遊んでるシーンが多くて血小板の体内での働きがイマイチ印象にのこってこない。もう少し専門的な内容にしてほしかった。ただの漫画の域を出ない作品。

2021年3月25日

カテゴリ コミックス

前作に続きお仕事シーンが少ない。タイトルははたらく血小板なのにえがかれてるのは仕事以外のシーンばかり。もう少しバリバリ働いてるシーンが欲しかった。

2021年3月27日

読書状況 読み終わった [2021年3月27日]
カテゴリ コミックス

前作の「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」と比べ「骨」の登場が少なく、ミステリアスさに少々欠ける。
半分以上が薔子さんの家族の問題を描いた内容に終始しており「骨」とはほど遠い内容である。
 従って櫻子さんの活躍も前作より少ない感じがして少々私としては内容的にお物足りなさを感じる一冊だった。 

2018年10月6日

読書状況 読み終わった [2018年10月6日]
カテゴリ ミステリー

同郷ということで買って読みました。・AKB48メンバーになるための奇跡はよくわかったが飾り言葉が多くて読むのがけっこう疲れます。まあプロの物書きでもないのである程度しょうがないのかもしれないが、もう少し読んで疲れない文体にしてほしかった。

2018年8月1日

読書状況 読み終わった [2018年8月1日]
カテゴリ エッセイ

 今から約九十年前、ロシアでの戦争のさなか孤児となったポーランドの子供たちがいた。自国民を助けようと立ち上がったポーランド救済委員会は孤児となった子供たちの救済のを各国に求めたがその要請に応じたのは日本だけだった。
1920年~22年にかけて700余名の在ロシアポーランド孤児が日本を経由して祖国へと旅立っていった。この日本ではほとんど知られていない史実を描いています。
 
 冒頭からのしばらくはロシアでポーランド孤児が生まれた歴史的背景が細かすぎるぐらいに描かれているので少々冗長な感じと思えるが、孤児を理解するためには必要だと思う。
その後本題である孤児の救済の状況へと移り、ロシアからの輸送、日本滞在中の国民諸氏の手厚いもてなしの様子などがえがかれてくる。
 後半は孤児たちが過ごしたその後の人生へと進んでくるのだが、最後、高齢となった孤児の代表の方々がポーランドを訪問した天皇陛下と謁見する話のところは涙をこらえきれないものがある。
 
 本書は戦災孤児救出ということでつながった日本とポーランド両国間の絆をその歴史的要因から救済の実態、その後の孤児たちと日本との関わりまでも精緻に描ききったこれ以上ない秀作だと思います。

2017年10月23日

読書状況 読み終わった [2017年10月23日]

在日の中国人段文凝さんの自伝的エッセイみたいな感じです。 日本と中国の習慣、文化の違いを中心に描いているというよりはその狭間で戸惑いながら目一杯積極的に生きていく姿が描かれています。元気と勇気をもらえる作品になっていると思います。

2017年10月22日

読書状況 読み終わった [2017年10月22日]
カテゴリ エッセイ
タグ

ネットのAmazonで半分中国語のテキストとなっているとは知らずに買った作品。
商品の内容説明をよく読んでいなかった(もうちょっとハッキリとかいっておいてくれればいいのにと思う)。
読み物として読めたのは三分の一くらいだったので少々損をした気分です。

2017年10月14日

読書状況 読み終わった [2017年10月14日]
カテゴリ 実用

日本語学校を舞台とした漫画で構成されていますが、我々日本人のための日本語のバイブルともいえる作品。

外国人視点で見た日本語の不思議さ難しさ、その奥に隠されている日本の心みたいなものが読んでいてたいへん面白くなおかつ興味深く感じられます。

内容が漫画なので読みやすく、とくに日本語をより深く知りたい人にとって格好の入門書となるのではないでしょうか。

シリーズが何冊かあるので是非とも全巻読破を目指したいと思います。

2015年4月10日

読書状況 読み終わった [2015年4月10日]

著者であるオーサ・イェークストロムさんが出演してる番組をテレビで偶然で見かけ興味を持ち、ネットで検索してこの本を知りました。

アメブロにある彼女のブログに載せられている4コマ漫画を本にした作品です。

スェーデン人の視点で見た日本、とても面白かった

日本の良いとこ悪いとこ改めて気づかさたような気がしました。。

それに内容が4コマ漫画なのでとても読みやすく、また絵がとてもかわいです。

わたしはすっかりこの人の4コマ漫画のファンになり、ブログの読者登録もさせてもらいました。

第二弾をという話もあるようなので、もしそうなったらまた是非手に入れて読みたいと思います。

2015年3月30日

  • 二回読んでも面白かった。更に頭に入りやすくなるね。

    再読了日:2015年3月30日

読書状況 読み終わった [2015年3月18日]

