- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087498110
感想・レビュー・書評
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最初に読んだ辻仁成がコレで、私の内で「あんまり好きくない作家」に分類される。数年後、妙に売れっ子になったので、腕を上げたかと思って『冷静と情熱のあいだ』を読んで、「全然変わってないじゃんか」と気付く。
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すさんでる
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主人公と同じ中二の時に読んだ。
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僕にはヒカルがいる。
しかし、ヒカルは僕にしか見えない。
伝言ダイヤルで知り合ったサキ。
でも、知っているのは彼女の声だけ。
あとは、
冷たい視線と敵意にあふれた教室、
崩壊寸前の家庭 -
当時はこの作者をよく読んだ。内容は忘れた。
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家にあった
辻仁成の処女作。すばる文学賞。
微妙。
荒削りさも微妙。心情表現も微妙。電話の向こうの女の子を登場させるのも中途半端な印象を受けた。
最後のベビーカーのシーンは読み手をやや焦らせるのでよかったかな。
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現在では当たり前となっているいじめや自殺というテーマが斬新なものとして読者に届けられている作品。まだ携帯もない時代だ(ポケベル時代)。辻仁成の表現力がすばらしい。まるで人間から生まれたとは思えないかのような表現方法。彼は第6感を持っているのかもしれない。
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2008
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最初に読んだのが、小学生ってのも悪かったんだけど、
固定観念や先入観のせいで、題意がつかめない…
もう一人の自分との対話、思春期特有のどろどろした部分を
客観的に書きすぎているのかも。
でもピアニシモっていう題が
この作品に対して絶妙ってことだけは分かる。
生命が薄く、軽く描写される中で、主張したいのはそのま逆。
作家さんてこういうことができるのが凄い。 -
イライラウジウジはホント苦手。
文体は嫌いじゃなかったけど、著者を好きになれる気がしない。