自己陶酔、耽美主義、純文学狙い…
文章の表現(美しさ)にひたすら酔っている感じ。
薄い内容の会話、まったく哲学がないですね。
2017年7月5日
- その日のまえに (文春文庫 し 38-7)
- 重松清
- 文藝春秋 / 2008年9月3日発売
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絶望感が強く常に感傷的で、まるで哲学がないです。人生は長さで決まるのではなく、生まれてきた目的を探求しどう生きるかが大切だと思いますので、私にはこの物語で感動するシーンはありませんでした…
「妻の早過ぎた一生の先を、他人の家族にエネルギーを分けるくらいなら、わが息子たちにその力を与えるだろう」といったような一節には辟易しました。
2017年6月22日
- 冤罪者 (文春文庫 お 26-1)
- 折原一
- 文藝春秋 / 2000年11月10日発売
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ストーリーやトリックはとても面白かったのですが、とにかく性描写や登場人物がことごとく気持ち悪いです。
主人公も全然善い人じゃないし、「冤罪者」に至っては、結局極悪犯罪者でしたしね…
2017年3月17日
- フェイク (角川文庫)
- 楡周平
- KADOKAWA / 2006年8月25日発売
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善人がひとりも登場しない作品です。
詐欺や企業恐喝(これは復讐)を企ててしまうのですが、どうしてもずっと摩耶さんを応援している私…
反対に恩知らずで愛嬌の欠片もないさくらさん、嫌いです。酷すぎませんか?
主人公がこの女性と最後まで縁を切らなかったのが、後味悪かったです。
とはいえストーリー展開は面白く、エンディングもポジティヴで、読後感も爽快でした。
2017年1月5日
- 13階段 (講談社文庫)
- 高野和明
- 講談社 / 2004年8月10日発売
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ストーリーの展開は面白かったのですが、読後感が悪かったです。私はやはり希望を持つことができる結末が好きなようです。
献身的で正義感の強い南郷さんの奮闘の顚末と、友里さんが遭ってしまった被害とその後の人生が、あまりにも悲し過ぎます…
唯一、樹原さんの冤罪を晴らすことができたのだけがよかったです。
2016年11月23日
- マスカレード・ホテル (集英社文庫)
- 東野圭吾
- 集英社 / 2014年7月18日発売
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とても面白かったです。
とにかく尚美さんが素敵過ぎます!正義感に溢れ、知的聡明で情熱的。同じ女性として憧れますね。目指すべき信念です。
あと能勢さんみたいに穏やかで謙虚で尖っていないのに、敏腕で洞察力のある人も素敵ですね。
4つの事件の関連性(じつは…ですが)も、ストーリーとしてよく考えられていると思います。
ネガティヴな作品が多い東野さんですが、私はこういう前向きな終わり方をする作品のほうが好きです。
2016年11月18日
- 手紙 (文春文庫 ひ 13-6)
- 東野圭吾
- 文藝春秋 / 2006年10月6日発売
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私には泣ける作品ではありませんでした…
東野さんの作品だと、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』のようなポジティヴなストーリーのほうが、私は感動します。
犯罪心理を思いとどまらせるための内容といったところでしょうか…?
本作の登場人物の中では、由実子さんと寺尾さんの信念が素晴らしいです。
2016年11月4日
- 最終退行 (小学館文庫 い 7-1)
- 池井戸潤
- 小学館 / 2007年5月10日発売
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みなさんのおっしゃる通り、『半沢直樹シリーズ』のような悪を裁くストーリー展開と構成でおもしろかったのですが、そもそも主人公が若い女性行員と不倫関係にあること自体が悪事ですので、この主人公がいくら正義を貫こうとしても、感情移入できませんでした…
このストーリーの人物設定で、わざわざ不倫関係にする必要あるのでしょうか?息子さんも気の毒です…
2016年8月20日
- BT’63(下) (講談社文庫)
- 池井戸潤
- 講談社 / 2006年6月15日発売
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可奈子ちゃんが現在、鏡子さんの唯一つの遺志というか願いの通り幸せに生きていることが、とても感動的でした。
それは鏡子さんと、鏡子さんに対する史郎さんの想い、愛情、献身、信念、努力…それらすべてが生んだ結果とも言えます。
せつない気持ちになるシーンも多いですが、琢磨さんの希望的な未来も含め、温かく、人間愛に溢れた、とてもポジティヴな物語だと思います。
大好きな作品です。
2016年7月17日
- 新装版 銀行総務特命 (講談社文庫)
- 池井戸潤
- 講談社 / 2011年11月15日発売
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『不祥事』の花咲さんは前向きでドライ(私の大好きなタイプ!)、それに比べると唐木さんはクールなんだけど少しウェットな(辛気臭い)印象ですが、おふたりとも知的で情熱的で正義感が強く、好感が持てます。
指宿さんもストイックで素敵です。
2016年7月18日