会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ (マイコミ新書)
- 毎日コミュニケーションズ (2009年2月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839930202
感想・レビュー・書評
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時差ボケの中ベッドで一気に読み終える。
マグロ船乗船員の話としてはちょっと出来過ぎな感もあるが、一つの事をしっかりとやり遂げている人からの話には、ユニバーサルに適応出来る洞察みたいなものがあるのは確かだ。
船酔いは困るけれど、40日適度であれば、一度マグロ船に乗ってみたくなる。
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参考になった。
さっそく取り入れてみよう。
必ず好転するはずだ。
参考になった。 -
社会
ビジネス -
タイトルが安易っぽいので、少しなめていたが、内容はすごい。マグロ漁船の漁師は人生のエキスパートと思える。会社での悩みがちっぽけに見えるような迫力がある。人間、命がかかると頭もさえ渡り、鋭くなるのかもしれない。ストレス回避、スムーズな人間関係の作り方、へたなストレスに負けない、悩まない(ようにする)生き方など、会社の人間関係に悩んでいる人は一読すると何らかのヒントが得られると思う。マグロ漁船自体がどんなことをやっているのかを知りたい人にもお勧め。自分がいかにマグロ漁船を偏見の目でみていたかがわかった。また、ある意味マグロ漁船が偏見を許している理由もわかる気がした。
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http://www.opencu.com/events/chuan-shi-shu2011.2.14のOpenCUの「マグロ船式ファシリテーション術」登壇者の著書。2月7日読書開始、2月9日読了。
本書はサラリーマンである著者が、ひょんなことがきっかけでマグロ船に乗り、40日間の船乗りの中で、厳しい自然を乗り切り、狭い空間で仲間と過ごす知恵を猟師たちから学ぶ。決断すること、感情をコントロールすること、結果ばかりにこだわりすぎないこと、物事の両面を見ること、自分なりの判断基準を持つこと、失敗を過度に恐れないこと、自分の立ち位置を確認すること、チームワーク。これらのことは、企業組織でも必要とされる能力である。
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メモ
15 マグロの鮮度保持剤の開発を一気に進める方法ーマグロの全てを知る、マグロ船に乗ってくる。
22 マグロを捕りに行くとき、一番大事なこと、それは『決める』こと。『ここで漁をしよう』と決めること。
34 マグロが捕れる日も捕れない日も感情を変えない。「いいことが起きたら喜んで、いやなことが起きたら暗くなる。それじゃ犬と同じじゃねーか。」
38 船長「結果にばかりこだわると、その途中にある、おもしれーもんや、役に立つことを見逃すんど。」
49 「いただきます」という言葉には「あなたの命をいただくおかげで、私は元気でいられます」という感謝の気持ちが込められている。
60 漁師は、知識があるだけではなく知恵も高いです。生きるための緊張感が、私たちとまるで違うため、知恵がつくのでしょう。
79 親方「マグロはの、海の中を時速60kmで泳いじょる。でもの、その逆に、マグロは止まれんのじゃ。」「結局、何かができるということは、何かができなことど。」「結局の、短所は見方を変えれば長所で、長所は見方を変えれば短所なんど。」
86 猟師「『前向きなとき』ばかりではなく、『後ろ向きなとき』も大事じゃ」「後ろ向きになるっちゅーのは、危険を感じる能力ど。」
91 コック長「人の言うことを聞くってことは、自分なりの判断基準を持っちょらんことじゃろ?」
110 親方「失敗しないでうまくなるなんてことはありえんのど。新しいことを始めようとしたら、絶対に失敗は避けられん。『失敗がない』というのは、長い目で見たときには一番の失敗になるんど」
126 猟師「齊藤は、自分のなかに計器を持っちょるか?船は、計器やらがあるから、海の真ん中でも迷子になりよらん。これは人も同じど。」「ほとんどの人の人生は、現在位置もどこに向っているのかもわからず、漂っちょるだけじゃと思わんか?」
129 「ビタミンの最小律の法則」「仕事を成功させるには、その仕事に必要な業務は、ひととおりこなせないといけない」
134 「『便利になれば幸せになる』、そんなん全部幻ど。むしろ、不便なほうがみんなで助け合ったりして、心のなかに幸せを感じるし、難しいこともできるようになるんど。」
141 「心の空腹状態」・・心が飢餓状態になると、人が嫌がる行動をとってしまうのです。具体的には、小学生の男の子が好意のある女の子のスカートめくりをする心理と同じです。
177 ギスギスしない人間関係のつくり方・・「仲間同士のよい面を口に出して褒める」 -
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【要約】
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【ノート】
・新書がベスト -
著者は、自然を相手にする漁師の泰然とした心の持ち方から、多くを学び取った。それを一冊にまとめたのが本書である。自分の思い通りにならなくてイライラすることの多い私にとっては、漁師の心得は非常に示唆深かった。
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マグロ船の漁師ってスゴすぎ!!って感じです。全員が全員、本書に書かれているような考え方をしているのならマグロ船から陸にあがって他のビジネスした方がいいんじゃないって気がしますが(笑)マグロ船って、40日間、わすが20?しかない、逃げ場のない空間で自分にとっての最高の居場所を作 るべく、それぞれが相手のことを考え、マグロの取れ高に一喜一憂することなく自分をコントロールし成果を喜び合う♪いいね(^^)
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狭いマグロ船で漁師たちが働き、暮らすコツ。そこには、感情のコントロール、コミュニケーション、ファシリテーション、マネジメントといった会社で必要な知恵が詰まっていた。会社命令でマグロ船に乗り、漁師たちに聞いたことで筆者の目のウロコがボロボロと落ちてゆくさまを一緒に体験して、会社人生に役立てていきたい一冊。
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企業の研究所でマグロの鮮度保持剤を開発していた著者は、ある日突然上司から「マグロ船に乗ってこい」と命じられ、2001年6月27日から8月8日まで43日間、ひたすら船酔いに苦しみながらマグロ船を体験したそうです。本書ではそこで著者が学んだ様々な体験が綴られます。
マグロ漁の話もありますが、タイトルから判るように基本的には人間関係論が中心です。逃げ場のない小さな船の上で40日以上共同生活する漁師たちが、どのように付き合っているものなのか。それは確かに会社人生にも通用する内容です。
ややふざけたタイトルですが、ビジネス書を読み慣れてない人に進めるビジネス書(あるいは自己啓発書)の入門としてちょうどいいと思います。
ちなみに著者はその後、マグロの鮮度保持剤を無事に完成させてから会社をやめ、会議運営を円滑にするコンサルタントとして独立したそうです。