2016年の調査では、「将来は主婦になりたい」とこたえた若い女性は10人のうち3人もいました。(本文より)
この「主婦」というのが「専業主婦」と同じなのかは分からないが、私は専業主婦になりたいと思ったことは一度もない。しかし実際は長い期間を専業主婦として過ごした。
自分を含め、様々な事情があり子育てや家庭生活を維持するためにやむを得ず専業主婦になった人が多いと思う。
この本に書かれていることは尤もであり、誰もがブランクを作らず仕事を続けていける社会が理想だが、日本の現状ではまだまだ環境が整っていない。
本の中でも祖父母のサポートについて触れられているが、私の周りで、子育てをしつつ夫婦ともに正社員として共働きをしている家庭のほとんどは、両親と同居、もしくは近くに両親が住んでおり、子どもの送迎や預かりなどで手厚いサポートを受けている。
子育てや家事の一部を外注する、そこで生まれた心と時間の余裕で休日を子どもとゆっくり過ごす、仕事もバリバリこなす…そんな生活ができれば何よりです。
環境に恵まれた一部の人だけでなく、誰もが当たり前に仕事を続けることのできる社会を望みます。


2022年3月22日

読書状況 読み終わった [2022年3月22日]

更年期をネガティブなものとして捉えない、歳をとることに抗わない。加齢に伴う女性の心身の変化を素直に受け入れることの大切さを教えてくれます。一生は長いけれど、学校でも更年期以降の身体の変化については男女共に学ぶ機会が少ないです。
更年期の症状に悩まされてから知るのではなく、若いうちからあらかじめ知っておくことが大切ですね。
最近は40歳以降を前向きに優しく受け止めるための本がたくさん出てきているので、他にも色々読んで心づもりをしておこうと思いました。

2022年2月23日

読書状況 読み終わった [2022年2月23日]

夢ハウスさんは以前モデルハウスを見に行ったことがあります。無垢材を贅沢に使った木の家は大変魅力的ですが、本書に掲載されたお宅は広々とした家が多く、自然豊かな広大な土地に建てられています。多世帯家族も多い。本社が新潟県でありお土地柄もあると思います。
一般的な子育て世代が、住宅分譲地に親子で住む家を想定していると、この本はあまり参考にはなりません。
でも、モデルルームの様にどこもかしこも整頓された家の写真を見るよりは、普段の生活の様子(家の中に洗濯物が干してあったり、キッチンにたくさん物が置いてあるなど…)が見れる写真が多くほっこりします。木の温もりのある家は素敵ですね。

2022年2月19日

読書状況 読み終わった [2022年2月19日]

2016年発行の本。
作者さんの冷蔵庫は、片付けや収納本によく載っているようなガラガラのスッキリ冷蔵庫ではなく、わりとたくさん入っていて共感が持てます。
食品の保存については、ラップやジップロックのような保存袋を多用するものが多いため、脱プラの進んだ現代ではちょっと真似をするのに抵抗があります。できるだけ使い捨てない保存容器を使用したいです。
やはり物が多いと死蔵してしまうので、程よい量を管理して無駄なく使っていきたいです。
本の半分はレシピで、使いかけや余りがち食材のレシピ、しなびた野菜を使ったレシピなどが載っています。い

2021年7月17日

読書状況 読み終わった [2021年7月17日]

正直なところ、内容に全く共感できずモヤモヤしました。
育休を経験し、「名もなき家事」に翻弄された作者が、家事をがんばる人への敬意を込めた内容であると書かれています。
文と漫画が軽いので、茶化されているようにしか感じませんでした。

「名もなき家事」は、点でしか家事に参加していない人にはなかなか実感できません。
家事は線であり流れですので、それを経験しない限りは点(ただ目の前の食器を洗う)しか思い付きません。
食器洗いの下準備なら…汚れ別、皿の種類別に分けておく、あらかじめソースを拭う、水に浸けておくなど、これら全ては家事全体の流れをスムースにして無駄な仕事を増やさない、気持ち良く家事をするために経験の中から生まれた知恵なので、点でしか参加していない人に「分かってよ!」と言っても体感しないと無理なのかなあと感じています。
そんな訳で、夫や他の家族に理解してほしいなら、線で流れ全体を任せるしかないと思います。

