気味の悪い、後味なかなか引っ張る濃い小説。
最後の章が、交響曲の最終章でオーケストラ聞いているような、統合された感じ。

2024年4月28日

読書状況 読み終わった [2024年4月28日]

図書館で、ゴッホの画集を横に置きつつ読んだ。読む時には画集orスマホで絵を検索しながらがおすすめです。
読む前にゴッホについて知っていたのは、寂しい生涯を送った画家だったことくらいだったが、日本画との関係や、同時代だと思っていた印象派との違いなどがこの本でなるほどと理解することばかりだった。
原田マハさんの作品はいくつか読んだことありますが、良い作家さんですね!

描写は綺麗だし、その場の雰囲気がとてもありありと伝わってくる文章は素晴らしいと思います。
ただ、若者たちの心の動きなんて興味がなくなってしまったのは、私がだいぶその年齢を過ぎてしまったからか。。

2024年4月7日

読書状況 読み終わった [2024年4月7日]

1時間少しで読了。
さらっとした読後感で、1週間したらさっぱり忘れてしまいそう。。

2024年4月4日

読書状況 読み終わった [2024年4月4日]

中学生って怖いなーーー。ほんとにすれすれのところで数年間送るんだなと思う。みんな人をうかがって、みんな人からどう見られるか意識して。こわーー。各キャラクターの心情描写がここまでひりひりした感じで描かれてるのがすごい。

2022年9月30日

読書状況 読み終わった [2022年9月30日]

子どもが読んだので私も読んでみた。
沖縄の小学生の生活を垣間見たのだと思う。九州にお母さんが出稼ぎに行っているとのこと。珍しい方の家庭なのかもしれないが、そんな設定ということは、そういう家庭がきっとあるんだろう。東京に住んでいる私たち家族は思ったこともない話だけれど、地域格差なんだろうと思う。
内容自体はそんなこととは全然関係なしに、普通の話だった。というか読んだ直後の今だって何が語られてたか覚えていないくらいの軽い話だった。友達がどうとかの。

2022年9月29日

読書状況 読み終わった [2022年9月29日]

子どものために買った本。ただ小学生の子どもが読むには非常にきつい内容もあったが、これが戦争なんだ、こんなことは絶対にダメなことだと心から思える本だと思う。子ども向けの本かもしれないが、大人でも十分に読み応えのある本だった。
(最近、子どもが成長してきたので同じ本を同じタイミングで読めて楽しい。)

2022年9月29日

読書状況 読み終わった [2022年9月29日]

子どもが読んで面白かったというのでお勧めされ、読んだ。
中学生の登場人物がみんな個性的で、気持ちの描写も丁寧で、青春小説!って感じでとてもさっぱりすっきりした読後感。
駅伝ということで、風が強く吹いているをもう一度読みたくなった。

2022年9月28日

読書状況 読み終わった [2022年9月28日]

子どもが読んで面白かったというのでお勧めされ、読んだ。
難民がクラスにやってきたという話だが、日本でそういうことはほぼ遭遇しないので、こういう本は子どもにとって視野が広がるお話でとてもいいなと思う。
お友だちのために!という行動力が素晴らしい。うちの子どもたちにも、ここまでの行動力はなくとも信じることへの実行力を持ってほしいと思う。

2022年9月28日

読書状況 読み終わった [2022年9月28日]

ベタな話なんだけど、勧善懲悪な感じでスッキリよかった。
本当にこのプラチナタウンに出てくるような、老人を集めたまちみたいなのがあったら、本当に魅力的なんじゃないかと思う。
地方でね。自然の豊かな。地方自治体は考えないのかなー。いいと思うな。私も老後住みたいよ。

2019年8月30日

読書状況 読み終わった [2019年8月30日]

ノンフィクションですが、小説を読んでいるように面白かった。
最後に、知事に数日間連れまわされた上でのアル・シャバーブとの戦闘シーンなんて、なんて小説的な。現実なんだからすごいことだ。

著者の高野さんも結局は外国人としてアル・シャバーブに狙われていたようだし、
シリアで捕まった安田さんのように、高野さんもつかまっていたとしたら大変な国際的な問題になっていたのだろうけれども、そんな暗い部分は全然感じさせずに、なんかこの本、あっけらかんとしてるなーーとむしろ爽やかな気分。

