藁の楯 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 310
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758468

感想・レビュー・書評

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  • 実写版の予告をみてから。

    一度読み始めると、ジェットコースターのように最後まで運んでいく作品だと思いました。
    あまりにも流れが早いため、一人一人を詳しく知らないまま、退場してしまう人もいました。

    ヒューマンドラマテイストというよりは、短編映画を観るような感覚で読み。
    ライトなエンタメと捉えたほうが、より面白く感じたのかもしれません。

  • とりあえず、生死は微妙として、目的は達成できた最後。銘苅さんの苦悩、葛藤は読んでいてこちらも胸が痛くなった。理不尽に死んでいく人達。一番悪いのは清丸だけど、十億と言い出した蜷川にも相当な罪がある。身内に何かあった時の心情としては理解できてしまうけれど・・・。読んでいて楽しい内容ではないけれど、一気読みでした。

  • 二人の少女を惨殺した殺人鬼の命に十億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた五人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか?警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。

  • 福岡から東京へ。凶悪犯を移送せよ。それが5人の警察官に課せら
    れた命令だ。

    この凶悪犯によって、ふたりの少女が惨殺されている。そのうちの
    ひとりの少女の祖父が大富豪だったことから、凶悪犯の命には懸賞金
    が懸けられた。

    殺してくれた人には10億円。

    次々と現れる懸賞ハンターたちと闘いながら、警察官たちは自身が
    「人間の楯」となり福岡から東京へと向かうというお話だ。

    読んでいる途中で気がついたのが、こんな話の洋画があったよな。
    「SWAT」だったっけ?

    犯人護送の途中で、「もしや、このなかにも警察官ながら懸賞金を
    狙っている者がいるのでは?」と疑心暗鬼になってく過程などの
    心理描写は面白い。

    しかしながら、似たような描写の繰り返しには少々うんざり。
    ストーリーにスピード感はあるが、全体的に劇画的な仕上がりだ。
    そして、ラストに来ていきなりの失速。「え?これで終わり??」
    という消化不良は否めない。

    そもそも、設定に無理があるものなぁ。いくら大富豪だからって、
    新聞に「10億円で殺して下さい」なんて広告は出せないでしょ、
    日本じゃ。いくら日本のメディアが堕落しててもさ。

    暇つぶしで読むにはいいけど、ミステリーやハードボイルドを
    読みなれている人には物足りないかも。

    • マーブルさん
      マーブルです。
      私もあまり使いこなせてません。
      自分のレビューも見つからない。
      マーブルです。
      私もあまり使いこなせてません。
      自分のレビューも見つからない。
      2017/08/18
    • sasha89さん
      ランビアンさん
      読書記録になりそうなサイトに軒並み登録してますが、ブクレポはこじんまりとしていて一番使い勝手がよかったです。
      ランビアンさん
      読書記録になりそうなサイトに軒並み登録してますが、ブクレポはこじんまりとしていて一番使い勝手がよかったです。
      2017/08/19
    • sasha89さん
      マーブルさん
      ここは少々使いにくいんですよね。
      「本が好き!」や「シミルボン」の方が新着レビューや自分のレビューが見やすいかもしれません...
      マーブルさん
      ここは少々使いにくいんですよね。
      「本が好き!」や「シミルボン」の方が新着レビューや自分のレビューが見やすいかもしれません。
      2017/08/19
  • 映画を先に見てしまってから長らく積読本になっておりましたが、こんなに面白いなら早く読んどきゃよかった。

  • 逮捕された凶悪犯を博多から東京まで護送するSPの話。
    しかし、その凶悪犯を殺したら10億円という新聞広告が掲載され、金に目がくらんだ民間人だけでなく、警護する警官や機動隊までもが襲いかかる。凶悪犯を守るためなら襲ってくる人を殺しても良いと上からは言われるが、まだ罪を犯してない人の命を奪ってまでこの凶悪犯を守り続ける意味はあるのかという葛藤に悩まされる。そして、最も信頼できるはずの護送チームからも裏切り者が出る。
    設定はとてもおもしろい。そして状況がただ困難なだけでなく職務と感情の葛藤が乗っかり、読んでいる側も自分だったらどうするかと考えさせられる。

  • 面白かった

  • 深い内容がある訳でもないですが、展開がスピーディーで、どんどん読み進められるナリ。
    ストーリー的には深くないけど、キャラクタの心理や感情など、テーマとしては重いので、読み応えはあるナリ。

  • 映画化で興味を持ち読むが、松嶋奈々子の演技が今一つ。原作では女性ではなく、キャスティングミス。

  • 清丸がものすごく不愉快。
    清丸をかばって次々と仲間が死んでくのに悶々としつつも、でも先が気になって一気読みしてしまった。

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著者プロフィール

1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。同書はハリウッドでのリメイクも発表されている。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』『不愉快犯』『嘘ですけど、なにか?』『ドッグレース』『飛べないカラス』『小麦の法廷』がある。

「2022年 『バッド・コップ・スクワッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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