2021年7月8日

読書状況 読み終わった [2021年7月8日]
カテゴリ 家政

会話形式の導入部分もあり、症例も多様でとても分かりやすく読みやすかったです。
患者の訴えや症状からあらゆる可能性を検討して観察し、そこから緊急度をはかり適切に対応できるかはとても難しいところですが、症例別にフローチャートもあり、読み込んでしっかり頭に入れておけばいざというときの参考になりそうです。
フローチャートはダウンロードできるようなので、すぐ確認できるよう仕事で持ち歩く手帳に貼っておきたいと思います。
また、個人的にとても参考になったのは医師が方針を決めるときに頭の中で考えている内容。そして医師(や上司・同僚)への報告方法です。慌てたり緊張すると分かりやすく状態を説明できないことがよくあります。本書に載っているSBAR(情報伝達のテクニック)を意識して適切に報告できるようにしていきたいです。
とても参考になった本でした。

2021年2月20日

読書状況 読み終わった [2021年2月20日]

家族の介護の現実を、柔らかいタッチの絵がふんわり描いています。
介護に直面して大変な思いをしている方の心にも優しく入り込んでいく内容だと思います。
介護の悩みQ&A、医師のコラム、○✕対応、介護される人にも介護する人にもおすすめの簡単レシピなどミニコーナーも充実しています。

2020年9月27日

読書状況 読み終わった [2020年9月27日]
カテゴリ 介護

作者のエッセイはいくつか読んでいるが、とにかく作者はご自分のズボラさを隠しません。片付け下手でゆるゆるなところがとても庶民的で共感できます。
これなら私もできるかも、と思わせてくれるレベルで、最初から完璧を目指さないところが好きです。
何年間かおきに図書館から借りてきて読んではクスリと笑って自分のお片付け欲を高めています。

2020年9月27日

読書状況 読みたい

神様を御利益別に章分けしてあります。
その名前の漢字から意味を読み解き、神様の生い立ちや謂われとの繋がりも書かれています。
神様の体系(家系図?)順ではないので、神様同士の関係性を知るには向きませんが、複雑な神様の名前の漢字の意味を知ることのできる本です。

2020年8月11日

読書状況 読み終わった [2020年8月11日]
カテゴリ 日本史

胃ろうの適応から胃ろう造設手術前準備、術後管理、経管栄養管理、経口摂取に向けてのリハビリ、在宅管理、トラブル対処法まで、胃ろうのありとあらゆることが詰まった内容です。
今まで読んだ胃ろうの本の中で一番分かりやすいです。
10年前の本であり、少し古い内容にはなっていると思いますが、それでも必読の書だと思いました。

胃ろうの造設については賛否両論があると思いますが、現実として胃ろうと共に生きている人がいます。適切な管理によって、その人たちがより快適に、より生き生きと生活できるよう、日々のケアに活かしていきたいと思います。

2020年9月22日

読書状況 読み終わった [2020年9月22日]

ジャパン・マシニスト社の本ということで、ワクチンや薬剤の効果と副作用のリスクを考え、最低限を慎重に利用すべき、という視点から書かれた本です。
小児には絶対使わない方が良い、と書かれている薬もあります。

自分が子どもの頃は、風邪をひくと病院で何種類もの内服薬を処方されたり、市販のこども総合風邪薬(シロップ)が家にいつもありました。
その頃に比べると、風邪はウイルスだから抗生物質は効かない、対症療法薬は風邪を治すものではない、むやみに薬を飲まない、発熱は体が細菌やウイルスと戦うために必要な反応だから、解熱剤を乱用して下げない、という考えが一般人にもずいぶん浸透してきたように思います。
普段こどもが通っている小児科の医師も、薬は別にいらないかな、と言ってくれることもあります。
しかし、小児科はただでさえ医療点数が低く、処方まで減らしてしまうと収入がどんどん落ちてしまいます。医療機関側の利益の兼ね合いがあれば、医師が不要と考える状態であっても処方する、という現状は変わらないのではないでしょうか。
小児に対しては処方以外の処置や医療相談で医療点数を高く設定する(小児に対する医療処置は、抑制のための人手、丁寧な対応など成人以上のマンパワーと配慮が必要です)仕組みが、小児科での不要な処方を減らす一手となると感じています。

この本に書いてある内容は、なかなか過激で一般的ではないのですが、不要な薬は使わない、薬を過信せず疑ってかかる、という姿勢は大事だと思います。しかし本当に薬が必要なときは、適正に利用するということも大切です。
いずれにせよ、素人が勝手に判断するのは良くないので、信頼のおける医師を見つけ(これが大変なのですが…)、薬の必要性やリスクについて丁寧に説明を受け、納得して使うのが良いと思います。