富岡製糸場の歴史、もっと大きく言えば日本の近代史を語る上では貴重なのでしょうが、素人さんがが書いた文章であるためか文章の綴り方が少々変でかなり読みづらいです。

半分ほど読んだ時点で読み続けるの苦しくなり、「積読」の状態に戻してしまいました。

続きを読まなきゃと思ったりもしますが、気が重くなったりしてなかなか手が伸びません。

★の数は貴重な記録としては5個なのかもしれませんが、
読みづらさを考えると3個以上は付けられない作品といわざるをえない気がします。

2015年3月16日

読書状況 積読

 ストーリー自体は悪くないが、読んでいて文章の構成が少々煩雑、場面のつなぎ方があまり丁寧でなく、この場面がいままでとどのような関係があるのか理解するのに少々時間がかかる部分がけっこうある。

 特に主人公切間美星と青山大和のあいだに美星の元彼の話しが絡み出したところからその傾向が強くなってきています。
・・・以前の展開をしっかり記憶してないと話しがよくわからなくなってしまうという感じ。

 ミステリーの部類に部類分けされているが、本格ミステリーというわけではなく極めてライトです。
読みやすいといえば読みやすいが、物足りないといえば物足りない。

 ミステリーという感覚ではなく主人公切間美星と青山大和このふたりのいたってベタでないクールなラブストーリー・・・、こういう風な感覚で読んだ方がいい作品だと思います。

2012年12月22日

読書状況 読み終わった [2012年12月22日]
カテゴリ ミステリー

 収録されてるミステリーすべての作品が4ページで完結というこの本自体に少々ミステリーを感じる一冊。

 興味本位で手にとって読み始めたけど、途中で読むに耐えなくなり、読むのを止め積読状態にしてしまいました。

 通勤にとかの合間に数編づつ読むのはいいかもしれないが、続けて読むのは不向き、さすがにミステリーばかり60遍は読んでて途中で飽きてくる。
 それに収録されてる作品が良いと思える作品は数点ある物の、無理に4ページでまとめたという感のある作品や、はたまた超難解でまったく意味不明、凡人には理解不能の作品も数多くあり、全体的に読んでて疲れる。

苦痛に耐えつつも間隔を空け、何とか読み終えました。
良作と思えたのは全体の五分の一くらいかな。

 暇つぶしに一日数本づつ一月くらかけて読むにはいいかもしれない。

2012年9月5日

読書状況 読み終わった [2012年9月13日]
カテゴリ サスペンス

 難病患者を取り巻く日本の行政の現状を、作者の経験を元におもしろおかしく描いてる作品です。

 ジャンル分けすると「闘病記」という部類に入ると思うのだけれど、一般的なそのイメージからはかなりかけ離れており、どちらかというとコミックエッセイとでもいうかそういう雰囲気を持っている。

 読んでいて消して暗く沈むような気持ちになることがないどころか、逆に明るくさせてくれる力を持っている。

 とにかく文体がコミカルで楽しい。
それでいて、障害者を取り巻く福祉制度などの矛盾点はしっかりとつかれているので考えさせられるところはしっかりと考えさせられる。

 「闘病記」といえば一般的に「暗い、悲しい」というイメージがつきまとうのだが、この作品はざっと言ってしまえば「明るくておもしろ悲惨」(おもしろ悲惨という言葉があるかどうかはわからないが・・・)という感じなのである。

 作者には悪いけど、落ち込んだときに気分転換を図る・・・そういったときにもぜひ勧められる一冊だと思う。

2012年8月27日

読書状況 読み終わった [2012年8月27日]
カテゴリ エッセイ

 前作に続き古書を絡めた短編ライトミステリー、今作は五浦と栞子の関係がほんの少し前より深まり、互いに名字でなく名前で呼び合うようになりました。

 二人の関係が三作目以降どのようになるのか更にすごく気になるような展開になってきています。

そして、今回の作品になってあらためて描き始められてるのが栞子と文香の姉妹を置いて家を出た母親のこと。

 栞子以上の鋭い洞察力と本に対する知識を持っていたという母親のエピソードが今回の作品の後半あたりからぽつぽつと描かれており、
なぜ母親が家を出たのか?母親はほんとに栞子たち姉妹を捨てたのか?
 
