ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042955054

感想・レビュー・書評

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  • 上・中・下の三部作。
    閉館後の静寂なルーブル美術館で、館長であるソニエールが殺された。その殺人は、ソニエールの背景にある秘密結社の存在やその立場、団体が何世紀にも掛けて守り続けてきた“ある秘密”の存在を揺り動かす危機だった。
    ソニエールは死の間際、“ある秘密”を伝達するべく巧妙な暗号を残す。それらは高名な象徴学者ラングドン、そして被害者の孫娘で著名な暗号解読者でもあるソフィーに託された。彼らは警察に容疑者として手配されながら、少しずつ秘密の真相に近付いていく。

    キリスト教の派閥を中心に、宗教的な意味合いを持つ有名な美術作品を絡めながら、史実に沿ってストーリーは展開する。巻頭には本編で登場するレオナルド・ダ・ヴィンチやジャン・コクトーなどの美術作品が掲載されているため、本編と絵を見比べながら読み進められる。
    秘密結社の存在や“ある秘密”の真相について、登場人物のそれぞれの専門知識を活かし、一つ一つ解き明かしていく。何世紀にも人の手を渡り、何重にも守られた謎が、少しずつ紐解かれていく展開に、ミステリとしても先が気になり一気読み。
    この本を読むと派生して、ルネサンス期の歴史や著名な人物の生い立ちなど様々な知識を吸収したくなり良い刺激を受けた。

    激しく余談ですが、映画のポスターを昔見ていたせいか脳内映像でラングドンはすっかりトム・ハンクス。でもヒロイン役のソフィーはオドレイ・トトゥではなく、キャサリン・ゼタ=ジョーンズにしていました。

  • 引っ越してから通勤時間が短くなり、読書時間がかなり減ったので時間がかかった。やっと読んだー!

    ベッタベタのカトリックの教えと、教科書で習う表面的な世界史しか知らんから、それが覆るのが興味深かった。やっぱりイエス様ってただの宗教家のおっさんだったのだろうか…?神の子って何となく信じていたけど、大人になって宗教の変なニュースを見ると、イエス様もあんまり変わらんのやないか…と思うようになった。いや、イエスは犯罪はしてないけど!今の日本にいたら、普通に胡散臭いよね。福音書見たら笑っちゃうやつや。え、水がブドウ酒に?傷治した?はっきり言っておく??笑

    それで世界中に信者がいるんだから、すっごいよね!宗教目線でないキリスト教の話、本を探してみよう。

    謎解きや推理が苦手なのであまりこういうの読まないけど、なかなか面白かった。友達に本を借りると、自分で読まないジャンルにも挑戦できるからいいね。

    さて、娯楽本でないの読みたい波が来たから、図書館行こう。

  • 聖杯をめぐる謎解きの物語。
    宗教が絡んだフィクションが好きな人にオススメ。

  • ともすれば回収しきれない題材かと思うのですが
    最後までうまくまとめたなあという感じです

    スピード感エンターテイメント性ともに良!
    少々ダレる感じもあったんですが、そこに
    シラスが加わることによって重厚性とアクセントが
    加わります

    読み終わって心がじんわりするような、とか
    これは近年読んだ中でもヒットだな、とかいう
    感想はないんですが、面白かったか面白くなかったか
    でいうと間違いなく面白かった一冊

  • 上中巻を読んでいる最中にも感じたのですが、下巻を読んで改めて確信に至りました。
    ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く主人公はロバート・ラングドンかもしれませんが、彼以上の存在感を持っていたのは、脇役である筈のシラス修道僧だったように思います。

    着実に暗号を解いていくラングドン一行の知的探求がもちろん物語のメインテーマですし、最後の最後で明らかになる聖杯の在り処もインパクトのある明示方法で、とても読みごたえがあります。シリーズの他作品も是非読みたいと思います。

    ですが、どんな謎解きより、どんな名シーンよりも、シラス修道僧のひた向きな「赦し」を希求する姿に、ただただ胸が詰まりました。
    私自身は無宗教だし無神論者な人間ではありますが、至高の存在を一心に追い求める人の姿は気高く尊いものだなあと畏敬の念を素直に感じます。
    シラスはカトリックの原初のあり方を追求するあまりバチカンからも疎まれる組織に所属しており、彼が犯した罪については贖罪の余地はないものだとは思いますし、そこまで人間を思い詰めさせる宗教って恐ろしいとも感じますが、そこまで人間の想いを頑ななまでに純化させる宗教って強いなとも感じたのでした。…語彙の貧困さが際立つな、いつも以上に…←


    えーと、ラングドンとソフィのラブ展開は要らなかったです←


    暗号を解いたラングドン一向は、一路イギリスへ飛ぶ。彼らを追ってフランス司法警察とオプス・デイもイギリスへと集結し、やがて彼らの道は錯綜し、ダヴィンチが彼の作品の中に遺した驚愕のメッセージの全貌が明らかになる!

  • なんか、天使と悪魔に比べると緊張感は少ない気がする。
    中巻、下巻になるにつれて
    「あれ、この人たちなにしてるんだっけ
     なんで逃げてるんだっけ」って思っちゃった笑

    スピード感がないというか…(-_-)

    でも、全体的には面白かった!
    あとミスター・ラングドンは惚れっぽい人なのかな笑
    天使と悪魔ではヴィットリアと恋したのに
    もうソフィーと恋しちゃってるもんね笑笑


    まこれは個人的に思っただけ(^p^)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「スピード感がないというか…(-_-)」
      物語の舞台が広がり、出てくる人も増えたからかもヨ。
      「惚れっぽい人なのかな笑」
      んーーーそれは作者...
      「スピード感がないというか…(-_-)」
      物語の舞台が広がり、出てくる人も増えたからかもヨ。
      「惚れっぽい人なのかな笑」
      んーーーそれは作者の願望が反映されてるんじゃない?
      2013/07/31
    • 夏実さん
      そうなのかもしれないですね〜笑
      作者の願望か〜。素敵ですね笑
      そうなのかもしれないですね〜笑
      作者の願望か〜。素敵ですね笑
      2013/08/06
  • キリスト教の変遷を勉強したくなりました。

  • 真実とキリストの史実に基づいたノンフィクション小説。話の展開や疾走感が心地よく面白かった。最後の結末には清々しささえ感じる清涼感にも包まれる読後感であった。

  • 2024.03.09 図書館

    借りるものがなくて有名だからテキトーに選んだけど、
    すごく楽しめた!

    フィクションじゃなくて歴史的ノンフィクションを盛り込んでミステリー調にしてた。
    Wikipediaを読んでいるようで勉強になった!

    とはいえ、これが真実というわけでもなく
    説あり、な話?

    私はなんだか説得されてしまったので、
    本書の話が事実だったら面白いなーと思う!

    ロマンのある話だった!

  • これはフィクションですが、個人的に好きなどんでん返しミステリーだったので、面白かったです。
    ただ、主人公とソフィの恋愛要素だけは蛇足感があり、特にいらなかったかなと思いました。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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