脳と気持ちの整理術 意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140882504

感想・レビュー・書評

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  • 「前向きな自分をつくる」と「思考の整理術」が自分にとって役に立ちそうだ。

  • 02.03.18

  • 様々な自己啓発本を読んでも、だいたい同じようなことが記されていますし、問題は実践するかしないかです。この一冊に、生きやすくなるために大切なことは網羅されている気がします。入試問題集同様、ひたすらここに書いてあることを実践していけば、きっと働き方、生き方改革につながります。

  • 1

  • 脳外科医が書いた、あくまで著者が診察等を通して感じ、学び、考えてきたことをまとめた、著者の考える「正しい脳の使い方」を解説した本
    この手の本にありがちな「脳医学的には」という眉唾話がなく、また具体的な方法にまで言及しており実用的で、好感が持てる。

    タイトル的に脳の話と思いきや、仕事術とか記憶術とかに分類される内容で、脳の話は具体的になるとビジネス書になることに驚いた。
    特に、
    ・「次に何をするのか」を脳にはっきり認識させよう。(P50)
    ・「気になっていることリスト」をつくろう。(P64)
    ・1ヶ月の仕事は、「30日分の私」で対処すればいい。(P75)
    ・たくさんの仕事や問題を処理するときに大切なのは、物の整理を行うことです。(P80)
    ・整理が苦手な人は、、入れ物を用意することから始めよう。(P87)
    ・(まとまった時間ができた時にやろうと思っていても)まとまった時間ができることなどない。(P89)
    ・大きな問題は、細切れの時間にコツコツ解決しよう。(P94)
    ・キーワードを拾いながら読むと理解が速くなる。(P116)
    あたりは完全にビジネス書でした。

  • 嫌なことがあるとすぐイライラしたり、
    悔しいことがあると表情に出たり・・
    そんな自分の癖を変えたくて、この本を読みました。

    医学的・専門的な用語を用いた
    難しい表現はほとんど載っておらず、
    とても読みやすかったです。

    気持ちの整理の仕方を知りたいと思っていたのですが
    どちらかというと、記憶術の方がためになったかも。
    一般的に言われているような記憶術に、
    +αでもっと定着しやすくなるような記憶の仕方や
    アウトプットの方法が書いてあって、
    ためになりました。
    試験も近いし、さっそく活用しようかなと思います。



    以下、本著内でためになると思った内容のメモ。


    ◆気持ちの整理術
    脳のメカニズム上、不快に感じることを完全にシャットアウトすることは不可能。人間、どれだけ恵まれた環境に身を置いていたとしても、どうしてもいやなことや不快なことを探してしまい、それから逃れようとするスパイラルに陥ってしまう。

    物理的に排除することは難しい。
    だからこそ、不快な出来事が起きたとき、
    ストレスを少しでも抑えるような
    感情のリスクコントロールが大切、というのが
    著書の意見かと。

    人間は、快・不快を相対的に評価する脳の性質があるので、それを利用し、脳に快となるような刺激を与えて
    快・不快のバランスをとる。
    しんどい会議の後はおいしいケーキを食べに行く。
    残業の日の夜は銭湯に行ってゆっくり体を癒す。
    など・・

    ストレスが全くないなんてありえない、
    という前提を知っておけば、今後の自分の律し方や
    気の持ちようも変わりそうだな、と感じました。
    今まで、自分へのご褒美なんて甘えかな、と
    思っていたけど、ストレスの正しい逃し方をしていたんだな、と少し安心。

    もう一つの対策、客観的な脳で考える、っていうのは
    あまりピンとこなかった。
    「この人ならこう考えるだろうな・・」なんて
    いちいち他人の考え方にまで考えめぐらす余裕ないわ!と思ってしまった笑
    普段から、自分が尊敬する人のことを考えて、
    日々の行動や言動をまねることで、しんどい時やピンチの時に、自然とその人のことを思い浮かべられるようになっているといいのかな。

    ◆記憶を強化する技術
    ・差異に注目
     自分が知らないことや通説とは違うことに
     注目して要点をまとめることで、
     新たな考えや知識が手に入る。

    ・-である。なぜならー に注目
     論拠となるような言葉を見つけて、キーワードとして
     持っておく。それらキーワードを自分なりにまとめて
     話を再現できたら、理解出来ている証。

    ・学びてときにこれを習いし
     思い出す機会をもつことが、
     記憶を長く保持することに繋がる。
     単に思い出すだけでなく、知識を
     アウトプットすることも大事。
     書く、読む、話す、つくるなど・・
     解釈しなおす過程をはさむことで、
     イメージが強化され、記憶により定着する。

