本の紹介は,次の通りです。
 社会福祉士養成課程の「相談援助演習」の事例演習教材として開発。ソーシャルワークの価値や倫理などを事例の中から読み取れるよう工夫するとともに、支援プロセスの事例では、ソーシャルワークのモデルやアプローチを援助過程の中から具体的にイメージできるようにした。また、指導者や教員が演習をねらいどおりに効率よく行うための指導者用マニュアルを別途作成。姉妹本『ソーシャルワーク演習ワークブック』と併用すれば、さらに効果的な演習を展開することができます。

 ソーシャルワークプロセスを分かりやすく説明したケースブックはそれほどあるわけではありません。学生への学びがよりよくなるための教材としてよく考えられていると思います。

2013年3月9日

読書状況 読み終わった [2013年3月9日]

長崎和則が編者となって刊行された本です。
精神保健福祉士を取り巻く状況が大きく変わる中,精神保健福祉士の養成カリキュラムも変更されました。今回は,このような変更に伴い,新装版として編集しています。
変更になったのは,新しい精神保健福祉士カリキュラムの内容,初版本にはなかった,ACT(包括的地域支援プログラム),IMR(病気マネジメントとリカバリー)等の内容の紹介があります。

2013年3月9日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 精神保健福祉

以前から知っていましたが,読む機会がなかなかありませんでした。
読んでみて,当事者でないと分からない,いろいろなことが書かれていました。ご本人も書かれていますが,理解してもらうということの難しさを改めて感じました。
でも,支援を行う人は,当事者でないと分からないことを根気強く理解しようとすることを止めてはいけないとも思いました。

2011年8月19日

読書状況 読み終わった [2011年8月19日]
カテゴリ その他

最近少しずつ出てきたPSW自身による仕事に関する本です。
サブタイトルに,「こころの伴走者,PSWが綴る19のショートストーリー」とあります。
PSWが仕事で出会う当事者とのかかわりについて書かれています。PSWが何を考え,どんなことをしているのかを知ることができます。

2009年6月16日

最新の躁うつ病に関する本です。医学的な治療だけでなく,社会生活の障害,復職,自殺予防などについても書かれている。当事者を対象にした講演会の内容もあり,わかりやすい。

2009年5月7日

カテゴリ 精神医学

「生きづらさ」というタイトルに惹かれて購入した本です。
新しい貧困問題について,当事者の視点に触れています。福祉事務所等がこれらの貧困問題に対して対応できていないことについても書かれています。生きづらい状況について,心理的なことと社会的なことが関連していることについては分かりますが,ナショナリズムとは強引に結びつけているという印象です。確かに,社会システムや国の施策と大きな環境があるのですけど。

2008年9月29日

カテゴリ 社会福祉

スクールソーシャルワークの入門書です。
2008年度から導入のために文部科学省で予算化がされましたが,未だスクールソーシャルワークはあまり知られていません。
スクールソーシャルワークの歴史,理論,実践について知ることができる本です。

2008年2月16日

とある精神科病院。重い過去を引きづり,家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも,明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは,ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたのは何か?(裏表紙より)
精神科病院に入院する患者を,一人の人間として捉え,詳しく表現しています。詳しい個人的な背景を理解するためにぜひお読みください。

2008年2月14日

カテゴリ 精神保健福祉

ストラウス先生から直接指導を受けられた著者がグラウンデッド・セオリー・アプローチによる研究とは何かについて,分かりやすく解説されている。
私はM-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を使っていますが,比較して読むととても参考になります。
特に,概念化を行う時の,プロパティとディメンションを意識するところは分かりやすいです。

2007年12月27日

カテゴリ 研究方法

精神科救急病棟の様子について現場取材を踏まえて書かれている。プライバシー保護のためのデフォルメがされてるが,実際の様子がかなり詳しい。
現在の精神科医療を取り巻くさまざまな問題についても触れられている。

2007年6月10日

「ブッタとシッタカブッタ」シリーズの最新版。マンガと解説文章の組み合わせです。マンガだけより,かえって読みやすいかも。

2007年6月2日

CAP(子どもへの虐待防止)活動を日本に紹介され,子どもや女性のエンパワメントを図るさまざまな活動をされている森田ゆりさんの本です。
子どもが出会う犯罪や暴力は家族やよく知る大人たちから受けるということを踏まえ,どのような対応が求められるのかについて書かれている本です。
エンパワメントについて分かりやすく書かれており,ソーシャルワーク実践を行なう時に知っておくべきことが書かれています。

