―森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在 (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200881

感想・レビュー・書評

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  • 毎授業、学生に短い質問をさせその内容で授業評価をする方法をとってきた著者が、約二十年溜め込んだ質問とその解答集から選りすぐったものを集めた著書。
    下らない質問をばっさり切ったりうまいことかわしたり、と手軽に笑えて、なかなかためになる一冊だった。
    そして、小説は自らを切り売りする商売だなってのをとても実感出来た。

  • [ 内容 ]
    ミステリィ作家であり、某国立大学工学部助教授である著者は、学生に質問をされることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年間も続けている。
    理解度を評価するとともに、自主性や創造性などを高めるためである。
    授業内容に関連するもの以外に、たわいないものから、科学、雑学、人生相談など、学生の質問内容はヴァラエティ豊かだ。
    本書は、数万にのぼるそのQ&Aから、ユニークなもの・印象深いものを独断的に選び、その面白さの一端を紹介していく。

    [ 目次 ]
    1 いろいろな質問
    2 建築に関する質問
    3 人生相談?
    4 大学についての質問
    5 科学一般についての質問
    6 コンクリートに関する質問
    7 森自身に対する質問

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 森さんゆるぎなさすぎる
    すごいなあ

  • 森博嗣の小説には物語の本筋とは関係のない部分で、著者独自の思想が含まれており、そこも著者の作品の魅力のひとつだと思います。本書はそんな著者の思想がつまった作品です。

    とはいっても、本書はある物事について深い考えを示したものではありません。本書の形式は、著者が勤めていた大学の学生の質問に答えた、いわゆる一問一答形式。建築や科学、人生や著者自身について面白おかしく回答したものなので、「著者の思想を学んでやろう」という真剣な意気込みに応えられるようなものではありません。ちょっとした時間に読んで、くすりと笑わせるような、そんなエッセイです。

    「本書は面白いですか?」と問われれば、「面白いです」とためらいもなく答えられるほど、個人的には良かったと思います。ただ、先ほど申し上げた通り本書は簡単なエッセイなので、もしかすると読む人によっては拍子抜けしてしまうかもしれません。たしかに、まえがきに書かれてある著者の教育論は納得させられるものでした。けれど、本書の内容のほとんどが一問一答形式のものであるので、どちらかというと、これまで出版されてきた小説の理解の手助け、あるいは著者の思想の再確認程度に読まれるのが、もっとも有効的な読み方ではないでしょうか?

    息抜きに読んでもらえるといいと思います。

  • 10/02/02読了

  • 森博嗣に対する一問一答集。質問者はN大の理系大学生らしい。しかし、内容の醍醐味としては、この方特有の切り返し、かわしの鋭さにぞくぞくするというものがほとんど。好きな人にとってはたまらないんだが、特に何かを得られるとかではない。まあ、当たり前か。ただ、個人的には、「負けず嫌い」と「タイムマシン」の件は目から鱗だった。

  • ミステリィ作家であり、某国立大学工学部助教授である著者は、学生に質問をされることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年間も続けている。理解度を評価するとともに、自主性や創造性などを高めるためである。授業内容に関連するもの以外に、たわいないものから、科学、雑学、人生相談など、学生の質問内容はヴァラエティ豊かだ。本書は、数万にのぼるそのQ&Aから、ユニークなもの・印象深いものを独断的に選び、その面白さの一端を紹介していく。

    これは読む必要なし。面白くもないし淡々とQ&Aが書いてあるだけ。
    たまに森のかわし方が面白いが、本にするのはどうかと思う。自身のHPに載せる程度のもの。

  • ちょっとニヤニヤしつつ。

  • もの凄い仕事量で他の追随を許さない森氏の、これも仕事の一部です。
    大学の助教授時代、森氏は受け持っていた授業で試験をせず毎授業での質問を評価していたそうです。その質問の全てに毎回答えて配布していたというのだから驚き。この本は、それら質問と回答をひたすら読むことのできる一冊です。

    学生達の素朴な疑問。専門分野についての質問。人生相談?森氏についての質問など様々。森氏の回答も、的を得ていたりひねっていたり、冗談まじりだったりと愉快です。森氏独特の鋭い価値観も存分に発揮されています。質問に対する回答が並べてあるだけですが、夢中になって読めてしまうのは、ひとえに新しい視点を発見できる、森氏のシャープな回答があればこそでしょう。
    この授業方式、学生からしてみると中々面白いかも。自分の質問に回答が返ってくる訳だから(しかも一般論ではなく森氏独特の視点の)。ただし、授業をする側の労力としてはかなり大変ですけどね。

  • 細切れに読むのに最適。
    とてもおもしろい。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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