ソマリアと言えば…アフリカ、難民、、くらいのイメージしかなくて、
そりゃもう市民はテロや略奪の危険と隣り合わせで小さくなって暮らしているものだと思っていたけど、それほど悲壮じゃなく都市の市民は携帯も持っているし、普通に仕事もしていて…みたいな面もあるのが意外だった。知らなかったということだ。
(もちろん、民兵の人とか、そうじゃない面もあるのは確かだろうが)

2019年8月1日

読書状況 読み終わった [2019年8月1日]

東日本大地震での原発避難民や、事故処理に携わった人々に対して、「え、いいの?」っていうブラックな視点で書かれている。
原発避難民は完全な被害者で(国と東京電力が加害者で)、最大限の配慮をすべき存在であるのは間違いのないことなのだろうが、この本に書かれているようなことが現実だとすると(補償を受け続け、それが事故前よりも金回りのいい生活をもたらし、仕事もろくにする必要がなくなっているとしたら)、もう補償ではなく慰謝料だ。そう考えた方がスムーズなんだと思った。
この話の著者は、ホームレスも経験して原発作業員も経験した人だといういことだ。そうでなければ、この本は書けないんだろうと思う。普通の人には触れることのできない話だ。世の中には、いろんな視点で発信する人がいた方がいい。いいか悪いか、好きか嫌いかは受け取った人が判断すればいい。
全面的に嫌な話だが、最後のさっぱり感はとても良かった。

2019年7月19日

読書状況 読み終わった [2019年7月19日]

不思議な感覚にふわっと踏み込みそうになる部分が何箇所もあった。
全てが脳の中で起こっていること。
それは、自分のことだけではなくて、自分の周りの世界中、宇宙の遠いところまでのことだって、それは自分の脳の中で起こっていること。それってどういうこと?
人類が知らない領域がある。
昔、小さな頃、自分や世界や宇宙自体が、ものすごく大きな生物の細胞の中の原子や電子の中の何かかもしれないって、おかしな想像をしていたのを思い出した。今も広がっている宇宙の向こう側に何があるのかわからないんだから、人類がまだ到達していない事実がある。
それにしても、解説を書いた内藤礼さんという人(知らなかったが、調べてみたら文章書く人じゃなくて彫刻家!!だった)の解説が、ものすごくものすごく素敵な詩だった。(形式的には詩ではないのかもしれないが、あれは詩だと私は思う。)天気のいい、気持ちのいい風がさらさらと流れてくるいい気分の時に、洗濯しなくちゃとかそろそろ時間だとか午後はあれするんだったよなとか一切考えずにいられるタイミングで、もう一度じっくり読んでみたいと思う。

2019年7月18日

読書状況 読み終わった [2019年7月18日]

「雑草は決して強いわけではない」。へぇー。これ昔から「雑草のように強く生きろ」的な体育会系のフレーズが言われてきているけど誤解なんだということだ。
雑草のすごいところは、環境への順応性が高く自分の子孫を残すために柔軟な生き方をしていること。また、突然更地になったところやニッチな場所に真っ先に芽を出す、飛び込み能力の高さ。雑草のように強く生きろではなく、雑草のように柔軟に生きろ、自分の生きていける場所を探せ、というのがこれからの時代にフィットしているな。どちらにしても雑草は見習うべきということだ。

そして、もう森林になっているところには雑草ってないんだ・・・というのも初めての気づきだった。確かにお山の杉林とかは雑草ない感じだけど、本当にそうなのかな。雑木林に雑草ってないのかな(下草は雑草じゃないのか)。

2019年7月4日

読書状況 読み終わった [2019年7月4日]

一つ、私の心に刺さった箇所がある。
「不機嫌は立派な環境汚染だ。私たちは、顔から口から態度から、ダイオキシンを撒き散らしている。笑顔でいることはただそれだけでエコである。」
というような内容だった。
確かに、、、不機嫌によって撒き散らされた有害物質は周りの人の心を蝕んだり、周りの人との関係を蝕んだり、家族が機能しなくなrったりするわ。私も不機嫌に家族に接したりしてしまうので、この言葉を意識して毎日を過ごそうと思う。
このフレーズと出会うことができたのは良かった。

