国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動 (文春新書)
- 文藝春秋 (2016年7月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784166610693
感想・レビュー・書評
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レビュー評価高い書籍。
自衛隊特殊部隊創設時の隊長で、世界で様々なバトルサバイバル術を身に着けていく。
普通の人が知らない世界、筆者の個性が色濃い本。
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国のために死ねるか
自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動
著者:伊藤祐靖
定価:858円(税込)
発売日:2016年07月21日
ジャンル:ノンフィクション
ページ数:256
判型・造本:新書判
ISBN 978-4-16-661069-3
Cコード 0295
これは愛国心か、それとも危険思想か――。
自衛隊初の特殊部隊、海上自衛隊「特別警備隊」の創設者が語る「国のために死ぬ」ことの意味。
新安保法制が施行され、自衛官の「戦死」が現実味を帯びてきた。とくに特殊部隊員は明日にでも国のために死ななくてはならない。
だから、「他国とのお付き合い」で戦争するなんてまっぴら御免。
この国には命を捧げる価値があってほしい。
死と背中合わせで生きてきた男の誓いと祈りがここにある。
【簡易目次】
はじめに―戦う者の問いと願い
第一章 海上警備行動発令
第二章 特殊部隊創設
第三章 戦いの本質
第四章 この国のかたち
おわりに―あの事故のこと -
元々軍隊ものが好きだったが、組織を作った人の作品を読んだのは初めて。
書名がとてもインパクトがあるため、なかなか手に取りづらいかとは思うが、現代日本に生きる概ね高校生くらいからであれば読んでおいて一つの価値判断の基準と出来るのかと思う。
太平洋戦争と言うとよく知りもしないで拒否反応を示す人が多いかとは思うし、自分もまだまだ勉強不足ではあるけれども何故当時の人達があそこまで滅私奉公をし、国に殉ずる事が出来たのか、そして現代の私たちが何故国と言うものに対していまいち「愛国心」を持てていないのかなどが理解できた。
使命感とは何か、について考える一助にもなるだろう。 -
これはすごいな。
タイトルがあんまり良くないんだけど。
戦うこととはどういうことか。
生きることとはどういうことか。
軍人はなぜ戦うのか。
国とは何か。
色んなことに著者自身も迷いながら、多分完全な答えはないが、一つ一つの少なくともその場での納得を見せている。
軍が必要悪というなら少なくとも、悪だという自覚を持てと言った、大学時代の後輩がいる。
そんな奴には生涯何に守られているか理解できないだろう。
つか、立憲民主党、これ読め。 -
日本で実務の現場を生きてこられた方の本。
拉致されている日本人が運ばれているかもしれない北朝鮮工作船との遭遇。
フィリピンミンダナオ島の女性兵士との話。
伊藤さんのお父様、お祖母様のお話。
太平洋沿岸数カ国の海軍の合同演習での、黒人とネイティブアメリカンとのお話。
有名なアメリカ銃器メーカーの社長とのお話。
韓国とラオスでの日本人のお話。
等々
色々と感じさせられて、考えさせられる内容の本でした。
私は日本のために少しでも優れた兵士になっていこうと思いました。 -
自衛隊を辞めてからの訓練が激しすぎて、別の世界の出来事としか思えない。
そこでのトレーニングパートナーから発せられた我が国を守ること、国民のあり方についての根本的な疑問に、著者は答えられるのか。
我々も国としての答えを持てるのか。 -
著者は元自衛官で民間の軍事関連アドバイザー 多少バイアス(盛っている?)はあるものの、自衛隊の状況や、世界の中でみた軍事面での日本の状況が伺えて興味深い
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新書っぽくない内容。この人の考えに共感できる部分は少ないが、一人の男の生き様を書いた本としては興味深く読んだ。自衛隊に対する考え方もすこし改めなければならないだろう。
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前半は自衛隊の組織の話で、そういうのに興味のない私は少々退屈だったけど、後半はおもしろかった!
自分やその仲間たちを守るために戦うということがどういうことなのか、本気で考えてきた人だから非常に説得力がる。
日本がいかに自立していないかがよくわかった。
改憲を望む立場の人たちの気持ちもわかった。