2007年4月14日

人は「不安」になることをよししないところがあります。「不安」は避けるべきこと,「不安」はなくすべきことと考える人は多いようです。この本では,「不安」を感じることは正常であるということを主張しています。「不安」は人間に備わっている予防感覚のようなもので,なくてはならないものであると考え,「不安」とどうつき合っていくのかを考えることのほうが建設的ではないかと考えられます。

2007年4月4日

大学時代にはまった山本七平の「空気の研究」を日本語という切り口から説明しています。2者間の「関係の空気」と3名以上の「場の空気」に分けて,日本語の特性という視点で書かれています。
日本語の特殊性である高コンテキストという概念がありますが,これを異なる表現で解説している感じです。
個人的には面白く読むことができました。

2007年3月20日

明治大学教授の齋藤孝さんの本。
原稿用紙10枚以上書くには構築力が必要だと言う。ものごとを3つのキーワードで表しその関係を考えることが必要だと言う。
レポートや論文を書くために必要なことが分かりやすい言葉で説明されています。

2007年3月15日

「統合失調症などの重い精神の病を持っていても,人は立ち直ることができる」という理念を実現する活動をしているところとしてヴィレッジがあります。当事者の視点によるリカバリーについて,その中心的なスタッフであるマーク・レーガンによるわかりやすい本です。

2007年2月25日

「語りを哲学する」というコンセプトで書かれている本です。
患者さんの語りをはじめとして「弱い」と考えられている人の語りを通して存在の意味を深く追求されています。
「浦河べてるの家」も出てきます。

2007年2月5日

ケースワークの母としてとても有名なメアリー・リッチモンドの本です。
ソーシャルワーカーを目指す人には是非読んでほしいと思います。何故ケースワークが必要となったのか,ケースワークとは何かということについて面白く読めます。同時期に生きたヘレンケラー女史のことも出てきます。

2007年2月5日

今でも良く使われる「エコロジカルソーシャルワーク」に関する本です。
私は以前「ソーシャルワークを学ぶ会」という勉強会で読みました。ソーシャルワーカーがどのような視点で問題解決に取り組んでいくのかについて,多くの示唆があります。

2007年2月5日

カウンセラーについて,マイナスの側面について書かれている本です。
一般的に,カウンセリングは必要とされており,カウンセラーは人気の職種です。しかし,カウンセリングを行うことで問題の本質を覆い隠してしまうことになるという視点も重要です。カウンセラーについて,そんな視点もあるよという意味で重要だと思います。

2007年2月5日

カテゴリ カウンセリング

精神障害者のEE(Expressed Emotion:感情表出)の研究で有名な三野先生が書かれています。元は,『ぜんかれん』の連載ものだった記事がまとめられて一冊の本になっています。
統合失調症の原因や治療方法等について詳しく,かつ読みやすく書かれいてます。

2007年2月5日

カテゴリ 精神医学

デザインやパワーポイント,書類等を「見せる」という視点から説明している本です。「ビジュアルセンスがすぐに身につく」とサブタイトルにあります。なかなか難しいことですが,注意する点や考えておくことを知っていることによって,改善できそうです。
 内容を読むと,いろいろな「仕事」の段取りの共通点等も分かります。

2007年2月3日

 以前慶應義塾高校の高橋誠先生の講演のなかで触れられたことがあった「大村はま」さんの本です。
 教師は,教えることのプロでなくてはならないのに,教えず,その結果子ども(小学生の先生だった)が勉強しないということをいいわけにすると書かれています。「勉強しなさい」と言わず,子ども(学生)が学ぶようにすることをどうすればよいのかということを考えるきっかけとなります。

2007年2月3日

カテゴリ 研究方法

 さまざまな社会福祉実践における「現場」の力とは何かについて書かれている本。
 メンタルクリニック,保健所,児童養護施設,高齢者施設,母子生活支援施設,精神科病院etc におけるそれぞれのソーシャルワーク実践について,「実践力」「強さ」「魅力」「可能性」などについて深く掘り下げ,見つめている。
 

2007年1月25日

カテゴリ 社会福祉
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