和歌山県立医科大学図書館三葛館の本棚

三葛館一般 991||NI

『オデュッセイア』は紀元前8世紀頃に成立した文学作品だが、さまざまに形を変えながら現代まで古典として生き延びた。これは、たとえばピラミッドがエジプトに今もあるのと同じくらい、驚嘆すべきことだ。ではこの長大な詩歌はどんなふうに歴史の隘路を切り抜けてきたのか。本書の前半にはそれを記した。この点に関しては、他に類書を見ない独自の試みと、ひそかに自負している。後半では作品論を展開した。優れた文学作品には読者の数だけ解釈があるが、戦争が常態であった社会のなかで戦争という究極の暴力に異議を唱えたユニークな英雄を主人公のなかに読んだ。 
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64730

三葛館新書 164||NI

ちょっと手前味噌ですが、Amazon.co.jp のレヴューでは、「ギリシア神話に興味はあるけど、カタカナが多くて苦手」という人向きの入門書として推薦されています。本書執筆中に心がけたのは、なるべくカタカナ表記を減らし、複雑な話をできるだけすっきりした形で提示することでした。それと、自然、社会、人間の生に対して古代人が何を問い、どう答えたかを、神話をとおして探究しようとしました。とはいえ、あまり難しいことを考えずに、神話の豊かな物語世界にどっぷりつかるのも本書の楽しみ方の一つです。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=40651

三葛館新書 164||NA

ギリシア神話は「面白い物語の無尽蔵の宝庫」です。その初歩的ハンドブックである本書は中高生向けに書かれたジュニア新書なので、言葉遣いが平易。古代の壺絵や彫刻、近代の絵画などの挿画も多くて、読みやすい。読めば主要神話が一通りだいたいわかるというすぐれものです。ギリシア神話は本当に奥が深いのですが、その魅力をコンパクトに伝えてくれます。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64827

三葛館一般 164||MA||1

里中満智子氏がマンガで描く全8巻のギリシア神話の第1巻です。たくさんの神話や伝説から成り立っているギリシア神話が、体系的にわかりやすくまとめられたシリーズです。神々の誕生からはじまる第1巻は、素敵な画とともに私たちをギリシア神話の世界へ誘ってくれます。ところどころに散りばめられたギリシア神話の諸説や解釈の仕方、現代につながっているエピソード、付録として収められた「古事記」との比較に加え、巻末の本学西村先生の解説も理解を助けてくれるでしょう。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64812

三葛館一般 164||DA

カオスからはじまる複雑な神話の世界を、家系図と絵画や彫刻などを交えて解説しています。美しい作品に引き込まれるとともに、誰もが目にしたことのある歴史的作品のもつ意味も理解できる、とても興味深い1冊です。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64822

三葛館一般 231||NH

大英博物館で所蔵している、アテネのパルテノン神殿から運ばれてきた大理石の彫刻の数々。展示されているのは収蔵品のごく一部。バックヤードには多くの未公開コレクションが保管され、日々調査研究されています。そんな裏舞台を取材し、次々と明らかになってくる歴史の新真実に迫ります。
白くて美しい印象のギリシア彫刻が、実は鮮やかな色彩を施されていた!?

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64823

三葛館一般 933||JO||1

20世紀の二大文学作品とは?
 答えは、アイルランドの小説家ジェームズ・ジョイスの『ユリシーズ』。わずか18時間のできごとをぶ厚い文庫本4冊(ただし邦訳)を費やして叙述する。『ユリシーズ』は、ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』の現代版焼き直しだが、ひねりがきいている。ちなみに、この問題へのもう一つの答えはマルセル・プルースト『失われた時を求めて』。これまた長い物語です。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

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三葛館一般 991||HO||1-2

主人公のオデュッセウスは戦争と漂流で20年も故郷を離れ、そんな夫の帰りを妻のペネロペはけなげにも待ち続ける。彼女に求婚する108人の若者たちが館で好き放題に飲み食いし、息子のテレマコスは苛立つばかり。主人公はいつ帰館して求婚者どもをどう成敗するのか、夫と妻は無事再会できるのか。
2800年も前に作られた物語なのに、今でもハラハラドキドキしながら読める冒険譚。人間とは何か、人はどう生きればよいのかを教えてくれるこの作品はヨーロッパ最古の叙事詩だが、今なお日々新しい。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64732

三葛館一般 991||FA

ともかく絵や写真がいっぱい! そのキャプションを読むだけでも「へぇ~、こういうのもあるんだ!」と驚く。ヨーロッパで最も古い詩人ホメロスとはどんな人物か、彼の代表作『イリアス』と『オデュッセイア』とはどんな作品で、どうやって現代まで伝わったのかなどをコンパクトにまとめた好著。欧米の教養人なら誰もが知っているホメロスだから、知って損はない。読めば、あなたの知的世界がいっきょに拡大するのは間違いなし。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64731

