窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061832527

感想・レビュー・書評

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  • 教えるとは。教えられるとは。
    学ぶとは。学ばされるとは。
    ありのままとは。
    生きていくとは。

    そんな多くのことがいっぺんに頭の中に入ってきました。

    もっと早くこの本に出会っていたら、私はもう少し違っていただろう。だけど、偶然は必然か、この本に出会ったのはその日で。過去の自分に読ませることはできない。

    今の自分に必要だったのだと言い聞かせました。


    この本に出会っておくのに早いに越したことはないと私は思います。けれど、人生をいくつか進んでから読んだとしても、それはそれで、確実に”何か”を得る作品だとも思います。

  • 買って、時々読み返すべし。

  • 素直に面白かった。

  • 小林宗作先生がすばらしい。トットちゃんの母親も。
    トットちゃんのまわりにいる大人は、いつも子供たちの味方で、こういう環境にいたら、自分のことを認めたりできるし、すごしやすいんじゃないだろうか。こんな大人になりたいな。

  • 素直に面白い。戦争時代だから最後はもの悲しいものがあるけれど。ああいった小学校で過ごすことが出来たなら今と何か違っていただろうかと夢見てしまう。先生が生きていたならもっと話が聞けただろうに、それだけが勿体なく残念に感じられる。

  • こんなに大らかに子育てできたらいいなぁ。

  • あとがきが1981年になってるから、もう30年以上も前に出版された本。"トットちゃん"こと黒柳徹子が幼少期に過ごしたトモエ学園での具体的なエピソードが、この本にはたくさん詰まっている。トットちゃんの両親も、犬のロッキーも、トモエ学園の友だちたちも、そしてもちろん校長先生も、とにかく多くの人がトットちゃんに愛情を注いでくれて、そしてそんな愛情に包まれていたからこそ、トットちゃんもまたよりいっそう他の人に優しくなれたんだろう。
    トモエ学園の校長先生である小林宗作先生は、どの子どもたちにも「自信」を持たせてくれた。「本当は、いい子なんだよ」という先生の言葉が自分を支えてくれたと、トットちゃんは後に振り返っているが、「この人は自分のことを思ってくれている」「自分のことを肯定してくれている」そういう絶対的な安心感があるからこそ子どもたちはいろんなことに挑戦できるようになるんじゃないだろうか。だって、一人ぼっちで味方が誰もいないって分かっていたら、怖くて何もできないだろう?

  • 「どんな子も、生まれたときには、いい性質をもっている。それが大きくなる間に、いろいろな、まわりの環境とか、大人たちの影響で、スポイルされてしまう。だから、早く、この『いい性質』をみつけて、それをのばしていき、個性ある人間にしていこう」

    トットちゃんが学んだのは電車の教室。
    それに、優しい先生。

    戦争がはじまろうとしているときにこんな素晴らしい教育者がいたことに感銘しました。

    また、本書にちりばめられている岩崎ちひろさんの絵が生き生きとしていて本当に素晴らしいです。

  • エッセイはあまり読んだことがなかったので、読んでみようと購入した一冊。
    黒柳徹子さんが通っていた小学校(途中で戦争が始まってしまうので、疎開するまで)、トモエ学園での出来事を綴った一冊です。トモエ学園の校長先生である小林先生の子供たちを思いやる心と、コンプレックスを取り除くための心配りや仕組み、個性や強みを引き出し開放的な環境の中で育てるその教育方針に感銘を受けました。今の黒柳さんのユニセフ親善大使としての活動の基本的な精神・考え方もトモエ学園時代の影響が大きいのだと思います。この本は、学校の先生や、会社で部下を持つ人たちにとっても、気づきを得られるいい本だと思います。
    また、作中に出てくるトットちゃんがとても天真爛漫で好奇心旺盛でかわいいですね。読んでいて微笑ましいというか、癒されました。

  • (1984.05.25読了)(1984.04.27購入)
    (「BOOK」データベースより)
    「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」小林先生のこの言葉は、トットちゃんの心の中に、大いなる自信をあたえてくれました―。トモエ学園の、子どもたちの心をつかんだユニークな教育の実際と、そこに学ぶ子どもたちのすがたをえがいた感動の名作「窓ぎわのトットちゃん」を子どもたち自身におくります。小学中級から。

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著者プロフィール

女優・ユニセフ親善大使。東京都生まれ。自伝的著書『窓ぎわのトットちゃん』でも描かれたトモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業、NHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として、現在にいたるまで大活躍している。『窓ぎわのトットちゃん』(1981年)は、800万部というベストセラーの日本記録を達成し、全世界で2500万部を売り上げている。アジア初のユニセフ(国連児童基金)親善大使として、長年にわたりアフリカ、アジアなどを各国を訪問、めぐまれない子どもたちのことを知ってもらうための活動に力を入れている。

「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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