 そのような疑問を抱かせる展開になっており、次回作において、登場する個々の本にまつわるエピソードと同様に栞子自身の過去について、また母親との関係についてもどのような展開になっていくのか興味をそそられる内容になっています。

 次回作の発売待ち遠しい、今作もまたそう思えあせてくれる一冊でした。

2012年10月26日

読書状況 読み終わった [2012年10月25日]
カテゴリ ミステリー

 前作に続き軽くて読みやすいです。

 今作は三種類のエピソードが納められており、中でも私が一番気に入ったのはウスペンスキー著「チェブラーシカとなかまたち」という作品を題材とした第二話の「タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの」です。

 一巻目に登場したに坂口しのぶが再び登場、彼女とその母親との確執を中心に描かれていますが、「チェブラーシカとなかまたち」をキーとして栞子が親子の本来の心を解いていくようなお話しです。
最後がかなり感動的でけっこう泣ける話でしたよ。

 それから、今作は前作以上に栞子の母、篠川智恵子の影が濃く見え隠れするようになってきており、この関係は次回作で一定の決着をみられるのかなと言う雰囲気になってきています。
今作のプロローグとエピローグの篠川文香の書いている日記が、次回作でのこの親子の関係の展開を何となく暗示している感じがしています。

 今作もまた前作同様、次回作の早期発刊が待ち遠しく感じられる一冊でした。作者の後書きで冬頃と書かれているので、もうそろそろかなと思いワクワクしています。

2012年11月18日

読書状況 読み終わった [2012年11月18日]
カテゴリ ミステリー

生でのあらゆる「最後の1日」をモチーフにした九つのエピソードでつづられた短編集。
 
幼い頃に失踪し、数日前に交通事故で亡くなった父親の最後の一日をたどる娘のエピソード。

 亡くなって幽霊となった姑と嫁の1日のエピソード。
 
 ひ孫娘と赤い色が大嫌いな曾祖母とのエピソード・・・赤が嫌い、そのほんとの理由とは等々、
読み手の心を震わす九つの物語が短編読んでいてさほど疲れない文字数の中で描かれています。
 それに、それぞれのエピソードの作者は違う人にもかかわらず、エピソードごとの文体や表現力にばらつきを感じないため、
本全体が非常に読みやすいまとまったものという印象を受けます。

 エピソードの中で私が特におすすめだと思えるのは「六月雨日」と「あなたの嫌いな色」「記憶の中の日」の三点。

 
 「六月雨日」は幼い頃に失踪して数日前に事故で亡くなったという知らせの届いた父親の最後の一日をその娘がたどるエピソード。
恨み続けた父親、その父親の最後の一日の行動を辿っていくとそこから見えてきたのはその意外な姿でした。

 「あなたの嫌いな色」は仕事でミスを犯し自殺未遂を起こした女性とその曾祖母の話。
曾祖母は「赤」という色が大嫌い。曾祖母には遠い昔に赤色にまつわる嫌な記憶があった。

「記憶の中の町」は痴呆症を患っておりそのうえ癌で余命幾ばくも無い祖母と、
その祖母の願いを叶えようとする孫の話。
 祖母の願いは自分の生まれ育った「うち」に帰ること、
しかも、写真とかで見ることではなく祖母の願いは「そのまちへ実際に帰る」ということ。
しかし、その街はすでにダムの湖底に沈んでしまっている。
 そこで、孫の涼たちは3Dでその街を再現し、祖母に体感してもらうプロジェクトを立ち上げるます。
そしてこの物語の最後の最後、おばあちゃんがその街へ帰りたかった本当の理由が明らかになってきます。

この本に納められてる作品はどれもこれもが感涙を呼ぶ作品ですが、私的にはこの三作品が特に涙なしでは読めない作品でした。
手にとって読んでいただいて絶対に損のない一冊だと思います。

2012年7月20日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2012年7月20日]
カテゴリ 純文学

1985年8月12日に起きた日航ジャンボ機墜落事故について、事故原因やその究明課程に対する様々な疑問やそこに見え隠れする恣意的ものを描き出しているばかりでなく、
発見されたボイスレコーダーやフライトレコーダーあるいは手帳や写真から見えてくる極限の状況の中でも乗客を守ろうとする先輩客室乗務員や運行乗務員の姿勢、プロ意識の高さ、
そして、今現在の日本航空という会社あるいは航空業界そのものの問題点にまで言及されています。