2020年5月31日

読書状況 読み終わった [2020年5月31日]
カテゴリ 医学・薬学

質のよい絵本や物語を子どもに与え、読み聞かせてあげよう、何歳になっても読み聞かせというものは大切で自分で本を読むのとは全く違う体験ができる、という大筋は小澤俊夫さんが著書で書かれている内容と共通する。
原著を同じとする昔話の絵本は五万とあるが、ほんとうに美しく物語を紡ぐ文と挿し絵を持つ本は一握りである。語り部や原著で繋いできた生きたことばで書かれた本は、子どもだけでなく大人の心も惹き付ける。
私自身、保育園時代に園で薦められた月刊誌「こどものとも」をよく読み聞かせられたが、それが読書好きの根幹となっている。
福音館書店創始者のひとりである作者が、キリスト教の視点を元に書かれた声のことばと子どもの本である。

2021年8月1日

読書状況 読み終わった [2021年8月1日]

仕事や日常生活でクレームを受ける、ということがある。相手から否定的な感情を向けられるとドキッとするし、怒鳴られたりしたらもう一気に頭の中が真っ白になり、自分がパニックを起こしてしまう。また、自分が客の立場でトラブルがあったときに、店側からの対応でモヤッとした気持ちにさせられたこともある。それで心をすり減らすことも多いのだが、この本にはクレーマーを敵とせず、相手も自分も納得して問題を解決できるようなクレーム対応の方法が書かれている。

怒っているお客様に「そうなんです(YES)」と言わせる【超共感法】はぜひやってみたいと思うし、仕事でクレームを受ける人だけではなく、日常生活の人とのやり取りの中でも応用できるのではないかと感じた。
この方法論を軸に、
・傾聴するだけでは解決しない
・相手の怒りに火を注ぐNGワードを使わない
・よく使う効果的なフレーズはある程度マニュアル化しておく
・安易に謝罪しない
・悪質なクレームに対しては、企業としてあらかじめ具体的な対応内容を決めておき、それに沿って毅然と対応する
などのポイントを押さえ、日頃からロールプレイング等で訓練しておくことが大切だと思う。
非常に参考になる本だった。

2020年5月31日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2020年5月30日]
カテゴリ ハウツー

子どもの微生物、細菌の入門書としておすすめです。小学校高学年くらいのお子さんから読めると思いました。肉眼では見えない細菌の話ですが、分かりやすい例えと語りかける文体でイメージがつきやすいと思います。
本の中に出てくる細菌発見者のエピソードなどから、彼らの伝記やもっと詳しい細菌の本を読んでみたいと思うのではないでしょうか。
同じシリーズの『あなたの知らないカビのはなし』もこれから読んでみようと思います。

2020年5月29日

読書状況 読み終わった [2020年5月29日]
カテゴリ 生物学

子ども向けのカビの入門書に良いと思います。
カビとは何か、人間にとって毒や病気のもとになるカビについて、薬(抗生物質)のもととなったカビの話、また人間にとって有益なカビの仲間(発酵食品をつくる)などの内容が分かりやすく書かれています。
とても面白いのですが、カビの写真などがたくさん載っていますので、苦手な方は注意してください。

2020年5月29日

読書状況 読み終わった [2020年5月29日]
カテゴリ 生物学

障がいのある子どもにお金のことを教えるのはとても大変です。
とても本人には任せられない、人目も気になるとなればついつい親が買い物の支払いなどを代行してしまいますが、いずれ親がいなくなったときのためにも、コツコツと日々訓練していくことが大事だと改めて思いました。
やみくもに将来のお金のことを心配するよりは、法制度をしっかり理解し、ライフイベント表などで先を見据えていけば不安も軽くなると思います。
またこの本を読んで一番感じたのは、思っていたよりも障がい者が暮らしていく上でのお金の保障(障害基礎年金)や支援が多くあるということです。身内だけで背負い込まず、適切に支援を受けることで、親も子も人生を楽しむことができると思います。
ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、助言をもらうことも大切ですね。

2020年6月6日

読書状況 読み終わった [2020年6月6日]
カテゴリ ハウツー

どの博物館も魅力的で行ってみたくなります!
遠いところはなかなか行けないけれど、旅行の計画に組み込んだりしながら、少しずつ出掛けたいと思いました。

2020年2月5日

読書状況 読み終わった [2020年2月5日]
カテゴリ ガイドブック

子供の頃、風邪をひくと曾祖母が塩を焼いて手拭いに包んで頸に巻いたりしてくれました。ネギも巻きました。
その頃は何でこんなことするんだろうなあと思っていましたが、大人になって初めて、昔ながらの知恵や曾祖母の愛情を感じて良い思い出だなあと感じています。
世の中、便利な道具や商品が溢れていますが、そろそろ資源にも環境にも限界が近付いて来ていると思います。
本来人間が持っていた生きる力も弱ってきているなあと感じます。
すぐに薬や道具に頼るのではなく、身の回りの物で健康を維持すること、あるものを修繕しながら丁寧に使っていくこと、現代人が忘れている大切なことを教えてくれる本です。
ぜひ手元に置いて実践したいものばかりでした。
たまご酒を作ってみたいです。

