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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845626519
感想・レビュー・書評
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タイトルから、翻訳者たちが訳すにあたっての苦労を語りあいながら文学を語るのかと思っていたが、そこまでテーマがあるものではなかった。
気心の知れた人同士の友達会話風の割と軽めの対談集。
現代のアメリカ文学は確固たる権威はなくなり、中心もなくなり、結果的に外国から移民としてアメリカに来たマイノリティーの作品(主張するのでもなく、淡々とフラットな感覚で作っている作品)が面白いという状況のよう。貧民層でもサブカルチャーの情報量は補える(学校の図書館でインターネットを使うなど)というところがいまどきならではの違いとして面白い。
村上春樹の対談が2つ(1Q84と色彩を~)ありほかの対談と雰囲気が違う。文学批評度があがり、真剣に構えて話している。
村上春樹とサザンの桑田を、偽者感を乗り越えて本物になっているというロジックで比較しているのは少し勇み足感がある。そのロジックでいうなら、「はっぴいえんど」あたりの日本語ロック問題にした方が良い。
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「転生夢現」莫 言詳細をみるコメント0件をすべて表示