- アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
- フィリップ・K・ディック
- 早川書房 / 1977年3月1日発売
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2023年11月29日
- フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
- サイモン・シン
- 新潮社 / 2006年5月30日発売
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フェルマーの最終定理にまつわる数学者たちの歴史の面白さを、専門的な数学の理解をせずとも肌で感じさせてくれる本です。
大志を抱いた多くの数学者たちが人生をかけて挑み、世界全体がフェルマーの最終定理の証明へと一歩一歩進んでいくのがありありと見えて非常に興奮しました。
数学の知識は不要なので、どなたでも簡単に読むことができます。専門用語もでてきますが、「何かそういう概念があるんだなー」程度の受け止め方で全然構いません。(本もそこの正確な理解は求めていませんし、理解しようと思うなら何年も数学を勉強しなければなりません。)
2023年11月24日
- 「かわいい」のちから 実験で探るその心理 (DOJIN選書)
- 入戸野宏
- 化学同人 / 2019年6月1日発売
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- 上馬キリスト教会ツイッター部の キリスト教って、何なんだ? 本格的すぎる入門書には尻込みしてしまう人のための超入門書
- MARO
- ダイヤモンド社 / 2020年7月30日発売
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最近文学作品をいろいろ漁っていると、どうしても宗教が絡んでくる文に出会うことがあり、ちょっとでも宗教的な感情に近づけないかなと思い読みました。
全体的に「超入門書」と自称するに相応しい、ゆるい書き方をしていて、宗教とはほど遠いと感じている自分でもすらすらと読めました。それと同時に、それとなく感じていた偏見というのも結構取れて、よりニュートラルな目線で宗教を考えられるようになった気がします。
後半の聖書の紹介は、まだ読めていないので、ゆっくり読んでいけたらと思います。
2023年11月24日
- ビジュアル リーマン予想入門 ~グラフで解き明かす素数とゼータ関数の関係
- 木内敬
- 技術評論社 / 2020年7月17日発売
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タイトル通り、沢山のビジュアルでリーマン予想、そしてそれに必要な複素関数論の世界にわかりやすく誘ってくれます。
数学の論理の流れを厳密に追うことに執着せず、カラフルなイラストとともに、直感的な理解を提供してくれるため、数学に疎い人でも何となくリーマン予想の主張に触れることができます。
高校レベルの数学に慣れており、大学の解析学をほんのちょこっと学んだくらいの方なら気軽に楽しめる、易しい本です。
2023年11月16日
- 『注文の多い料理店』序
- 宮沢賢治
- 2012年10月4日発売
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話の内容は生きている間で何らかのタイミングで知っていましたが、こうして改めて読むと、「こんなに躍動感あったっけ」と思わせるほど生き生きとした文章で、読んでいて楽しかったです。
2023年11月16日
- 数学ガール/ゲーデルの不完全性定理
- 結城浩
- SBクリエイティブ / 2009年10月23日発売
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数理論理学の大きな定理「ゲーデルの不完全性定理」をゴールに、数学の論理式や公理の考え方について、アニメチックな設定のキャラの会話を通して学べる一冊。
高校レベルの集合から丁寧に説明され、集合の濃度や、極限(ε-δ論法まで触れている)の考え方を学びつつ、さらに数理論理学の入り口としての役割も担ってくれます。
特に意味論と構文論の違いについては、当時論理学を学び始めた自分にとって、認識の甘さを正してくれたので非常に感謝しています。
次のようなトピックについて気になる人は、手に取ってみるといいと思います。
・0.999...=1って?
・「偶数の数」=「自然数の数」ってほんと?
・極限の厳密な定義って?
・数学における「論理」って何?
ただ、一つ難点をあげるならば、後半のゲーデルの不完全性定理の説明だけ急にアクセルべた踏みしたかのように難しく、そして高速になります。初学者の方は後半の部分はちんぷんかんぷんで問題ないです。私は理解出来ませんでした。
2023年11月16日
- 無限論の教室 (講談社現代新書)
- 野矢茂樹
- 講談社 / 1998年9月18日発売
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高校数学の微分積分で初めて出会う無限に対し、主に哲学的なアプローチで考えていく作品。
全体が学生と先生の対話という体で構成されているので、サクサクと読み進めることができます。
自分はこの作品を読んで無限や論理というものにより興味をもち、より専門的な本を読んでみようと思えるモチベーションになりました。
読むのに必要な数学レベル:
小中学生レベルの数学用語, 高校数学の集合の基本
2023年11月16日
- 止まりだしたら走らない
- 品田遊
- リトル・モア / 2015年7月8日発売
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中央線の各駅を舞台にした小話と、電車に揺られながら他愛ない話をしつつある目的地へ向かう二人の学生の話が収録されています。
普段電車に乗るときも、向いに座る人や横に立っている人は何かしら思考を巡らせている。そんな思考を少しのぞき見しちゃうような、今度電車に乗ったとき、人間観察、いや、妄想がしたくなっちゃう作品でした。
2023年11月16日
- 脳の意識 機械の意識 - 脳神経科学の挑戦 (中公新書)
- 渡辺正峰
- 中央公論新社 / 2017年11月18日発売
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脳科学、詳しく言うと、その中でも「意識」の研究にフォーカスを当てた本。
脳の働きは電気信号で、視覚は、聴覚はどのように処理されて、といったようなことは少しずつ明らかになる現代ですが、その中でも未だ謎に包まれている「意識」。見えることではなく、「見えた」というこの感覚。これはどこからくるのか。
「意識」という神秘的で主観的な現象に立ち向かう難しさと面白さをたっぷり味わうことができました。
生物は中学生レベルの理科までしか勉強していませんでしたが、生物の知識には困ることなく読み進めることができました。
2023年11月16日
2023年10月5日
坂口安吾による、歴史や戦後の日本を観察しつつ述べられる人生論。論理構成がすっきりしており、言葉は難しいものの簡単に読み進めることができました。
坂口安吾自身の感情や、政治の歴史、そして目の前に広がる戦後の日本の人々にみられた共通点から、坂口安吾が見出した「堕落」。その考えが、新鮮ながらもスッと頭に入ってきました。
自分の生き方を少し振り返ってみようと思えた作品です。
2023年10月5日