作者の新人客室乗務員時代の同僚であり、この事故で亡くなった先輩諸氏に対する思いの深さと尊敬の念、日本航空あるいは全航空業界への憂いがよく伝わってくる作品であると同時に、
プロ意識とは何か、真の危機管理とはどういうものなのか、
また、私たちはこの事故から何を学んだのか、また、何を学んでいないのか、
今の日本航空あるいは航空業界、はたまた社会は亡くなった人の魂にたいしてほんとに報いているのかを私たちに問いかけてくる作品であり、
その問いに対して、必ずしもすなおで率直に答えることの出来ない
現在の状況であることに涙と怒りを感じさせる作品でもありました。

2012年6月18日

読書状況 読み終わった [2012年6月17日]
タグ

 元宝塚歌劇団雪組娘役で退団後は女優として活躍し、日航ジャンボ機墜落事故で24才の若さで亡くなった北原遥子さんの生涯を、手紙、雑誌記事、インタビューなどを交えて描いた作品。
 その中には、生まれ持った美貌をけっして武器とは考えず、日々努力を重ねることで夢をつかみ取っていこうとする一女性の姿を垣間見ることが出来ます。

 その努力を異常発生から墜落までのわずかな時間で水泡に帰させ、
その先にあるはずだった輝かしい日々を永遠になき物とした日航ジャンボ機事故という物のあまりの残酷さに胸が痛むと同時に、
はっきりとした原因も解明されず、また関係者の誰も責任を問われないまま事故が終結していることに憤りを感じてしまう。

 この本を読んでもっとも感じたのは、彼女は確かに有名人ではあったが、自分の人生というものを持った一乗客のひとりに過ぎないということ。
犠牲者520人の中には男女を問わずたくさんの「北原遥子」がいたであろうこと。
また、その「北原遥子」の周りにはその人を作り上げたたくさんの人たちがいたであろうこと。

 私のような一読書家のみならず旅客運送業(特に航空業界)、
またそれを目指す人々にこの本を読んでそして「感じて」もらいたい。

2012年6月26日

読書状況 読み終わった [2012年6月26日]

日常何気なく乗り降りしてる公共の交通機関、そこは公共というだけあっていろんな人々が乗り降りしている。
 時間帯によっても様々だ。
朝は勤め先へと急ぐサラリーマンやOL,学校でこれから勉学に励む(であろう)高校生や大学生。
昼は、朝の忙しい一仕事を終え買い物あるいはランチに出る主婦、もしくは私のように失業してはからずも暇と時間を持てあまさざるおえなくなったおっさん(笑)。
 夜は夜で残業で疲れたきった中年のサラリーマンがいるとおもえば、合コンやコンパで盛り上がって朝以上にパワーを増したと思える若年者集団。
 日常の光景といえば確かにそのとおりだが、朝急いで会社へ行くサラリーマンは仕事上で難しい案件を抱えてるかもしれないし、OLはもしかしたら結婚と仕事の狭間で悩んでいるかもしれない。
 鞄を抱えた女子高学生はもしかしたら受験で悩んでるかもしれないし、大学生はこの就職難の時代の中、就活で頭がいっぱいかもしれない。
 朝、ひと仕事終え買い物やランチへと出てきた主婦たちは、楽しくしゃべりながらも頭では今夜の夕食のこと考えてると同時に、人には言えない子供や旦那との間の問題に悩んでるかもしれない。
 残業で疲れて中年サラリーマンは明日の仕事のこと考えてるかもしれないし、世代の離れた若い部下の扱いに苦しんでるかもしれない。

 公共交通機関と呼ばれる乗り物たちではそういったいろいろな人生が交差する場となっている。

 この作品は、電車という一公共機関の中という空間で、それぞれの人生や思いを背負って乗っている乗客たちが、同乗した客からかけられた言葉、たまたま耳に挟んだ会話、目に飛び込んでくる車内外の風景や人々の姿、それらをを介して 互いの人生ふれ合わせ思いが交差様を流れるように自然に、それでありながら印象強く描いている。
 白いドレスを着て元彼と同僚の披露宴に行った「討ち入り」女性,彼氏のDVに苦しむ女子大生,社会人5年目の本好きの男性、重たい国際的ネズミのキャンバス地のバッグを持った女子大生、老婦人と孫と思われる女の子の二人連れ、恋人同士とおぼしき若い二人連れ、わいわいと騒ぐ女子高生のグループ、ブランドもののバックを持ったおばさんの集団、ホームで電車を待つ小学生・・・、
その一人ひとりの人生が宝塚線の電車というキャンパスの上で少しづつ交差しほのぼのとした暖かさを紡ぎ出していく。

