- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163223704
作品紹介・あらすじ
鉄道が街をつくり、街に人生が降り積もる。黙々と走る通勤電車が運ぶものは、人々の喜びと哀しみ、そして…。街と人が織りなす、不気味なのにあたたかな、著者初のアーバン・ホラー作品集。
感想・レビュー・書評
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家を買うより墓を買うべきかもと変に現実的に考えた。
婚家(いけたらですが)の墓に入りたくないとは当然思うだろうし
小野田爺には凄く共感する。10年したら本気で探すべ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっとホラーも入った短編集。やはり主なテーマは家族。
でも、これまで読んだ重松作品よりも読後にザラザラした気分が残ってしまうような。キヨシ、もしかして疲れてるか?
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富士山を望む私鉄沿線が舞台の短編集
著者初のアーバン・ホラー作品集とのこと。ほんのり不気味だけど、どことなく暖かい。
悩みは人それぞれ、折り合いをつけて前に進もう。そんな希望すら感じられる作品もあった。
ホラーと銘打ってはありますが、重松氏のイメージを裏切らない内容だと思います。
どうせなら震え上がるほど怖がらせて欲しかった気もしますね。 -
短編集ですが序盤の作品が重松氏の作品にしてはやや異質で好みではなかった。中盤以降はらしさが感じられましたが、全体的に気持ちの引っ掛かり、人の生き死にが関わってる少し息苦しい話が多いです。
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2017.04.08
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個人的に、最後の「もういくつ寝ると」がよかった。
お墓、永代供養、先祖、本家、家族、個人、逆縁、死。
などなど考える。
自分にこだわりがなくても、そうはいかず、誰のための、何のための、と思ったり。
最初の2編は別物っぽかった。 -
新宿から出ている鉄道、富士見線。
その鉄道沿線の街に住む人々の
日常の喜びや哀しみ、人生の辛さを、
重松さん独特の温かさと切なさで描いた短編集でした。
・身寄りのない老人の行く末を描いたホラー作品 『フジミ荘奇譚』
・女性のホームレスをネタにしたライターの話 『ハードラック・ウーマン』
・幼少期に亡くなった子供の姿を追い求める夫婦 『かげぜん』
・子どもの遊び場を探し求めるママの姿を描く 『漂流記』
・いじめに負けないでと願う駅員の話 『よーそろ』
・1970年代の終わりに活躍した
ライターの行く末 『シド・ヴィシャスから遠く離れて』
・母子家庭で娘を育て上げたその後の母の姿を描く 『送り火』
・離婚寸前で別居中の夫には
駅のホームで病死した男の幽霊が見えるという 『家路』
・家族が気に入るような墓地を購入する話 『もういくつ寝ると』
平凡な家庭におけるさまざまな悩みや苦しみが書かれています。
幽霊も出てくるし、謎の猫集団やお墓のはなしも。
どれもちょっと気味が悪いのですが、切なくて・・・・
都会の幽霊ってこんな感じで哀しい過去があるのでしょうね。
こんな人生ホラーは
ぜひ知っておくべきだと思う作品でした。 -
どうしてなのか、感情移入ができませんでした。56歳、父は亡くなり母も悲しいけれど、そんなに遠くなくいなくなってしまうだろう。独り者の私が天涯孤独になるのも遠くない。身につまされているから、敢えて感情を入れないようにしているのかもしれない。
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