- Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150119713
感想・レビュー・書評
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火星という極限空間に取り残されてどう生き延びるか、科学知識を駆使し、創意工夫して困難を乗り越えて行く様が非常に面白かった。
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「NASAオタク小説」(笑)←あとがきより。
いやいやいや、よかった愉快愉快。ラストは読み進めるのがもったいなくて身悶えしてしまった。
評価の星は5つまでしかないけれど倍の10くらいつけたいところ。
火星に一人で残されてしまったマークが自分の持つ専門知識を総動員して生き延びる、それも素晴らしいユーモアを持って。
2017年ラストにこの本に出会えてよかったな〜。
「そう、もちろんダクトテープは真空に近い環境でも使える。ダクトテープはどこででも使える。ダクトテープは魔法だ。崇拝されてしかるべきだ。」 -
映画「オデッセイ」の原作。
火星探索ミッションでトラブルにより火星に一人取り残された主人公の生還劇。植物学者でありエンジニアである主人公が、現場にある物を駆使していかに生き残るかを描く。
とにかく描写が細かくて、リアリティが半端ない。次のミッションで火星に探査船が来るのがいついつだから必要なカロリーと水の量を計算し、その分の食料(じゃがいも)を栽培したり燃料から水や酸素を作ったりする。科学的な知識や植物学の知識が分担に盛り込まれており物語に説得力を持たせている。途中色んなトラブルが発生し、なかなかうまくいかない。すごい宇宙船が出てきたり、火星人に襲われたりなどの出来事がないにも関わらずクライマックス感がものすごい。いいSF作品だった。 -
主人公目線だけでなく地球と仲間目線のリアルタイムでの対応があって、あとがきにあるように“立体的”に感じられた。
さらに問題をクリアして順調にいったかと思うとまたあらたな問題が起こったりして、最後まではらはらした。
主人公が逆境でも人間臭くて、こういう人がほんとに強い人なんだと思う。
おもしろかった。
映画見損ねたので機会があったら見たい -
映画を観ていたので、
結末はわかっていたのだけれど、
それでも面白く、驚きとともに読んだ。
こんなに長い間、一人いたのに、
彼は生き抜くことを常にチョイスし続ける。
冷静でウィットにとんだ手記を読むと凄い精神力だと感じる。
「可愛がられキャラ」のワトニー。
皆に愛されてる感じがした。いやぁ、よかったぁ。
NASAと通信できるようになった時のやりとりがツボ。
JPL:「発言には気をつけてほしい。きみが打ちこんだ内容は全世界に生中継されている」
ワトニー:見て見て!おっぱい!->(.Y.)
もう、お茶目なんだから。 -
「NASAオタク小説」 確かに!
映画『オデッセイ』を観にいったのですが,とても面白かったので原作を拝読。なるほど映画はいろいろ換骨奪胎されてるんだなあという印象。映画を見て印象的だったシーンのいくつかは,完全に映画オリジナルのもので驚きました。
原作は,解説にも書いてあったけど「NASAオタク小説」だと思う(それがいい!)。ヒューマンドラマ要素は少なめで、主軸はあくまで過酷火星サバイバル。その描写の細かさは,もはや酔狂の域。聞くところによると作者の趣味は「ひとつの宇宙飛行計画を最初から最後まで綿密に想像すること」。いやあ変態小説だ。面白かったです。 -
マーク・ワトニーは、僕たちにたくさんの大事なことを教えてくれた。
問題には優先順位をつけること。
問題はひとつずつ解決すること。
テストを怠らないこと。
いい仕事をした仲間にはビールをおごってやること。
そして、ダクトテープは崇拝されるべきだということ。 -
火星で暮らすマーク・ワトニーの(なぜか筆が乗りに乗った)生存日記を読み進めていく時間は本当に楽しい時間だった。
彼は持ち前の専門的な植物学知識と科学技術
ユーモアとポジティブマインドを武器にただ一人取り残された火星の上でサバイブしていく。 -
こいつは面白い!
週末だけで読み終えちゃった。
映画を見るつもりだったのに、ツタヤに並んでる本を見かけて読みたくなって、「途中まで読んで映画見に行けばいいか・・・」なんて思ったけど止まらなかった。
なんでこんな話がかけるんだろう、ぽっと出の新人作家が!「レッドオクトーバーを追え」以来の衝撃じゃないのか!(なんてな)
この小説がヒットするなんてアメリカ人は知的水準高いんだろうなぁ