さよならもいわずに (ビームコミックス)

著者 :
  • エンターブレイン
3.49
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047266025

感想・レビュー・書評

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  • 刺さる。
    怖い。ホラー的な演出だけでなく、語り手の執念が恐い。
    作中では語られなかった、家族でいる以上孕まざるをえない愛憎が、想像できることが、恐い。

  • 作者自身のドキュメンタリーマンガ。
    最愛の妻を亡くした、喪の作業としての作品。
    多くの賞にノミネートされた本作であるが、これを書籍化する意味が、わたしにはわからなかった。
    好評価も多くついた作品であるがゆえ、多くの人間の心を打ったことは事実だと思う。

    辛い、絶望、そういったストレートな言葉が散りばめられ、かえってわたしには何も伝わってこなかった。
    描写表現も、わたしには別の意味でつらかった。

    自分のためだけに描いた漫画じゃないか、と思わずにはいられない。
    けれど、重複するが、世間の評価は高いようだ。

    結果、万人受けする芸術はないということか。

  • 好きと形容するには少しずれている気がする。うまくいえないけど力のある漫画だとおもいました。また忘れた頃に読みたい。でも体力ある時じゃないと再読できない。

  • いつか読み返したくなる日がくるんだろう

  • 娘と前妻キホとの日常、突然の死、見送り、喪失感の1年。

    突然の死がもたらす衝撃の大きさ。言葉とは違う表現、社会にとっての財産。事前体験、追体験として。

  • いつか身近な人が亡くなってしまう時の為に。

    大好きだった人が突然亡くなってしまい、ただただ絶望する。という気持ちが幾通りにも表現されていて、「ああ…こんな気持ちになるのか…」と思った。

    書き手の「ほら!ここ!ここで泣け!」みたいな押しつけがましい波もなく、なんとなく実用書のような淡々とした側面もあって不思議な雰囲気の本。

  • 最愛の妻を亡くした漫画家の何とも言えない悲しみ。34歳で亡くなるなんて、そりゃ予想もしてないよね…。

    後を追ってしまいかねない程の絶望と喪失感。

  • 全1巻

  • なんだろう。
    年末には死にたくなるような何かがあるのか?
    死なれる方にとってはすっごいめいわく!はぁ…。

    自殺じゃなかったとは意外だ。読む前までこの漫画は自殺がテーマだとなぜか思い込んでいた。
    生きることを恐れている人の血管は詰まりやすかったりするのかもね。

    死者の思い出は、生きているうちに何を消費したかになってしまった。

    伊藤左千夫 奈々子

  • 「ああ、誰かが、俺を狙撃してくれないもんだろうな」「誰かが自分たちを盗撮していてくれなかったろうか」

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著者プロフィール

心底しょうもないネタをあらゆる技法を駆使し圧倒的なクオリティで描く、非経済的なギャグ漫画家。1983年「週刊少年チャンピオン」からデビュー。以後各誌で『朝日のようにさわやかに』『帽子男は眠れない』『ひまあり』『五万節』などを発表。2011年『さよならもいわずに』が文化庁メディア芸術祭で推薦作品に選出。1998年から「月刊コミックビーム」で『夜は千の眼を持つ』を連載中。近著に『ギャグにもほどがある』『いちマルはち』『暇なマンガ家が「マンガの描き方本」を読んで考えた「俺がベストセラーを出せない理由」 』など。

「2016年 『夜の眼は千でございます 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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