2020年2月20日

読書状況 読み終わった [2020年2月20日]
カテゴリ ハウツー

主に仕事の上での他者への「伝え方」を指南する本です。
プレゼンの流れ、上司や同僚への報告・相談の仕方、取引先やお客様への提案・交渉など、仕事における様々な場面での伝え方が書かれていました。

☆伝わる話し方の「基本構造」
☆相手が理解しやすい「伝え方」のコツ
☆相手の心をつかむ「伝え方」のルール
☆状況別の「伝え方」
について、ロジカル(論理的)とエモーショナル(感情的)の両面からアプローチしています。

分かりやすく相手に伝える本の著者だけあって、内容が簡潔で要点がとても理解しやすかったです。
欲を言えば、もう少し具体的な場面での例文が多ければ嬉しいのですが、簡潔明瞭がこの本の良さだと思うので、これはこれで良いのかなと感じました。

2020年2月10日

読書状況 読み終わった [2020年2月10日]
カテゴリ ハウツー

日常生活や仕事の場面で何か困ったことがあったとき、または何かをしようとするときに、『分け方』を変えてみることで問題解決したり上手くいくという方法を提案している本です。
『分け方』の場面としては、家庭での身近な困り事から、オフィスの構造、プレゼン・交渉の仕方など、生活のあらゆるところで応用できそうなものばかりです。
書かれている内容が目新しいものばかりという訳ではないのですが、とにかく内容がスッキリと明確でポイントが分かりやすいです。
これもこの本の構成や書き方に『分け方』が生かされているからだと思います。参考になりました。

2020年2月20日

読書状況 読みたい
カテゴリ ハウツー

下巻は東京會舘が改修され新館となる前後の物語から始まります。初めの「金環のお祝い」では 、読んでいて思わず涙してしまいました。
どのお話も東京會舘の歴史と思い出が重なりあい、とても切なく温かい気持ちとなりました。
ただ、やはり東京會舘は一般庶民にとっては遠い存在だったと思うので、そこを利用できる人は、ごく一部の階級の人たちだったのだろうなあと思います。

2020年2月8日

読書状況 読みたい
カテゴリ 小説

王道、古典のミステリを紹介するガイドブックです。ミステリ好きでなくとも誰もが知っている名作が多く紹介されています。
作者が前書きで書いている通り、自分も昔読んでいるはずなのに、「犯人誰だっけ…??」と内容をすっかり忘れている作品が多かったです。読んでいたら読み直したくてウズウズしてきました。
この本を手元に置き、解説を読みながら一冊一冊読み直していきたいと思いました。

2020年2月7日

読書状況 読み終わった [2020年2月7日]
カテゴリ ガイドブック

女性視点で見た名作紹介エッセイです。
軽妙な語り口でさくさくと読めてしまいます。
読んだことのある本も、こう捉えたか~と新鮮な驚きがあります。
取っ付きにくい印象だった未読の作品も、読んでみたいなあと感じる内容です。
ただし、作品の紹介と共にかなりのネタバレがあります。ネタバレにこだわる方はお気をつけください。

2020年2月11日

読書状況 読み終わった [2020年2月11日]
カテゴリ ガイドブック

東京會舘をめぐる人々の思いが詰まった本でした。
上巻は開館した翌年の大正十二年から。関東大震災や太平洋戦争、占領下のGHQによる接収時代を経て戦後の復興の世へと、短編が続いていきます。
時代に翻弄されながらも人と人を繋いできた東京會舘の生き生きとした姿が思い浮かびました。
最初の章は登場人物の心の重苦しさに引きずられてしまいますが、後半に向けて徐々にテンポ良く明るいお話となっていきます。
特に最後の「しあわせな味の記憶」が印象に残っています。

とても素晴らしい本なのですが、ひとつだけ気になる点がありました。
丹念に時代考証や取材を重ねたであろうこの本ですが、戦前のお話の中でも何度も天皇陛下のお住まいを一貫して「皇居」と書いています。昭和二十三年頃までの皇居は「宮城(きゅうじょう)」という名称でした。東京會舘やその他の施設などの名称の変遷にまでこだわっている作者がなぜそこを「皇居」としたのか、違和を感じてしまいました。

2020年1月23日

読書状況 読み終わった [2020年1月23日]
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