レインコートを着た犬

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 760
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120046728

感想・レビュー・書評

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  • もちろん好きなのだけど,犬が語りというのにあんまりシンクロできなくて,ちょっと残念と思いながら読み進めたけど,やはり最後の爽快感はよかった。

  • ジャンゴ可愛い。
    月舟町シリーズ3冊、一気に読んでしまった。すごく良かった。やわらかくなれる作品だった。
    ジャンゴ可愛い。
    クロケットに始まりクロケットに終わったなあ。

  • <月舟町シリーズ>3作目。図書館の予約で借りて来てしまったため、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』より先に読むことに。

    映画館で飼われている犬ジャンゴが語る月舟町の人々の話。寡黙な映画館の直さん、べらんめぇの古本屋の親方がいい感じ。ここに書かれているような昔ながらの映画館がなくなってしまったのが心底悲しい。ところで、犬の話には理屈抜きに弱い。しかもジャンゴみたいな犬なら尚更。涙を流す話でもないのに、ジャンゴの一挙手一投足に今は亡き愛犬の姿を思い出しては涙が浮かぶ。ひたむきに周囲の人間の気持ちを考えているジャンゴ、犬という生き物は実際素晴らしい。人間の唯一の友と言われる犬。人間は裏切るが、犬はけして裏切らない。そんなことを思いつつ、ほとんど泣きそうになりながら読んだ。愛おしくてたまらない本。

  • 2015/08/22 読了。
    じんわり。

  • 月舟町の3作目。今回は犬のジャンゴ目線で語られるんだけどこれがなんともかわいらしい。ジャンゴは町の人々皆にかわいがられていて、犬って呼ばれたり、ゴンちゃんって呼ばれたりアンゴって呼ばれたり、、、それでも飼い主の直さんだけでなく町の人みんなが散歩に連れて行ってくれたり、時には他の家にお泊りなんかもして。とっても優しくてお利口な犬で是非会いたい。
    ジャンゴは笑いたいんだっていっていたけど、表紙のジャンゴは真顔だけど終わりのページのジャンゴは笑顔になっているのもほっこりする。とってもかわいく温かいお話。

  • 月舟町シリーズ。
    今回は映画館の番犬(?)・ジャンゴの目線で語られます。
    優しく、どこか飄々として、それでいて、そこはかとなく哲学的な雰囲気の、素敵な物語。
    読んだ後に心が温かくなります。

  • ジャンゴと暮らしたい。

    月舟町も少しずつ変わっていく。変わってほしくないものも、少しずつ形を変えていく。
    それは成長なのかもしれない。変わることが嫌なのではなくて、知らないものになっていくのが寂しいのだ。
    直さんも、親方も、皆。
    しかし真剣に悩み考え生きていく彼らが好きなのだから仕方ない。形だけでなく、懸命に悩み必死で考え、それで何も変わらないなんてことはないのだ。
    続ける、という選択も、結果として変わらなかったことには見えても。彼の中では確実に何かが変わっている。

    そんな中、静かに佇み本を読む、果物屋の兄弟が大好きです。彼らの中でもまた、何かが変わっているのだろうが。

  • ジャンゴ、良い名前。
    そして呼び方の多さって愛されている子、とも思う。

  • 月船町シリーズ。
    変わらずに、変わり続ける。

  • 犬目線で語られるお話
    優しい雰囲気と少しの寂れ感がいい

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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