三葛館新書 991||TA

特別講義で毎年お越しいただく丹下和彦先生の最新作は、食べ物にからめて古代ギリシア文学を語る本。軽妙洒脱な名文にほろ酔い気分。一気に読んで満腹、満足、あー堪能した!
古代人は何をどう料理したのか、興味は尽きない。ギリシア人は寝っ転がって食事をしたとか、ウナギが珍味だったとか、ワインを水で薄めて飲んだとか、驚きの連続。最後はトイレにまで話が及ぶ。こんなオチまでつくとは、さすがサービス精神満点の丹下先生です。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64825

三葛館児童書・大型本 E||LA

ホメロス作と言われる長編叙事詩「オデュッセイア」を絵本にしたもの。
細かな描写と豊かな色彩で、オデュッセイアの物語がとても分かりやすく描かれています。
読みごたえもたっぷりで、ギリシア神話初心者におススメです。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64821

三葛館新書 991||TA

1年生向けの特別講義で毎年本学にお越しいただく丹下和彦先生のご著書です。
ギリシア神話はかつて悲劇の素材として舞台の上で演じられ、人間存在の矛盾や苦悩、普遍性を余すところなく描き出しました。中身はじつに濃い。人との関係に疲れたら、一度立ち止まってこの本を手に取り、人生について、人間についてじっくり考えてみませんか。読み終えたとき、世界がまるで変わって見えてくるかもしれません。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=51073

三葛館一般 726.1||MA||94

「イリアス」と「オデュッセイア」の2つの作品を漫画にしたもの。盲目の吟遊詩人ホメロスが2つの物語を歌い伝える、まさに神話が口承されてきた形で物語が語られる。人間の数が増えすぎたため、人口を減らそうと、神ゼウスの手引のもとで繰り広げられる戦争を描いた「イリアス」と、戦後、オデュッセウスの故郷への帰還を描いた「オデュッセイア」。絵も綺麗で物語の世界に入り込みやすく、一気に読んでしまいます。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64182

三葛館一般 933||MA

奇想天外というのはこんな本のことなのだろう。「えー、そんなの、あり得ないし」って話が満載。なのに、エジプトの土の中から発掘された古代の紙に書かれていた話ですと、まことしやかに序文は語る。だけど全部、嘘なんですよね、じつは。ホメロスの『オデュッセイア』をひっくり返し、さかさまにして斜めにねじった幻想的虚構。しかも著者は人工知能の専門家なので、超最先端技術と古めかしい古代の詩との絶妙の取り合わせか。温かい紅茶をすすりながらこういう本を楽しめるのが、成熟したオトナなんだろうな。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=64824

三葛館新書 293.1||TA

ソクラテス以前の哲学者たちの生地を起点に、ギリシア本土とその周辺の島々やシチリア島など、東地中海をめぐる旅のガイドブック。自然哲学を概観しながら、それを培った土地の風土と歴史にも目配りがなされている。たとえば「ピタゴラスの定理」でおなじみのピタゴラスはサモス島出身なので、この島の大女神ヘーラーの聖数10(=1+2+3+4)を重視したというような興味深い話が記されている。イタリア・ギリシア旅行の機内で読むのに最適。
【レビュー:保健看護学部 西村賀子先生】

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=43380

三葛館一般 164||KE

医学の守護神とされ、へびつかい座のモデルともされるアスクレピオス。彼に焦点をあて、神話の舞台を実際に旅します。死者の蘇生までたどりついた医術とは……。遺跡や彫刻の写真も豊富で、神話の世界に浸ることができます。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=36737

三葛館医学 490.2||ST

対象が専門家ではなく、一般人向けに書かれているため非常に読みやすい。
古代ギリシア時代についても書かれていますので、ぜひ読んでみてください。
「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスが医学を迷信や呪術から切り離し、臨床の観察と経験を重んじる科学的医学の基礎を築いたとされるのがこの時代だなんて驚きです。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=56027

三葛館医学 490.23||NI

医神アスクレピオスの聖域とされるコス島で生まれた、実在の人物とされるヒポクラテス。
それまでの医学とされた原始的な迷信や呪術を切り離し、臨床に重点を置いた経験的科学へと発展させた彼の医学は、2000年以上経った今でも語り継がれ、その精神は現在も見習うことが多い。医学の原点を考える1冊です。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=16257

三葛館医学 490.15||JO

東洋と西洋の医療倫理の歴史について、古代のみならず、中世および近世までを詳しく考察しています。さらに、近代のバイオエシックスにまで至るアメリカの医療倫理の歴史的経緯が詳細に述べられています。
医療倫理の源である古代ギリシア。今日まで影響を与えてきた、この時代の医療に対する考え方をぜひ学んでみましょう。

和医大OPAC → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=54725

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