- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103750147
感想・レビュー・書評
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宮部さんらしく丁寧で登場人物、設定もいいと思ったが、解明された真相がどうも・・忍びの技とかで説明されても、それはないでしょうとなる。また、復讐の発端、やり方についても異常過ぎる。大名家を揺るがす大事件が父娘の偏執だけによるってのは、なるほどとならない。憑き物を否定し多重人格の原因を追究しながら、呪いによる操りで決着するのは矛盾じゃないかな・・まだ催眠術の方が説得力ある。
まぁ、それでも登場人物、絡みが面白かったし、一応は大団円って事で読後感は悪くなかった(^^) -
最近まとまって本を読む時間も気力もなく
上下巻の厚みと「サイコ&ホラー」の謳い文句になかなか手がのびなかったが
いざ読み始めたら頁をめくる手が止められず
上巻は1日で、下巻も2日で読了。
さすが宮部さん。
[図書館・初読・10月30日読了] -
勢いのある上巻だったので期待してしまったが下巻になると何だか静かになってしまった。不気味さはあるのだが、わりと謎解きだけで話が進み、悪を倒すというより向こうからやって来て勝手に動いて勝手に散った感じが否めない。主人公である多紀の存在がわりと薄く、重興の心を開かせたのかも知れないが、何となくただ話を聞く程度しかしていないような気がして残念。伏線はきっちり回収しているのでスッキリとした終わり方だが上巻の面白さからすると盛り上がりに欠けてしまった気がする。
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下巻読了。
重興の父、北見成興を怨む“狭間”父娘の執念に戦慄しつつ、重興を支える五香苑の皆の姿に癒されながら、読みました。
ラストは幸せな感じで、温かな読後感でした。 -
ちょっとショッキングな題材ではあるけど、多重人格なのか、それとも重興が乱心したふりをしているのか、などと思いつつ興味深く読んだ。
最後は自然に顔がほころぶような終わり方でよかった。
さすが宮部さん、やっぱりおもしろい。
ドラマか映画になりそうな気がするなー。