新装版 あ・うん (文春文庫) (文春文庫 む 1-20)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167277208

感想・レビュー・書評

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  • 思いの外面白い!読み終えたばかりなのに、また最初から読みたくなった。大人の胸きゅんシーンがあって、そこは特に堪らなかった!

  • 「男の嫉妬、それを友情と呼ぶ」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=072645

  • ホームドラマだ。全10回でのドラマ仕立てが見えるような(10回も続かないかな)。昭和だなー。

  • 言わずと知れた向田邦子さんの長編小説。

    何とも言えない奥ゆかしさが全編に漂っていて
    上質なものに触れたなぁというのが率直な感想。

    読後感はなかなか爽やかだし、中年男の心情を
    巧みに描いているところが秀逸。

    女性の向田さんがどうしてここまで男の心情を
    描ききれるのか? 恐るべし、向田邦子!

  • 自分の中で向田邦子ブームが来ている。どこに惚れたかというと小気味良い文章と日本語の美しさ、人物鑑賞の深さからくる小説の人物像系の豊かさ、そして物語の展開の面白さ。本作は背景の違う(と言っても戦友という深い絆の)男性二人の友情とその家族の恋愛模様が昭和初期の時代の変化を背景にみごとに描き出している。何よりよくここまで主人公男性二人を見事に描いていることに感嘆。異性だし、時代も価値観も違うというのに。古き(良き、とはいえないかな)日本の人々の生き様を堪能させてくれた一冊。

  • この人の物事を捉える感覚がすき
    日本人として無くしてはいけない大切な
    こと、もの が沢山ここにあると思う

  • 中国語に翻訳したのを読んだけど、やはり素晴らしい作品だったと思う。
    向田先生しかできない作品かなぁと。
    「阿修羅のごとく」もうそういう感じだった。日常の中に、切ないこともいっぱいあったけど、
    それらを直接に書き出さず、いろんな細かいことで表現した。
    そこがすごいと思う!

  • 言葉に装飾が足りず間抜けな感じだが妙に面白い
    小学生の日記の様で実に愉快である。
    ターキーを知らない人には意味不明だろう?!

  • 決して叶うことない長倉の思いが切ない

    かっこいいんだろうけど。門倉、こわい。

    本質的に、長倉が愛しているのは水田だもん。どんなに奥さんのことを好きなように見えても、彼女が水田の奥さんじゃなかったら、露ほどの興味も持たないと感じました。

    どんなに思っても、その思いが通じることはない門倉さんのもどかしさ。
    そのさみしさはどんなに女の人にモテても、完全に満たされることはないのだろうな・・・

    向田さんの文章の落ち着き、静謐さが伝わるものが、秋の夜にぴったりでありました。

  • 高山なおみさんおすすめ。
    ドラマでは見ていたけれど、本に書かれた言葉を読むのは初めてだった。読みながら、場面が立ちあがり、登場人物の表情や立ち振る舞い、たくわんを噛む音など聞こえてきて、ちょっとしたところですぐに涙が吹き出してくるので困った。時々挟まれる、子供っぽいくらいに簡素で、乱暴にも思える言い回し。でも、あまりにぴたりときて、生々しくて、匂いまで伝わって来る向田さんの表現にドキドキしながら、シャンパンを飲むのも忘れ、夢中になって読み進んだ。byなおみさんの感想。

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著者プロフィール

向田邦子(むこうだ・くにこ)
1929年、東京生まれ。脚本家、エッセイスト、小説家。実践女子専門学校国語科卒業後、記者を経て脚本の世界へ。代表作に「七人の孫」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」。1980年、「花の名前」などで第83回直木賞受賞。おもな著書に『父の詫び状』『思い出トランプ』『あ・うん』。1981年、飛行機事故で急逝。

「2021年 『向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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