 この作品を読むかぎり、舞台となっている宝塚線のは私の印象では極端に人の多い幹線でなく、そうかといってほとんど人が乗ってないような超ローカル線でないのもないように感じる。

 人が多すぎて物理的隙間が乏しければ誰が何を話してるかどういう行動をとってるかなんて聞けもしないし見えもしない、それどころかこちらの方に見聞きする余裕もない。
 逆に人がいなければ当然のことながら関わり合いは極端に少なくなる。

 朝夕多少の雑踏はあるかもしれないが少し声を出せば誰かに届く、少し首を振れば車内を見渡すことが出来る。
 作品のキャンパスとなっている宝塚線の持つこのような絶妙の空間と人と人距離感こそがこの作品の重要な要素であり作品に独特の「匂い」を与える要素となっているように思う。

 長々と書いてきたが、兎にも角にも乗客一人ひとりの感情がごく自然にごくごく一般的な日常の様な感じで描かれているが、
それでいて心にどっしりと残るものがある、そういう作品だと私は読んでいて感じた次第です。

2012年7月8日

読書状況 読み終わった [2012年7月7日]
カテゴリ 純文学

 ビブリア古書堂という古本屋さんを中心として、4遍の古書にまつわるミステリーに近い話が収録されており、それぞれの疑問を店主の篠川栞子がたぐいまれなる洞察力をもって課といていくというような内容。

 それぞれの話自体にたしかにミステリアス感を感じるのだが、私が読んでて一番感じたのは、主人公の篠川栞子自体が謎深い存在であるということ。

 読み進めていくたびに、この主人公の自身のミステリアスさをより深まっていく感じで、各エピソードの話とともにそちらもかなり気になる存在になっていきいきました。

2012年10月2日

読書状況 読み終わった [2012年10月2日]
カテゴリ ミステリー

AKB48の非選抜メンバーとしての自分の位置に嘆くどころか、
その位置から自分の役割を見いだし、更には自分の生きていく道すら見いだそうとする作者の強さを感じる作品。

この作品にアイドル本レッテルは適当でない。完全な自己啓発本で有る。
人気で他のメンバー勝てなければその分を歌やダンスなどの他のもので生き残ろうとする。
この作者もそれは例外でなく、この人の極めつけがAKB内での便利屋家業だ。
AKB内のすべてのチームの歌の振り付けを覚え、メンバー負傷病欠時の代役はこの人と言われるまでになったという。

「非選抜メンバーのプロフェッショナル」とも言える立場になろうとしてるのだと思う

AKB自体が輝いていられるのも、表に立たっている選抜メンバーが選抜なりの、
また作者のような、後ろで支える(いわば裏方ともいえる)非選抜メンバーが非選抜メンバーなりの役割を果たしていればこそなのだろう。

彼女は「非選抜メンバー」のプロフェッショナルになろうとして今生きている。
もしこれから先、選抜メンバーとして選ばれることが有るならその時は「選抜のプロになろうとするだろう。

どんなポジションでも、そのポジションのプロを目指すと言うことの大切さを作者はこの本で教えてくれている。

2012年6月12日

読書状況 読み終わった [2012年6月12日]
カテゴリ エッセイ

終戦直後、ソビエトの南樺太侵攻によりそこに住む女性たちが受けた悲劇と辛酸を10人の証言者の話をもとに描いています。
テーマがテーマなだけに当時の様子はよく伝わりますが、いまいち文章が稚拙で読みづらいところがある作品です。
いきなり出てくる固有名詞に対してなんの説明も無かったりするので、
その人物と証言者がどのような関わりがあるのかがわかりにくかったりするところなどが
多数あり。

作者にもう少し文章力があればもっと訴える力のある作品になったのではないでしょうか。

2012年7月11日

読書状況 読み終わった

文章が稚拙で表現力に欠けると思いますと思います。
もう少し場面の細かな描写とか微妙な感情の動きの表現がほしかった。
「私は~した」「あなたは~だった」系の事実の羅列がのみの表現が多くその間の細かなディテールの表現に乏しいと思います。
作者は本作が処女作みたいなのである程度仕方がないのかな・・・。

2012年7月11日

読書状況 読み終わった
カテゴリ 純文学

写真はたいへん美しくて感動的だと思いますが、サブタイトルの「日本の美しい風景」という目で見ると、風景というより植物自体の美しさを切り取った写真という感じのする写真が多いので、サブタイトルとは内容が少し離れてる気がするのですが・・・。

2011年8月7日

読書状況 読み終わった
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