AIの衝撃 人工知能は人類の敵か (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883078

感想・レビュー・書評

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  • 非常に面白い本であった。特に最後の場面で人間が既に攻略された将棋を指しており、それをAIに不思議がられるというシーンが印象的だった。AIからすれば馬鹿にされてしまう将棋や囲碁を指し楽しんでいる人間が自分たちより頭の良い存在を生み出しという強烈なメッセージは未来の人間の姿を現しているのではないかと思った。そして人類が今抱えている問題を解決するためにはAIとロボティックスの流れは止められないとやはり感じた

  • なかなか読み応えがあったし、最近のAIにまつわることが網羅されていて、短時間でキャッチアップするには良かった。あと何冊かAI関連は読みたい。

  • AIが人間の仕事にどのように影響を与えるか不安及び興味を持ち購読。
    確かにAIに取って代わる職業があるのは現実的に不可避であるが、各IT企業が考えるようにAIにより、本来の人間がすべき仕事を把握するには良いチャンスであることも納得できる。また、単にAIの到来に不安を感じていたが、産業革命にあったように、当時も機械によって仕事を奪われたものが数多くいたことを考えると、AIの到来の歴史の中では当然起こりうる現象なのだと考えるようになった。
    また、スティーブジョブスの言うように、創造は、自らの過去の経験をつなぎ合わせることであることに、自分もcreativeになる可能性を持っていることに考えさせられた。

  •  AIの入門として、とても分かりやすかったです。将棋であれ囲碁であれ、AIの実力にひれ伏す昨今です。ディープ・ランニングの技術が、身近に感じられます。2014年頃の話題までの内容ですが、私たちがどうそれらと付き合うのか、考えさせられる内容です。私は、優秀なロボットとして倫理的にも優れたものが現れるのではと楽観的に想像していましたが、戦争用のもののほうがより現実的に活躍しそうです。全体としての人間は、核の場合がそうであるように、愚かな存在としてAIに対応するような気がします。

  • 前に読んだ「ロボットの脅威」が面白かったので、AI関連の本を追加で読みました。
    AI開発の始まりから最新のディープラーニングまで概要を知れて楽しかったです(語彙力)

    僕の生きてる間にAIは知性を持つかな?
    持って欲しいな。

    何をもってAIが知性を持ったと判断するか、どこからが人間と同等(もしくはそれ以上)と判断するのか、人類はAIが知性を持つことを許容できるか。
    そこが論点のようです。

    森博嗣さんのWシリーズも同じ論点ですね。
    早く新刊読みたい。

  • 現在、ディープラーニングやニューラルネットワークで脚光を浴びているAI技術は、実は60年ほどの歴史を持っていて、その萌芽から昨今の実用化までを概説。現代から未来へのこの技術の可能性に言及している。開発・研究の歴史的成果(と失敗)の紹介にページを割いており、同様の内容が、同じ著者の『クラウドからAIへ』と重複しているが、本書の方が新しく、最新の実例も掲載されているので、こっちを読めばだいたい事足りる。

  • 人工知能、AIの入門書に最適。これを読むだけでかなり勉強になります。しかも読み安いし、次に何を調べればいいかも分かります。おすすめです。

  • 人間を追い越すか? 追い越すことを許容するか? 第4章が面白い。

  • 機械の部下を持つ日は近い。

    94p
    ベイズ確率がAIに使われているのは知らなかった。
    それとベイズ確率の説明が良い。
    「最初からそんなに理想的な確率を得ようとしたら一歩も進めないよ。それより最初は最初は不正確でもいいから、
    自分で適当に確率を決めておいて、そこに実験や測定の結果を反映させて、徐々に確率を修正していこう。そうすれば、今すぐにでも仕事を始められるから、こっちの方が便利だよ」

  • AIの仕組みが分かりやすく書かれている。
    2015年の出版なので当時の将棋電脳線までのことが書いてあるのだが、その後気になって調べたところ、
    2016年:PONANZAが2勝0敗
    2017年:PONANZAが2勝0敗
    と、AIが続けて勝利しているようだ。

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著者プロフィール

1963年群馬県生まれ。KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやライフ・サイエンスなど先端技術の動向調査。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。著書に『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』『仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実』(以上、講談社現代新書)、『ブレインテックの衝撃 脳×テクノロジーの最前線』(祥伝社新書)、『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるか』(中公新書ラクレ)など多数。

「2022年 『ゼロからわかる量子コンピュータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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