- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101315119
感想・レビュー・書評
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死がテーマの小説。
なのに全然重くなくそれどころか爽やか。
3人の少年たちと1人のおじいさんのひと夏の友情が
少年たちをぐんと成長させる。
とても大好きな本。
湯本さんのあとがきもとても良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人の死に興味を持った少年たちの夏の物語。
少年と老人の不器用な交流、ツンツンしながらも楽しそうな様子が鮮やか。
死によって不安がり、考え、成長していく姿は感動するし、少年たちによって人生の最後を生き生きと過ごす老人の姿は救いになります。
幼いころは、親族や近所の人など、周囲の人間は永遠に変わらず元気でいてくれるような気がしていましたが、そんな子供のころの気持ちがよみがえるような一冊でした。 -
少年たちはたくさんのことを学ぶこともできて、友情や夢も手に入れた。成長できた夏でしたね。やんちゃな少年たちの気持ちがあたたかいものに変わり、愛情も感じられました。夏になったらまた読みたいです。
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夏だから読んだ。面白かった。星4.5くらい。死ぬということから、生きることを考えていく流れが美しい。
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なんとなく先の読める展開。心情の変化とか映画の方で見てみたい。
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久しぶりに本を読んで涙が出た。
しかし、読み終わったあとは爽やかで、「読んでよかった」と思えた一冊だった。
図書館で借りた本だが、また読み返したいと思う。
小6の娘にも勧めたい。 -
「ボブラの秋」に続いて読みました。「夏の庭」が処女作なんですねえ。同年代の作者が少年少女の気持ちを見事に描くことに感心しきりです。映画も観ようと思います。
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2023/04/22
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町外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ…。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが…。喪われ逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。
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3人の小学生と、おじいさんとの友情の話
最初は死ぬところを見るためにおじいさんを観察し続けていたのに、どんどんおじいさんとの関係が深まっていく
おじいさんの家の庭で過ごすことが、3人にとってかけがえのない時間になる様子が、小学生の視点から瑞々しい文体で書かれている
おじいさんが小学生に、大人として接するのではなく、対人間として接していたのが、印象的
お互い一個体の人間として、子どもに接していきたいと改めて思わされた