なんかな、、率直な感想を素直に言ってしまうと、「みんなそんなにこの本好きなの?」という感じ。そりゃ正当な、いいことしか書いてないから、この本嫌いって言うのはなんか違うけど、え?そんなにみんな好き?
なんだかタイトルからしてそうだけど、全体的に受け身だなと思う。子どもに読ませたいかというとそうでもない。母の言うことは絶対で。。とか、そんな時代じゃないのでは。。自分で考えて自分で行動すべきでは。置かれた場所にこだわる必要あるのかな。

2019年6月19日

読書状況 読み終わった [2019年6月19日]

終戦間際の玉音放送の準備が進められている横で、陸軍の青年将校たちがクーデターを実行しようとしていたなんて全然知らなかった。昭和天皇が吹き込んだ録音盤が奪われる寸前だったとか。
いろんなタイミングや歯車で、無事に玉音放送を迎えられて、そして日本は(問題はあったかもしれないが)戦後をこのような形で歩み始めることができたわけで、それが当然のように考えていた。もしあの時の誰かの動きが少しでも違っていたら、何かのタイミングがずれていたら、玉音放送は幻に終わって、鈴木内閣は倒されて軍事政権樹立して、米英は日本がまだ抗戦するつもりでいると考えて本土決戦が始まり、みたいな最悪(最悪っていうのも相対的だが)の事態に陥っていたかもしれないと思うと、あれこれ綱渡り、危機的状況だったんだと思った。戦争終わらせるのもいろんな人の思いがあるから大変だったんだ。。
しかし、人の名前と役職名(軍の階位?)が次々出てくるので、読みにくかったといえば読みにくかった。。

2019年6月14日

読書状況 読み終わった [2019年6月14日]

わかりやすい。さすが池上さん。
世界を(結局は個人、一人一人を)動かしているのは宗教と経済なんだなと、納得。
この流れで環境問題を取り扱った「沈黙の春(レイチェル・カーソン)」が異色な感じがしたが、個人的にぞっとしたのでもっと声高に取り扱われてもいいんじゃないかと思ったが、「世界を動かした10冊」じゃなく「世界を動かしてほしい10冊」があればそっちだな。

2019年5月31日

読書状況 読み終わった [2019年5月31日]

北海道開拓の黒歴史だ。北海道の地名と位置関係がピンとこないので地図を見ながら読んだ。
札幌と旭川を結ぶ道路などの主要道路は明治時代の囚人の手によるものだと、考えたこともなかった。そこに道があるのが当然な環境で暮らしているので、開拓と一言というが、切り拓くことのどうしようもなく大きな困難があったのだと、全体からすると数ミリ程度の想像しかできていないんだと思うが、一部知ることができてよかった。
昔の懲罰の考え方もひどいものだ。囚人が人として扱われていなかった様子がよくわかった。(炭鉱?硫黄鉱山?の竪穴に、囚人を縄でぶらさげて下ろして、首ががっくりしたらそこまでガスが来ているので空気孔を作るとか?そしてぐったりしてしまった囚人はもう廃人になるとか。ひどい。しかし、つい100年前とかってそんなんだったって!)
前にこの著者の本で、黒部ダム(第1の方)を作るためにトンネルを掘り続けた人たちの話(高熱隧道だった)を読んだけど、あれは労働者と雇用者の薄気味悪い対立が最後の方に見えたけど、今回もこの本では、囚人と看守の、うすら寒いじっとりとした対立が書かれていてこわーと思った。だからっていうだけではないと思うけど、懲罰じゃなくて更生なんだな。。

2019年5月23日

読書状況 読み終わった [2019年5月23日]

情報もなく、神がかり的な精神主義で戦争に突っ込んだ&戦時中も突っ込んでいった日本がどれだけ愚かだったかということが脈々と書いてある。。確かにそうだったかもしれませんが、日本ってほんとダメなんだなとがっかりしてしまう。

2019年5月9日

読書状況 読み終わった [2019年5月9日]

日本でぬくぬく生活して、毎日なんとなく仕事に行って、だいたい満足して・・・という毎日は、決して世界では当たり前じゃないんだと気づかされる。たまにこういう本は読んだ方がいい。何か貢献できることないかなーと思うよね。。ユニセフのマンスリーサポートとかもやってるけど、ウガンダの孤児を一人引き取って育てたいわ!

