さよならもいわずに (ビームコミックス)

著者 :
  • エンターブレイン
3.49
  • (78)
  • (142)
  • (137)
  • (58)
  • (15)
本棚登録 : 1309
感想 : 183
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047266025

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 友人から借りて。

    重い。自分好みの作品ではなかった。
    自分を見てるようで、怖くなるのかもしれない。

  • 花田氏の勧めているものを目にとまって読んだけど、、、。残念だ。

  • 前、読んだ漫画を
    もう一度、読み直してみる巻 Vol.11


    何度読んでも「リアル」だな。。。そして心の中で泣きました。

  • 押し寄せる、孤独感と喪失感。

  • ある日突然妻に先立たれてしまった漫画家のノンフィクション。作者自身の自己治療的な意味合いが強い作品。雰囲気は重く読んでいて辛くなるが、作者の思いは伝わってくる。

  • とてつもなく重い。ただ、小説には出来ないマンガだからこその表現がこの作品にはある。特に妻帯者は一度読んでおくべきかも。

  • ブックオフで買って反省したマンガ1位(しかも108円…。だいたいどの店舗でも108円で売ってるし…)。

  • 鬱病と喘息で療養中だった愛妻が心筋梗塞でうつ伏せに倒れたために窒息による突然死。幸せな家族を突然襲った不幸の中で、葬儀や事務的なことをこなす悲しみの日々と新しい幸せの私小説漫画。お勧めと紹介されてたので読んだ。
    個人的好みでは、もっと客観視できるようになってから描いた方がいい作品だと思った。突然死の怖さや準備のない死の受け入れがたい悲しみとつらさは伝わった。

  • 残されたものの悲しみよと言うか半端無い喪失感がただただ残る。
    今は支えてくれる人がいるみたいですが当時はよくこれ書いたなって思います。
    これを読んで号泣するとかそういう事はあまりないと思うのですが、それなりに覚悟はして読んだ方が良いと思います。

  • 古本屋で見かけて本日読了、上野顕太郎作品を読むのはこの作品が初めてです。この作品以外殆どギャグ漫画をお描きになっているということなので、後になって入りとしてはどうかなと考えこんだのですけれどね。

    ズシッ、と。
    大変、読みながら、ズシッ、と迫り来るものがある作品です。
    重たいです。
    ただ最後まで読むと、重たいだけでない、非常に胸に迫る感動さえ覚えるような、そんな作品でもあります。
    誰にでも読める作品ではないですが、読めようが読めまいが、面白かろうがつまらなかろうが、人生で一度は味わってほしい優れた作品だと私は思います。

    最愛の人、キホさんの死を承けた作者である顕太郎氏自身の心象風景が、その時感じ悩んだ心の苦しみ、「キホのいない日常」が齎した痛みが、非常に克明に描かれています。
    私自身、妻を喪うどころか未婚ですらあるのですが、妙に共感するところがありました。大切な人がもし……と思うと、私もこうなるだろうな、と本当に素直に感じ入ってしまう。この漫画を読みながら、ふと私の祖父が死んだ時のことを思い出したからかもしれません。また、僧侶として様々な形で死の現場に立ち会い、死という現実に向き合う機会が多いということもあるかもしれません。描写が非常に胸に迫ってくるんですね。愛する人を喪った一人の男性の、一つのリアルが確かにここに描かれているように、私には感じられるのです。

    ”つらい状況の表現に「胸が張り裂ける」「胸の痛み」等があるが
    比喩ではないことを身を以て知った”

    こういう言葉というのは、本当に愛していた人を喪った人、逆に言えば喪った相手を本当の意味で愛していた人だからこそ出てくるものでしょう。

    「あの時気づいていれば」「あの時ああしていれば」という罪悪感。何気ない日常、何気なく道ですれ違う人に対して、「何故あなたではなく………」と、他でもないキホさんが死んでしまった現実の理不尽さに歎いてしまう心境。キホさんがいないベッドで過ごす耐え難い孤独感。日々心が闇でぽっかり空洞化していく感覚……
    本当に、つらかったろうと思います。
    そして、そういう状況でも漫画を描いていたというから、私はそれだけでもとても強い、立派な人だなと、そういう思いが湧いてなりません。
    いい作品を読まさせていただきました。合掌。

全183件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

心底しょうもないネタをあらゆる技法を駆使し圧倒的なクオリティで描く、非経済的なギャグ漫画家。1983年「週刊少年チャンピオン」からデビュー。以後各誌で『朝日のようにさわやかに』『帽子男は眠れない』『ひまあり』『五万節』などを発表。2011年『さよならもいわずに』が文化庁メディア芸術祭で推薦作品に選出。1998年から「月刊コミックビーム」で『夜は千の眼を持つ』を連載中。近著に『ギャグにもほどがある』『いちマルはち』『暇なマンガ家が「マンガの描き方本」を読んで考えた「俺がベストセラーを出せない理由」 』など。

「2016年 『夜の眼は千でございます 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上野顕太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×