳くらいから

  • ほいくえんでよんだことある! かばさんだいすき。きりんさんのほんがよみたい。

  • 朝の動物園。カバの親子のところに男の子がやってくる。子どもたちはカバを見つめ、カバもまた子どもたちを見物。カバが大きな口をあんぐり開けて、大きなキャベツを丸ごと平らげるシーンが人気。

  • 最高にクールな絵本。
    私も娘も初読でハマりすぎて、図書室からお借りしている最中にも関わらず、本屋さんに行って購入しました。

    動物園で暮らすカバの1日なんですが、人間が檻の中のカバを見るんじゃなくて、檻の中から人間を見るカバの視点っていうのが面白い!
    「なんかうるさいと思ったら今日日曜日か」って思ったり、見物人の履物をよく観察していたり、どらちょっと(客を)見て来ようって水から上がってくれたり、人間慣れしたカバの様子に、妙に納得してしまいました。

    中谷千代子さんの絵がまた素晴らしい。
    愛嬌、力強さ、したたかさ全て兼ね備えた完璧なカバ。
    うちは元々カバ好きの一家なんですけど、もっと好きになりました。
    ユニクロとかグラニフでTシャツにして欲しい……(買う)。

  • 昔からある絵本のようで、言葉から少し昔の雰囲気がします。でも、なんだかリズム良く読めて、心地よい。
    特に話に盛り上がりもなく、これ飽きちゃうかな〜と最初は思ったのですが、
    娘はとても気に入って「もっかい!」の連続でした。
    カバと亀の世界に、入り込めてるのかな〜ふしぎ。

    絵は描きかけ?塗り途中?ラフな感じで、
    今見ると新鮮に感じました。カバの絵がとてもカバらしく、でもかわいらしくて、良いな〜

  • 2歳8ヶ月。何度も「よんで〜」と持ってきます。

    動物園にいるかばくんの1日です。なにがそんなにいいのかはわからないけど、子どもは楽しそうです。

    優しいタッチの絵と文です。文も短いので、もっと小さい子にも良さそうです。

  • どうぶつえんのかばのおやこ

    なんだかわからんがとてもかわいい。
    中谷千代子さんの絵がとてもいい。
    色使いもとてもいい。

    これといったストーリーがあるわけではないが、どうぶつえんのかばのおやこの一日を、ぼんやりと、とぼけた感じで描いている。
    声に出して読んだら、きっと語感がとてもよい。
    なんだか少し外した感じが、ユーモア。

  •  2歳0か月の息子(つむぐ)と読んだ。

     動物園で日曜日を過ごすかばくんとかばのこの一日。朝遅くに起きて、遊んで、食べて、寝て……。ゆったりと流れる時間と言葉のリズムが心地良くて、読みきかせるときも、かばくんの動きみたいにのっそりと読んでいる。父もつむぐもお気に入りの絵本だ。

     「や かめくん」「や かばくん」と挨拶した後、水の中で3匹が一緒にゆらゆらと泳ぐページが好き。「かばより ちいさい かばのこ」「かばのこより ちいさい かめのこ」「かめより ちいさいもの なんだ?」「あぶく………」。この、「あぶく………」の言葉の、ぽつんとした響きとその余韻を味わうのが、この絵本のいちばんの楽しみ。絵も、小さなあぶくが水の中でぷかぷかと浮いていて、とてもきれい。

     何度も読んでいると、「かめより ちいさいもの なんだ?」という父の言葉に続けて、つむぐが笑って「あぶく!」と応えるようになった。父は「あぶく………」と言えなくなってしまったけれど、今では彼の元気な「あぶく!」をきくのがいちばんの楽しみとなっている。

     つむぐは「あぶく!」と言った後、「あぶく、いっぱいあるねえ!」と、あぶくの絵を次々と指差す。つづけて、かばくんを「パパ」、かばのこを「かか」、かめくんを「つむぐ」と言う。これが彼のルールで、父はその儀式が終わってからページをめくることにしている。

     大きな口を開けてきゃべつをくわえた、かばくんの大迫力の絵も楽しい。「うわっ たべちゃった」と読むと、つむぐも「たべちゃった!」と興奮気味。そして、かばくんの口の中のきゃべつを手でつまんで、父と母に食べさせてくれる。自分でも食べている。最初は、かばくんの口の中に手を伸ばすのが怖くて、「パパとって」と頼んできていたけど、もう怖くないみたい。
     
     生後3か月で、早すぎると知りつつ読んでみたときの記録にも、「あぶく」と「きゃべつ」の場面で、反応を示しているとあった。2歳ちょうどになった今も、同じページが好きとわかって驚いた。

     一緒にお風呂に入っているときに、「どうぶつえんで かばのことかめのこに あったの」「かかに だっこしてもらって いったの」と教えてくれた。そんな記憶は父にも母にもないので、夢でみたか、単なるほらだろうけど、よっぽどこの絵本が好きになったらしい。

     先日も、寝る前に「かばのこ 見たい」と言って、この絵本をねだってきた。父はうれしくて、早速『かばくんのふね』を図書館で借りることにした。

  • 内容はそんなに濃くないけど、絵の可愛さだけで買ってしまいました。かばくんがなんとも言えないいい味を出しています。主役はあくまでもかばくん。脇役で登場する子どもたちの昭和感が良いです。こういうシンプルな絵本を、大きくなっても「いいなぁ」と思える子になって欲しいな。

著者プロフィール

1929年、劇作家・岸田国士の長女として東京府豊多摩郡に生まれる。立教女学院小学校、立教女学院女学校を経て、東京芸術大学油絵科に入学。1955年、谷川俊太郎の勧めで第一詩集『忘れた秋』を発表し、詩人としてデビューした。童話作家としても活躍し、1966年には画家の中谷千代子とコンビを組んだ『かばくん』でドイツ児童図書賞を受賞した。1973年、『かえってきたきつね』で産経児童出版文化賞大賞を受賞。

「2019年 『岸田衿子の詩による無伴奏男声合唱曲 うたをうたうのはわすれても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岸田衿子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×