2019年4月18日

読書状況 読み終わった [2019年4月18日]

2時間ドラマ的な内容でした。高齢化社会の問題を考えさせられるかと思いきやそうでもなく、結局家族の理解ない中での介護疲れと、最後は他の家族が否応にも助け合っていい感じ。みんなハッピー。というバタバタと全員がハッピーエンドになだれ込んでいくという残念な感じが残った。軽く読めるけど、読まなくてもよし。

2019年4月18日

読書状況 読み終わった [2019年4月18日]

ここ1年くらいの間、なんとなく寒いところの本をよく読む。たまたまだけど。星野道夫さんの「旅をする木」はアラスカの本だった。第二次世界大戦の時にアリューシャン列島のキスカ島から日本兵が脱出した本(あんまり寒さを感じなかったが)、北海道のトムラウシの麓での山村留学の暮らしを書いた本。今回はアリューシャン列島のアムチトカ島に漂流した日本人がロシアで10年過ごす本。アリューシャン列島からカムチャッカ、オホーツク、ヤクーツク、イルクーツク。そしてサンクトペテルブルク。日本とは全然違う広大な自然なんだろうな。やっぱりいつか行ってみたいなー。
この本も面白かった。ただの漂流民が、最終的にはエカテリーナ二世に謁見して声をかけてもらうところまで行くなんて、そんなことがありえたんだ。
しかもむちゃくちゃ待遇良くて。漂流民なんて囚人扱いだと勝手に想像していたが意外と大事に扱われていたということと、政治的に利用できる重要なコマだったんだとびっくりした。
そして、印象的だったのは、ロシアでは意外と自由に動けて、管理下に置かれていたものの外出したり人と会ったりするのも自由だった反面、日本に帰国してからの不自由さが際立っていて、ずっと帰りたかった日本に帰ってきたにも関わらず、最後に光太夫が「流刑の地にたどり着いたんだと思え」と一緒に帰国した磯吉に話していたのがとっても残念だった。。日本っぽい結末だ。こんなことならロシアにいたらよかったのに。時代だよな。。

あとは、あの時代にあんな寒いところであっち行ったりこっちいったり、しかもシベリアのオホーツクからヤクーツクからイルクーツクに1月とか2月の無茶寒くて危険な時期に移動するとかってすごいな!!なんでそんなにリスクを冒すんだろうと思うけど、そんなにリスクじゃなかったということなのかな。犬ぞりの上で起きて寝て1ヶ月??一人だけ凍傷になっちゃったりしたけどあとはみんな無事。日本人の漂流民だからそんな時期に移動させられるってわけでもなくて、ロシアの人も転勤とかでガンガンその時期に移動しているということは、きっと普通のことだったんだろうと思うが、すごい。現代でぬくぬく生きている我々から見ると、昔の人って強いんだなと思う。

2019年4月18日

読書状況 読み終わった [2019年4月18日]

Kindleで本を読むようになって、日替わりセールをのぞくようになった。そうしたら、今まで読んだことのない、普通にしてたら接することのない本を手にとるようになった。本の読み方(選び方)が変わって、選択肢が増えたので、視野が広がってとってもいい感じだ。

そうしてこの本を手に取った。なんということもない、と言っては失礼な感じがするような文化的な本だったが、まあなんということもない話だった。

2019年4月2日

読書状況 読み終わった [2019年4月2日]

終末医療の話。なんとしてでも生かそうとするお医者さんと、自分らしく死ぬことを提案するお医者さん。3人の患者さんのエピソードになっていたが、いずれのケースも無理して生きず、死ぬことが選択されていた。
なかなか難しいテーマだ。自分としては無理して生きていたくないと思うのか。でも家族だったらどうなのか。子どもだったらどうなのか、その時その時にならないとわからないと思う。
ただし、私の今の気持ちとしては、無理に生きていたいとは思わない。
ちょうど、福生の病院で透析中止を提案して何人かの患者さんが亡くなって、倫理委員会にかけられてなかったとか問題だと言ってニュースになっているが、福生の病院の責任者(?)が、
「透析中止の選択肢を示さないことこそ、倫理的に問題だ」というような話をしていたというのを読んだ。
確かに、その通りだと思う。選択肢を示した上で、自分で選ぶべきだ。
自分がどう死ぬかを自分で決められずにだた医療によって生かされているだけなのは(今だから言えるのかもしれないけど)いやだ。

ただ、自殺してはいけない、という。でも、治療を受けない選択をすることは、つまり自分で死を選ぶということだけど。。それって自殺なの?

2019年4月2日

読書状況 読み終わった [2019年4月2日]
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