    ・一時記憶と長期記憶の関係
     思考の余地を作るためには、
     細切れで情報をまとめる。
     分類わけ、カテゴリわけをし、思い出しやすい形で
     記憶をし、思い出す・・を繰り返すことで
     長期記憶へと変化する。

    ・きくだけで脳は覚えない
     自分の言葉で語る、まとめる、行動するなどして
     自分の脳で理解してるか再認識⇒より覚える

    ・復習は大事
     エビングハウスの忘却曲線にあるように
     人は情報を数時間で忘れてしまう。
     復習が大切。キーワードでメモをして、
     それをとっかかりにして記憶を辿る
     といった過程をはさむことで、より脳を使い、
     記憶に残りやすい。

    ◆アイデアを生み出す技術
     感情と情報はくっついている。脳内で思考を
     めぐらすほど感情と結びつき、客観的な評価が
     しづらい。なので、アイデアは思いついたら
     すぐに脳外に出力する。紙に書く、人に話すなど
     目に見えるかたちにする。

  • ”GTDをちゃんとやろうと改めて思った。で、その「五歩先」の一歩目は・・・?
    ---
    T:
    P:
    O:
    ---
    <読書メモ>
    ・「五歩先に解決がある問題」の一歩目を見つける(p.24)
    ・アプローチを変えれば新鮮に取り組める(p.40)
    ・前日の夜のうちに「明日すること」を書いておく(p.47)
    ・「問題の過大評価」こそが、冷静に思考する力を奪うのです(p.62)
     #★分析をしていないために、箇条にネガティブになっている
    ・問題を引き算で考える
     #戦わなくていいものはどれか
    ・まず入れ物を用意する
    ★「アイデアが突然ひらめく」ためには
     目的意識、問題意識を持って生活し、たくさんの情報を脳に入力しようとしている段階が必要です。(p.139)
     →必ず出力、ひらめきの連鎖、意外性の高い情報に触れる
    ・日中に5分だけでも目を閉じて休む
    ・現実にあわせてゴールを変える
     大切なのは、アイデアを具現化させることではなく、より多くの人の役に立つということ(p.168)
    ・日々誰かの役に立つ
     今の自分が深く関わっている人たちの顔と名前を思い浮かべながら、「その人たちに対して、自分はどんな役割を担っているか」「『明日の私』は何をするべきか」ということを考えていく(p.197)
    ★365日、50年間はたらける人が最後には勝つ(p.202)”

  • 前著『脳が冴える15の習慣』に続き、脳の使い方に関する現代人特有の問題とその対処法について脳科学の視点から分かりやすくまとめられている。
    一般によく言われること、個人的には既に実践していることも多かったが、そのようなやり方が科学的にも正しいと知ることが出来てよかった。(例えば、2章2節の「気になっていることリストを作る」という手法はまさにGTDそのものである。)
    新たに学んだこと:全く自由な状態よりも制約があったほうが良いアイデアを生み出せる。夜は思考より感情が優位になりやすいので、物事は昼のうちに考えたほうが良い。嫌なこと、面倒なことは完全にはなくならない。

  • ・5歩先に解決がある問題の一歩目を探す
    ・やる気が起きないときは:短時間の集中で済む作業を連続させて作業興奮を大きくする、助走をつける
    ・脳のリフレッシュ:場所移動しながら考える、同じことを続けすぎない、刺激を与える
    ・前日の夜に明日やることを書く
    ・細切れの時間で大きな問題をこつこつ解く、「まとまった時間でじっくり」は無い
    ・記憶:出力して初めて記憶できる、出力は出力かつ再入力
    ・風景と絡めると記憶しやすい
    ・制約はアイデアを生む
    ・好ましいこと6:少し嫌なこと3:すごく嫌なこと1のバランスで、嫌なことは完全にはなくならない

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著者プロフィール

1950年愛知県生まれ。日本大学大学院医学研究科卒業。埼玉県立小児医療センター脳神経外科医長などを経て、公益財団法人河野臨床医学研究所附属北品川クリニック・予防医学センター所長。医学博士。脳神経外科専門医として1992年、脳疾患後の脳機能回復をはかる「高次脳機能外来」を開設。著書に『フリーズする脳』『脳が冴える15の習慣』『脳が冴える勉強法』『脳を守る、たった1つの習慣』等。

「2020年 『「冴える脳」をつくる5つのステップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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